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ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまち… もっと読む
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記事一覧

大切なお知らせ「ケアとまちづくり、ときどきアート」は今月末で終了します。

2019年1月からスタートしたこのマガジン。「長崎二丁目家庭科室」「ほっちのロッヂ」を手がけたさとこさんこと藤岡聡子さんと「YATAI CAFE/モバイル屋台de健康カフェ」「ケアとまちづくり未来会議」の活動をするもりもんこと守本陽一の共同マガジン。 「ケアとまちづくり、ときどきアート」と題して、ケアとまちづくり、ケアとアートの好事例やノウハウなどを紹介してきました。病院や施設の中で従来のケアだけを行うのではなく、街に出て活動する医療者やそれを支えるアート、建築関係者の後押

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「アートは全ての関係性や接続点を横並びにし得る、唯一無二のもの」。ケアとまちづくり、ときどきアートマガジンのクロージングと新しいオープニングに添えて

最初に。この月額マガジンで私が記事を掲載するのはこれで最後になります。 元々はケアとまちづくり未来会議(以下ケアまち会議)の始まる7ヶ月前に始まり、ケアまち会議の開催を持って、一つの区切りとしようと話して始まったこのマガジン。実に色々なことを書いてきました。 時に迷走・瞑想(?)していると感じられた読み手の方も、最後まで読んでくださり本当に嬉しく思っています。 最後をしっかり飾れるかわからないですが、今時点で私が確信している、ケアとまちづくり、そしてアートとの関係性について

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ケア・アート・建築が融合する「ケアとまちづくり未来会議」ー開催レポート

 東京から電車で5時間、大阪からも2時間半。最も近い都会は車で1時間半の鳥取という片田舎の地方都市「豊岡市」。僕が働いている街であり、僕が住んでいる街。この人口8万人の小さな街に、医療者・建築家・アート関係者が全国から100人も集まるイベントを先日、開催した。その名も「ケアとまちづくり未来会議」。この「ケアとまちづくり、ときどきアート」マガジンもこのイベントを目指して始めたものです。僕が実行委員長をしていたのですが、研修医しながらの準備はかなり死にそうでした笑 (ケアまち会

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「またあの話か」「高齢者って同じ話ばかり」を、「生き方そのものがアート」に変えてしまうダイアログ・ウィズ・タイム

このダイアログシリーズは、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(真っ暗闇の中の対話)」、「ダイアログ・イン・サイレンス(静けさの中の対話)」、70歳以上の高齢者がアテンドをつとめる「ダイアログ・ウィズ・タイム(生き方との対話)」の3つの種類があります。 今回ご縁があり、「ダイアログ・ウィズ・タイム(生き方との対話)2019」にご招待いただき体験させてもらいました。 そもそも、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」、「ダイアログ・イン・サイレンス」は、視覚もしくは聴覚を遮り体験する環境

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地域活動に参加しない人たちを巻き込む文化資本とは

前回、「暮らしの中の文化にケアをのっける」で紹介した「銭湯ぐらし」。銭湯という暮らしの中に根付いた場所を文化的な拠点にすることで、ソーシャルキャピタルを醸成していく。そして、そこにケアの概念をのっける。地域にある資源をうまく活用しながら、社会関係資本にする。そんな素敵なプロジェクトを紹介した。 今回は「本」をテーマに考えてみる。 先日、東京に行った際に、とても気になっていた場所に行ってきた。その名も「ブックマンション」。本屋さんである。ただ本屋さんではない。いろんな要素を

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マガジンライヴ、開催!(7/24(Wed)21:00-22:00@zoom)

「もりもん」と「さとこ」がお送りしている月額制のマガジン「ケアとまちづくり、ときどきアート」。この記事は全て無料で読めます。 なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまちづくり」「ケアとアート」。多くの実践例に足を運び、自身も「モバイル屋台de健康カフェin豊岡」で実践する医師の守本陽一(もりもん)と、「長崎二丁目家庭科室」を運営した福祉環境

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もしバナ:もし今から、医療や福祉を学ぶ学生の教育カリキュラムをつくるって話が出たら、何をどうする?

