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【展示会レポ】JAPANマーケティングWEEK春

JAPANマーケティングWEEK春~幕張~に見物に行ってきました。

雑に平たく言うと販促関係のEXPOです。

私が重点的に回ったのはその中の営業支援EXPOで、マーケWEBマーケ、営業支援、広告ディスプレイ、今流行りのツールやなんやら一堂に会しております。

通常は自社活用と商材探しで展示会を回るのですが、今回はそれに加えて「営業」最前線の体感と今後の営業界隈の動向読みがサブテーマ。

あと基本的に法人向け(BtoB)営業視点で書いてますのでご了承ください。

(全体2700文字、約7分)

【全体雑感】

昨年ITweekのRPA/AIバズり盛り上がりに比べると落ち着いておりましたが、やはりオートマーケ関連中心に企業紳士たちが説明員の話を聞きながら熱心にフムフム言っておりました。

SFA関連の各社ブースが近いエリアに集められパワポプレゼンで大声合戦を行っていたのが印象的です。日本のSFA導入率、低いわけではないと思うんですが、新規導入勢か乗換勢狙いか。あとはチャットボットやインサイドセールス関連がアツめな感じ。チャットボットもサイトに貼るだけでシナリオ作りも簡単そうで、あと値崩れしてきてますね。

ノベルティも盛んに配布されており、一部の斜陽系産業展示会特有のお通夜感もなくカネ回りの良さを感じさせてくれて元気が出ます。急成長中の某社は産業系コンパニオンというかたぶん現役モデルを客引きに活用していたり、調達資金をダイナミックに浪費してる感じも若さ爆発って感じで好感が持てます。

あと各SaaS導入事例パンフどれ見てもマネーフォワードさんばっかりおりデジャブか幻覚かと思い目をこすって見直しましたが本当にマネーフォワードさんが高確率で掲載されており若手SaaSの広告塔を買ってくれているアニキ的な存在なんですかね。心温まります。


【個人的トピックス】

各企業の展示面積=資本力とか業界注目度とかは全く関係なく独自に集計した個人的トピックスは下記です。

●インサイドセールス外注

 SNS上ではインサイドセールスの重要性や効率化についてテクニカルに議論されてたりしますが、自前でチーム編成したはいいもののいわゆる”THE MODEL”的な方法論に行き詰まりを感じるスタートアップ諸兄もおり、”自社営業リソース”の使いどころが課題になっているように感じますが、それについてはいいや。長いから別記事でまとめます。

 で、インサイドセールス構築支援サービスってのが現在のニーズ対応サービスの主流なのですが、結局リード獲得から商談のアポまでがインサイドの役割ならどうせトークスクリプトでやるし自社じゃなくてよくね、と今後みんな考え始めると思います。顧客の心を掴みながらリレーするような高度なチーム連携なら自社でもいいと思うけど。
 そういう昨今の営業フォーメーションを知りつつも営業受ける私などからすると、展示会→インサイド→フィールドと全員違う人たちからすごい勢いで押し込まれるのってやはり疲れますし、だったら展示会で親しみやすさや誠実さ、知性を感じた人に一貫して看取って頂きたいと思ってしまいます。

 外注料金も要望によりピンキリですが、~¥ウン十万中盤/月って感じです。営業モデル構築して、スクリプト練ったり、計画を立ててから有意義に使い倒さないとちょっとお高めかな。ランサーズとかスキルシェアでも、委託自体は安価で可能ですがクオリティの安定化が難しいと思いますので無計画にフリーランスに投げつけると博打感マシマシで数カ月後にうまくいかず思い悩むと思います。

 まだ営業セクションのアウトソーシングは本格化していないですが、スキルシェア勢のおかげで値崩れしてきているので、商材によりいろいろと形を変えながら今後10年くらいでコモディティ化しそうな予感であります。

●MiiTel

 インサイドセールスに紐づきますが、AI搭載IP電話で、電話の会話をAIが分析してデータ化するサービスです。

使い方としてはインサイドセールス(じゃなくてもいいんですが)のトーク営業精度向上とか、トップセールスのコピペとかそんな感じです。文字起こしとか、どっちが喋ったか、とかグラフになったりするので、気になるあの人のセールストーク大解剖!には打ってつけです。電話通話だけだけど。

月額契約で安いので、なにかと定量化しづらい営業のデータ化ができますね。まあ自社内に優秀な営業マンいないと厳しいです。営業チーム育成にも良さそうです。

●SPEEDA、initial

NEWSpicksでおなじみUZABASEの企業情報データベースです。基本的に公開情報ベースですが、あらゆる情報が集約してるのでM&Aとか日常的にやったり検討してる投資銀行界隈や大企業の事業開発という名のM&A部隊の人には便利です。
企業ホームページのIR拾いまくったりニュース検索が時間のムダで苦痛という人向け。

特にinitialは海千山千のスタートアップ企業情報がたくさん載っており、月額も安めなので(といっても法人向け価格帯ですが)そっち志向の人には便利です。実地調査とはいかないまでも人海戦術で地道にデータを収集してるらしく、「他人がめんどくさがってやらないこと」がビジネスになる典型で頭が下がります。


●HRtech

あしたのチームなどに代表され、近年バズりかつ静かにバブりつつあるヒューマンリソースの効率化であり人事業務テックも、BPO、業務支援の流れでわずかに出展されており勉強になりました。
これから人事制度を整える場合はフォーマットを利用することでショートカットできますし、現状ダメな評価制度を劇的に改善させたい!という場合も導入メリットがあると思います。
逆に、そこそこ頑張って評価制度が構築できている場合は、クラウド化して多少実務がラクになる程度です。
あと、AI評価機能も、ともすると遺恨の残りやすい人事評価欄をロボットのせいにできる、というのはなかなか明文化されにくい最大メリットかもしれません。
「俺じゃなくてロボットがC評価してるんだ!」みたいな。怖いですね。


【まとめ】


ユーザーサイドで聞かれるのは「ツールがありすぎて何から手をつければ良いか分からねえ」であり、たしかに名刺管理、CRM、メールマーケ、日報、案件管理などは各社の機能が微妙にダブったり足りなかったりでオールインワンでいられなかったり、そもそも基幹システムとの兼ね合いもあり変革がウザがられたりするため、淘汰や成熟がもう少し進むまで静観し、DXの下準備だけ粛々とすすめておく、というのが良いのかなあという2020年2月です。
箱テレビとVHSで令和まで粘って、一気にiPad proとネトフリに乗り換えみたいな。

次は2/12~のIOT展@ビッグサイトのレポです!


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