【2021年度当初予算概要　玉川上水旧水路緑道再整備】

こんにちは！
学生インターンの吉村宗純です。今回は先日公表された渋谷区2021年度当初予算案の概要の中から、「玉川上水旧水路緑道再開発」に注目して情報をお伝えします！どうぞ宜しくお願い致します！
渋谷区のうち、多くの住宅が集中する「ササハタハツ」エリアですが、この地域に愛される緑道こそが「玉川上水旧水路緑道」です。渋谷区の長谷部区長は常々「ロンドン、パリ、NYに次ぐまちづくり」を心がけています。

「玉川上水旧水路緑道」に関しても、NYで鉄道高架線を再利用した公園である「ハイライン」を意識して構想されています。この度、施設の老朽化や区民のニーズの変化から、この緑道を再開発することになりました。それらの経緯や変革内容について、お伝えしていきたいと思います！
計画の終着点は、再開発後の「玉川上水旧水路緑道」がササハタハツのまちづくりを盛り上げる契機となることです。緑と水が安らぎを与える空間は維持しつつ、再開発による新たな街の賑わい、新たな都市景観を作り出すことがこのプロジェクトの目的となっています。

再開発に当たって

「玉川上水旧水路緑道」とは笹塚・幡ヶ谷・初台からなる「ササハタハツ」エリアに位置する都市公園です。そこは緑と水の基軸がコンセプトであり、利用者の方々の憩いの場となっています。また、再開発に当たっては各エリア別にアンケートを実施し、現在の緑道の利用具合・目的、頻度や感想についてアンケートと共に今後どのような変化を遂げて欲しいかについてのパブリックコメントも募集しました。それらの意見を踏まえつつ今回の再開発の内容を策定してきました。

開発における課題点

緑道は以前の整備から40年ほど経っており、今回の再開発は主に施設の老朽化による改築が要因となっています。また、開発に際して新たなニーズを織り込むことで、まちづくり推進の一環となるよう計画されています。そこで開発に当たっては以下の4点が取り組みの上で課題となります。
・緑と水の空間軸:緑道としての連続性確保と安全や環境への配慮が必要です。
・歴史・文化:玉川上水の記憶を伝えまちづくりに活かすことが必要です。
・にぎわい:区民や来街者が集い・憩える空間の整備が必要です。
・区民参加:人々のまちづくりへの想いを緑道で実現することが必要です。

いずれも、皆様に愛される緑道が今よりもっと素晴らしいものになることが望まれています。具体的な施策は次にご紹介致します。

開発概要

まず、開発のコンセプトは「FARM」とされています。それは簡潔に言うと「農」と「食」の繋がりを糧にして暮らしを豊かにしていこうとするものです。緑道が「農」と「食」を育む場となり、新たな創造活動の育成に繋がることが期待されています。新たな創造活動の面では、積極的な民間事業者の導入を図ることで、皆様が誇れる緑道へと進化させ、シティプライドの醸成に努めていくものです。
さらに、5Gを活用したインフラの整備により、次世代型のサービスを提供及び安心・安全な公園管理を組み立てていきます。それらに併せて、工事に支障をきたす電柱の地中化等も行われる予定で、景観を意識した新たな都市公園に期待が膨らみます！

現段階で予定されている対象地域・行程は以下のものです。
事業対象　　玉川上水旧水路緑道　代々木緑道　　　　　　
玉川上水旧水路緑道　初台緑道
玉川上水旧水路緑道　西原緑道
玉川上水旧水路緑道　幡ヶ谷緑道
玉川上水旧水路緑道　大山緑道
玉川上水旧水路緑道　笹塚緑道　　　　　　　　　　　　　　
　　
事業スケジュール
令和2年度　　　基本設計
令和3年度　　　基本設計・詳細設計
令和4年度　　　詳細設計・工事着手
令和5年度以降　詳細設計・工事の継続

さいごに

渋谷区において、「ササハタハツ」エリアのまちづくりが大きく進展することはとても意味のあることだと思います。区民の皆様が多く住まわれる地域だからこそ、渋谷区民のシンボルとしてこの緑道が素晴らしいものになることに大きな期待を抱いています。また、再開発に当たっては積極的な民間事業者の協力を得ることで、区だけではなし得ない柔軟なアイデアも多いことでしょう。その他にも利用される皆様の意見やアイデアが開発に影響を与えることもあります。この記事を読んで頂いた皆様の中で、興味を持たれた方が1人でも多くいらっしゃったらとても嬉しいです。拝読ありがとうございました！
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