空っぽになるまで話す。

2021年10月19日 11:06

少し前の話。
遠方に住んでる実弟が出張ついでに泊まりに来た。
私が住んでるのは彼の両親の家。彼の生家。

いくつになっても弟はかわいいwいい歳した既に孫もいる弟だけど、久しぶりに来るとなったら姉ちゃんは大歓迎。嬉しくてあちこち買い物に行きできる範囲最大におもてなし。「ご馳走」とはおもてなしのために走り回って物品を調達することと聞く。ほんと笑うくらいあちこちに買い物に走る。

そして、流石の私の弟。マシンガントークが止まらない。ずっと聴き続ける姉ちゃん。箸が進んでないぞ、ほらもっと食べろ、飲め。

言いたいのを横に置きひたすら話続ける弟の話を聞き続ける。

中身はあまり楽しい話ではなく、色々生活してての愚痴。普段外では話さないんだろうな、小さな思うようにならないことが積み重なってるようにひたすら愚痴を吐くw

うんうん、へーー、そうなんだ！！

え？それじゃあアンタ気の毒だねえ。

そうなんだーあんたも大変やねえ。

カテゴリーとしては「愚痴」に聞こえる話、弟の近況を知りたいからひたすら興味を持って聴く。彼の「色眼鏡（思い込み）」も透けて見えてくる。子どもの頃からの「言いたいことを言わずに我慢する」。

言わない方が彼の平和が保てるから言わない。

その分愚痴がたまる。

「それ言ったの？」
「言うわけないやん」

そっかそっか。

この繰り返しを延々。

姉ちゃんができることは聴くこと。

あんたが言わないから悪い、じゃなく
愚痴なんてダメ、じゃなく
弟の味方になってただ聴く。

すると面白いことが起きてくる。

彼の愚痴の元の登場人物について
「やな奴やねえ」「ダメやんその人！！」

共感を込めてそう言うと…

「まあ、そうは言っても奴にもいいところある」
「今の状況下であいつのあの態度は致し方ない」

と反論してくるwww

そろそろ今日のところは吐き出し切ったかな？

一見ネガティブに見える話もしっかり興味を持ってニュートラルに聴き続けていると最後はネガティブが消えていく。

似たようなことはコーチングの仕事の中でも感じること。

現状に不満を抱えてて不満だらけな時はまずその不満に感じている現状を話していただく。どんなに偏ってても私は興味を持ってそっかそっかと聴き続ける。

何度も何度もただ聴き続けるだけのこともある。

一見問題解決とは程遠いように見えるけど一番大切な時間。

しっかり話して吐き出し終わったら
人は勝手に前を向いて進み出す。

話すは放す・離す。

不満や愚痴は悲しみ・怒り・不安・恐れの現れ。
徹底的に話して成仏。

吐き出し切ったその先には
キラリと光るその人の本質、奥底にある美しいものが現れてくる。

まるでパンドラの箱みたい。
箱を開けたら魑魅魍魎が飛び出していって、全部出て行って空っぽになった一番底には「希望」が残っていた話。

不満や愚痴は悪いものでもなんでもない。
大丈夫大丈夫で話をしていくうちに
ほんとうに大丈夫になっていく。

人って本来大丈夫にできてる。

みなさま今日もご機嫌な1日を。

いつも最後までお読みくださってありがとうございます。
ご訪問の足跡に「スキ」「ハート」とかもらえたら
むっちゃ嬉しいですー！！

香と瞑想とコーチングHP
http://y-nlp-partner.com/

コーチングセッションなどについては
http://y-nlp-partner.com/personal/

心地よいこと、学ぶことが大好きです。いただいたサポート大切に使わせていただき、またここで体験をシェアしていきます。