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Star Wars: Galaxy's Edgeの思い出(その2)食事編

前回( https://note.com/yn_9813/n/nfa9b5a535d23 )に引き続き、はるばるカリフォルニアまで旅をして体験したスター・ウォーズの世界の思い出について語っていく。

スター・ウォーズのグルメ

前回は主にアトラクションについて語ったが、ディズニーランドの魅力はそれだけではない。パーク内で食べる食事もまた大きな楽しみだという人も多いだろう。僕も同様だった。

そして、僕はある理由により、ギャラクシーズ・エッジでの食事に並々ならぬ期待を寄せていた。それは何かというと、ここに行けばスター・ウォーズの世界の食べ物が食べられるという理由だ。

「大好きなあのキャラクターが食べたのと同じものを食べたい」。映画やアニメが好きな人なら、一度はこんな想いを抱いたことがあると思う。

しかし、『スター・ウォーズ』に関していうとその願いを叶えることは非常に難しかった。ただでさえ劇中の食事シーンが少ない上に、たまに食事してるかと思えば今まで見たことのない、なんだかよくわからないものばかり食べているからだ。とにかくスター・ウォーズの世界の住人が食べている食べ物についての情報が非常に乏しかった。

そこに突如として現れたのが、ここギャラクシーズ・エッジだ。

既にご存じの方も多いとは思うが、ディズニーランド内のレストランやショップの類いには全てバックグラウンドストーリー(設定)があり、その世界観に沿った商品を提供していることで知られている。

ギャラクシーズ・エッジの場合、そのバックグラウンドストーリーは当然『スター・ウォーズ』絡みだ。そして、前回も触れたが、ギャラクシーズ・エッジのバックグラウンドストーリーは全て『スター・ウォーズ』の正史に組み込まれている。正真正銘の『スター・ウォーズ』の物語の一部だ。

だから、ほかのエリアで食べられるようなピザだのハンバーガーだのチュロスだのといったものは一切出てこない。スター・ウォーズの舞台である「遠い昔、遙か彼方の銀河系」にそんな料理は存在しないからだ。ルークが、アナキンが、レイが、我々と同じ地球の食べ物を食べているはずはない。

食べたものたち

というわけで、ここからはギャラクシーズ・エッジで僕が実際に食べたものを紹介していく。

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まず最初に食べたのがこれだ。これは上の丸焼きの店で購入できるもので、料理の方は「Ronto Wrap(ロント・ラップ)」、飲み物の方は「Meiloorun Juice(メイルーランジュース)」という。

「ロント・ラップ」の「ロント」とは、エピソード4などにちらっと出てきたこいつのことだ(本当にちらっと背景に映ってる程度だからピンとこない人も多いと思う)。本当は豚肉でできているのだが、こいつの肉だと思って食べるとまた味わいが違う。ソーセージの皮はしっかりパリパリで、スパイスもほどよく効いてておいしかった。

メイルーランはアニメ『反乱者たち』などに登場したフルーツの名前だ。序盤の日常回で帝国軍相手にドタバタの争奪戦をしていたやつと言えば、アニメを見た人はわかってくれると思う。甘さは控えめ、少し酸味がある味わいで、後味も良く爽やかなジュースだった。

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これはご存じブルーミルク。エピソード4の冒頭でルークが飲んでたあれだ。フローズン仕立てですっきり甘くて、真夏のカリフォルニアの太陽の下で飲むのに最適だった。

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これは「Fried Endorian Tip-yip(フライド・エンドリアン・ティップ=イップ)」。ティップ=イップは、エピソード6『ジェダイの帰還』の主な舞台である衛星エンドアにすむ生き物で、鳥によく似た姿をしているらしい。当然、鶏肉を使って再現してある。期待していたほどのボリューム感はなかったが、味はなかなか完成度が高かった。

飲み物の方は「Moof Juice(ムーフジュース)」という。これのバックグラウンドストーリーは調べてもあまりよくわからなかったが、味はオレンジとパイナップルを混ぜたような味で美味しかった。

カンティーナ

「カンティーナ」と聞いてあまりピンと来ない人も、「エピソード4に出てきた、エイリアンがいっぱいいる酒場」と言えばわかるだろう。そう、ハン・ソロ初登場シーンのあそこだ。

登場時間は短いながらも非常に印象に残るこのロケーション。当然、ギャラクシーズ・エッジでもその世界観に飛び込むことができる。

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それがここ、「Oga's Cantina(オーガのカンティーナ)」だ。尤も、映画に出てきたものとは全く関係のない店という設定なので内装などはだいぶ違っていたのだが、雰囲気は映画のあそこそのものだ。(映画みたいなエイリアンが一人もいないのはご愛敬)

