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「進撃の巨人 立体機動線画集 -今井有文-1」発売記念トーク&サイン会

開催日:2019年10月14日(月)開演13時00分
会場:アニメイト秋葉原別館
出演:今井有文さん・中武哲也さん(司会)・浅野恭司さん

トークは約30分と少なめ。

以下敬称略

アクション作監・担当したカットについて

今井:
アクション作監はひたすらアクションを描き続ける仕事。
・立体機動は2012年に公開されたPVがアニメーションとしては初。トーマスを食べた巨人を追うエレンを今井さんが担当した。

浅野:
1カットでアクションを処理するのはアニメーターとしての夢でもある。それをPVで今井くんがやってしまった事で、次々と他のアニメーターが1カットアクションをやるようになった。
今井:
作品に本格的に入る前から3Dの藪田さんが自主的に立体機動の3Dムービーを作られていて、そこにPVの元になるムービーも入っていた。
・当時、そのムービーを見た今井さんと江原さんは「なんてものを作っているんだ!」と驚き「立体機動は3Dで良くないか?」と荒木監督に話したが、荒木監督が「やっぱり作画で行きたいです」と言ったのをキッカケに3Dと2Dを合わせたスタイルになった。
今井:
今はWITがデジタル環境を整えているけど、当時は自腹でデジタル環境を整えて3Dの素材と融合させたりしていた。
藪田さんが凄く優秀な方で、2Dのキャラなどのズレも細かく修正してくれる。

中武:
なぜこのシーンの作画はいいのか。
今井:
エレンがトーマスに向かう時の死に急ぎ感を自分と重ねていた。
当時、WIT内では自分は下っ端で食ってかかっていた感じもあったりして、エレンに感情移入出来ていたので、その結果だと思う。

リヴァイのチェイスシーン
今井:
馬車の下をくぐるシーン、自分は凄く真面目に考えていたのに荒木監督にウケて(笑われて)しまった。
リヴァイはスーパーサイヤ人だと思っていて、行動しながら別の事・先の展開まで考える事が出来るのではないかと思っている。

アイディアについて

今井:
ネタは何ヶ月も前から主にゲームや映画から集めてストックしている。
リヴァイのチェイスシーンはそれを全部出せたかなと。
・アクション映画の『ヴァン・ヘルシング』。アクションの中に出てくるワイヤーが凄く綺麗に螺旋状になって飛んでいた。
・ゲーム『アンチャーテッド3』。冒頭の敵が後ろから追いかけてくる時に影が壁に映り込む。
そういったネタを蓄積し、自分なりに解釈して反映させている。

浅野:
バンジージャンプもやっていた。
今井:
背中を降りるシーンは自分がバンジージャンプで体感したのが出ている。
立体機動の参考になると思っていたので前からバンジーはやりたかった。そう言って世良悠子さんと江原康之さんを誘ったけど、めっちゃ嫌そうな顔をされたので(社員旅行?時は)出来なかった。

実際のバンジージャンプは臨場感が凄くて死を感じた。
中武:
調査兵団のマントをつけてた。
今井:
その体験を荒木さんに話したら「今井くんみたいな人が調査兵団に入るんでしょうね。」と言われた。

中武:
今井さんは原作にどハマりしていて、それが参加して頂いたキッカケの一つ。
今井:
原作を読んでる段階で担当したい場面が沢山あって、やりたいカットは荒木さんに直接言えばやらせてもらえる場合もあるので言ったもん勝ちな部分もある。
志願メモまとめ

Q&A

Q:枚数制限に引っかからないのか
今井:
会社によってはあるけど今のところはない。WITは(いい意味で)頭オカシイ。前のめりなところがスタジオのスタイルとしてある。

Q:動きをつける時に考える事
今井:
最初に自分の頭に浮かんだイメージがまずあって、それからポーズを自分で演じてみたりする。諌山さんが立体機動はスパイダーマンを元にしていると言っていたけど、立体機動は腰からアンカーが出るので原理とポーズが全然違ってくる。
そういった理論と頭に浮かんだイメージを組み合わせている。

Q:作品に参加して原作と違う新たな発見はあったか
今井:
立体機動装置のデザイン。江原さんと最初は「これ描ける?」と話していた。
最近は原作もアニメのデザインに近づいているけど、初期の頃は慣れていないのもあって本当に大変だった。今は大量に描いて慣れている。

Q:リヴァイの作画で大切にしている事
今井:
リヴァイに限らず、立体機動は流れのまま描いているとキャラが速く動いてしまい”タメ”が無くなってしまう。
そうなってしまわないように、表情アップを必ず意図的に入れて、アクションをしているキャラクターの感情を伝えようとしている。


※メモ漏れや解釈違いも含んでいます。
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