離れる日記02
仕事中に知らない番号から留守電が入っていた。月曜の午前10時すぎ。こんな時間にかけてくるのは不動産屋でも車のディーラーでもないはずだ。たまにNHKふれあいセンターからだったりするが…
今回は家裁からだった。留守電の声がiPhoneから漏れて、近くの同僚に聞かれるんじゃないかとすこし焦った。
家裁への申立て(郵送)してから10日。折り返しの電話がほしいという内容だった。昼休み、オフィス街を歩きながら電話をかけると「今メモできますか?」と聞かれる。
家事○部△係
29年イ××××
次回からはこの番号をお伝え頂けるとスムーズです!と明るい声で言われた。一回目の調停は来月。提示された日は打ち合わせが一つしかないので調整できそうだ。
「午前中のほうがいいですか?」と聞かれる。提出した書類にそう書いたはずだけどなぁと思いながら「午前中の方が休みが取りやすいんで午前中でお願いします」と答える。
彼女は霞が関まで出てくるだろうか。
その日の午後、私はどんな顔をしているのだろうか。
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