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そして今回ここで僕が注文したのが、「Jedi Mind Trick(ジェダイ・マインドトリック)」というカクテルと「Batuu Bits(バトゥー・ビッツ)」というつまみだ。

ジェダイ・マインドトリックは基本的にグレープフルーツの味がした。お酒の味の良し悪しはまだよくわからないが、僕は好きだった。

つまみの方は簡単にいうとスナック詰め合わせだった。ドンタコスみたいなやつや今まで見たことのない如何にも海外風のスナック菓子から、日本のおかきや柿ピーまで様々な乾き物のおつまみがそろっていた。全体的に結構辛かったので、人によってはお酒が一杯では足りないかもしれない。(写真だと何もわからないのはご容赦いただきたい。机自体が光っていて、どうあがいても逆光になってしまって…)

そして、内装とメニュー以外に注目してほしいものがもう一つ。曲だ。

スター・ウォーズ本編のカンティーナといえばこの曲、「カンティーナ・バンド」だ。スター・ウォーズの音楽を扱う番組等でもほぼ必ず紹介される名曲。もちろんこの曲もオーガのカンティーナの中で聞くことができる。

また、これ以外にも様々な曲が店内に響き渡っている。その全てが地球にはない、スター・ウォーズの世界独自の曲ばかりだ。気になる人はぜひ下のプレイリストを聞いてほしい。

さて、プレイリスト一曲目の「Mad Abut Mad Abut Me」という曲を聞いて見ると、原曲の「カンティーナ・バンド」からだいぶアレンジが加えられているのがわかるだろう。

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このアレンジを加えたのが彼、オーガのカンティーナの専属DJドロイド、DJ R3-Xだ。

さて皆さん、彼の姿を見て何か既視感を感じないだろうか?7~8年以上前にディズニーランドヘ行ったことがある人ならおそらく一度は見たことがあるはずだ。

そう、彼のかつての名前はキャプテン・レックス。リニューアルのためにクローズしたかつての人気アトラクション、旧スター・ツアーズでパイロットを務めていたドロイドだ。

アトラクションのリニューアルでレックスと会えなくなったことで、寂しい思いをした人も多いと思う。そういう人たちは是非、オーガのカンティーナに足を踏み入れて彼に会いに行ってほしい。

※ちなみにオーガのカンティーナは予約必須なので実際に訪れる際にはご注意を。

コカコーラ

ギャラクシーズ・エッジのオープンに伴って、ある衝撃的な情報がファンたちにもたらされた。なんと、スター・ウォーズの世界に「コカコーラ」が存在することが公式設定となったのだ。

たぶん言っている意味がわからないと思うのでわかりやすく言い換えると、ギャラクシーズ・エッジで、コカコーラやスプライトが販売されることが発表されたのだ。

何度も言っているように、ギャラクシーズ・エッジ内に存在するものは一切合切全てがスター・ウォーズの世界観に沿ったものだ。そのために、フードメニューを上記のような珍妙な料理で統一するほど拘られている。そんな中、コカコーラが「コカコーラ」として販売されると聞いたときの衝撃は凄まじかった。

さて、そんなコカコーラだが、流石におなじみの姿そのままで売られてはいなかった。ボトルのデザインがスター・ウォーズの世界観になじむような工夫がされていた。

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上の写真を見てほしい。これが実際に購入したコカコーラである。

まず目に入るのは、ボトルの形がまん丸になっていることと、ゴツい外蓋がついていることだ。これは作中に登場するサーマルデトネーター(爆弾)をイメージしたものらしい。

その形状故にこんなニュースが、それもよりにもよって僕の帰国日に出回ったりもした。幸いにも僕は無事持ち込むことができたし、直後に方針が見直されたことが発表されたが、手荷物検査の直前にこのニュースを知ってしまったときは背筋が凍った。

また、ラベルにプリントされたロゴもまた特徴的だ。これはスター・ウォーズの作中で使用されている文字で、「オーラベッシュ」と呼ばれるものだ。

上のリンクでオーラベッシュの一覧が見られる。アルファベットとオーラベッシュがきっちり一対一対応になっているので、この表を参照すれば簡単に読み解くことができる。ちなみに、東京ディズニーランドのスター・ツアーズでもこの文字がふんだんに使われているので、この表を覚えておけば一目置かれること間違いなしだ。

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