来週、ラスト?!のマガジンライヴ・7/24 (Wed)21:00-22:00。兵庫・豊岡と、アメリカ・ポートランドからお送りします!Don't miss it! 実は気にいっている「もしバナ」シリーズ。5月に書いた「もしバナ:「もし職場の施設のロビーを地域に解放しよう!って話が出たら、何をどうする?」では、読み手の方から、面白かった!と反応も頂けちゃったので、もう1つ、前々から考えていた、医療や福祉を学ぶ学生の教育カリキュラムをゼロからつくる妄想をしてしまおうと思っています

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暮らしの中の文化にケアをのっける

今日は街中にある文化的な資源をどう活用するかという話。銭湯、映画館。どの街にも街の文化拠点はある。今回は、街の文化拠点とケアをつなげたおもしろい事例を紹介したい。

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違う業界からみた違和感を形にしている、ヘラルボニー、喫茶カプカプがクールすぎる。

スープストック創業者の遠山さん「スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る(2006.新潮社)」は、2010年に老人ホームの創業メンバとなってからすり切れるほど読みました。今でもよく読み返しています。 「なんでこうなっちゃうんだろう?もっと普通でいいのに」。 遠山さんはこの感覚を持って、当時ビビットな色を使って明視性を高めていた飲食業界の看板の概念をひっくり返し、モノトーンな看板を打ち出しました。そして、プロダクトありきだった飲食の業界に、「19

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マガジンライヴ またまた開催決定。7/24 (Wed)21:00-22:00。兵庫・豊岡と、アメリカ・ポートランドからお送りします。

4月に開催した、月額マガジン「ケアとまちづくり、ときどきアート」、マガジンライヴ。 前回のマガジンライヴでは、書き手の私たち、読み手の方から、お気に入りの記事を発表したし、読み手の方からの質問に答えたり(逆に質問したり?)。そこで生まれた話から、マガジンの記事になったりしました。 もしバナ:「もし職場の施設のロビーを地域に解放しよう!って話が出たら、何をどうする? 2回目も記事の深掘りをしつつ、もりもんの企画する「ケアとまちづくり未来会議」、そしてこのマガジンのクロージング

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暮らしの保健室をアップデートする

暮らしの保健室はやっぱりケアとまちづくりの先駆け的な存在である。2011年というまだ医療者が病院を出ること自体が懐疑的な時代に、病院を出て、団地の一階に誰でも、医療介護の対話が気軽できる場所を作った。それが本当に素晴らしいと思うし、これからも讃えられることだと思う。暮らしの保健室は全国各地に広がり、訪問看護ステーション、社協、行政などの手によって、それぞれの街で展開している。前回、暮らしの保健室を取り上げたときに、「暮らしの保健室の本質は商店街にあることではない」と言った。街

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民間劇場とゲストハウスの1階で喫茶をする、長野・リベルテの居場所づくりが美しい。

居場所づくりに、初めて「美しい」という言葉を使いました。 長野県・上田市にあるNPO法人リベルテ(以下 リベルテ)の実践を例にとり、ケアとまちづくり、そしてアートはその時どんな役割を果たしていくのだろう?を考えていきたいと思います。 私がリベルテの実践を見聞きする中で美しいと感じるポイントは、2つ。 1つは、ケアをする人の人柄が、町の資源(ヒト・モノ・コト)を呼び寄せていること。もう1つは、ケアの働き手の日常がとても大切にされていること。 このポイントがなぜ「美しい」

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医療者が引く移動式屋台カフェの正体とは。YATAI CAFEが生み出す健康的な空間の理由。

【2022年1月28日更新】 「屋台やってる先生ですよね?」と最近よく声をかけられる。医師である僕は、医療福祉関係者が街中で移動式屋台でコーヒーを提供するお店「YATAI CAFE(モバイル屋台de健康カフェin豊岡)」を行っている。月に1回ひっそりと移動式屋台を引いて、訪れる人にコーヒーを物々交換で提供する。 この一風変わった活動を、多くのメディアに取り上げていただいた。神戸新聞、朝日新聞、ソトコト、Newspicks、リクナビNEXTなど。屋外の公共空間の利活用に関す

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変わることを恐れない。教会とオフィスが”共生”する現場で、もはや場は必ずしも1つの機能だけでなくてよいと考えた話。

教会と共生するオフィス? 2019年5月末から6月初旬、オランダにいました。渡航の目的は、患者の症状だけに焦点を当てず、患者の持つ元々の力を引き出そうとする健康の概念、”ポジティヴヘルス”の現場を体験しに。(詳しくはこのマガジンにアーカイブしています。) このオランダに日本人の建築家の方がリノベーションを手がけた教会があると聞きつけ、いてもたってもいられなくなり、様々な方に協力をいただき、訪ねてきました。 オランダ北部、フローニンゲン州にある、レモンストラント教会は18

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