やさしさにつつまれたなら
うわさには聞いていたけれど、
言葉を覚える途中の子どもっておもしろい。
たとえば荒井由美さんが歌う、魔女の宅急便のテーマソング「やさしさにつつまれたなら」の歌い出しも、子どもの手にかかれば、
「ちーいさいことーは」
と、このように。
こう歌われると聞き手は「小さいことは」何なんだろう。と、無性にあとの展開が気になってきませんか。さまざまなパターンを想像させられますよね。たとえば、
「小さいことは気にしないで!今日はパーっとやろう、なっ!ほれ、パーっと!」と宴席で気を遣う上司のようになるのか。
それとも、
「小さいことは、外敵から身を隠すための非常に有効な進化であったと言えるでしょう」と、ナショナルジオグラフィックのように語り出すのか。
いったい、どのような方向に向かうのか。それで、固唾を飲んで待つと、子どもの感性はそのはるか上をゆくのです。
「かーみさまがしてー」
やらせるのか。神様に。
ツッコミたい気持ちが溢れそうになります。
冒頭からおさらいしてみると、
「小さいことは、神様がして」
……いやはや。
これはものすごい状況である。
なにしろ神様を使役させているのだから。
いったいどういう身分なんだろう。
驚き慄いているぼくをよそに、
彼女は軽やかに歌い続けます。
きっと大物になるわ。
そう思わずにはいられなかったのでありました。
さて、与太話もほどほどに。
トップの写真は「枝豆」です。
夏の枝豆に比べて「豆感」強め。
育成期間が伸びて、栄養たっぷり。
旨味が増しているのでしょう。
これはまた格別な秋の味覚です。
きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。
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