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【特殊詐欺への対策をしよう!】

こんにちは!渋谷区議会議員の森田ゆきです。

皆さんは、「特殊詐欺」という犯罪をご存知でしょうか。
オレオレ詐欺のような聞き慣れた言葉こそあるものの、その実態を明確に知っている人は少ないのではないかと思います。

特殊詐欺は非常に対策の難しい犯罪ではありますが、被害を少しでも減らすことができるよう、日頃から対策を心がけましょう!

今回は、「そもそも特殊詐欺とは?」という話から、渋谷区の被害現状、すぐに実践できる対策までご紹介させていただきます。


<そもそも特殊詐欺とは?>

特殊詐欺とは、面識のない人に対し、電話やその他の手段を用いて行われます。※近年は訪問型の詐欺のケースも見受けられる。
詐欺師は巧妙な口技で被害者を誘導し、不正に入手した預貯金口座に現金などを振り込ませようとします。
ちなみに、「詐欺」という言葉は一般名詞として使用されますが、特殊詐欺とは不特定の人物に対してお金を騙し取るといったものに限定されます。

特殊詐欺は『振り込め詐欺』『振り込め類似詐欺』の二種類に大別できます。
詳細を見てみましょう。

このように、振り込め詐欺、振り込め類似詐欺を分類します。

これら犯罪の厄介な点は、社会の状況や流行に乗じて嘘を吹き込む手法を用いるため、社会変化に伴ってその手口が多様化します。
例えば、現在のコロナ禍下において、「コロナ詐欺」と呼ばれる犯行が確認されております。
コロナ詐欺対策の記事はこちらから↓
https://note.com/ymorita6/n/n844d0d895c42

特殊詐欺の対象は主に個人と法人の二種類と言われています。
個人に対しては、自治体職員を名乗り、「特別定額給付金を振り込むので口座番号を教えて欲しい」などと声をかけ、キャッシュカードの情報を入手する手口です。企業や経営者に関しては、融資保証金を名目にお金を振り込ませるといった手口が確認されています。

いずれも電話対応などの手段を用いるので、瞬時の対応が難しい高齢者の方々に対しての被害が多発しております。

以上のことから、特殊詐欺は対策が非常に難しい犯罪であると言えます。


<渋谷区特殊詐欺の現状>

渋谷区の令和元年被害状況は、被害認知件数111件。被害総額は約2億円(206,500,000円)でした。
そのうち、65歳以上の被害認知件数は94件。65歳以上の被害額約1.9億円(189,800,000円)です。
中でも特に70代、80代女性が多くの割合を占めています

今年度1月~4月は振り込め詐欺である還付金詐欺、キャッシュカード詐欺盗が大幅に増加し、渋谷区3署合わせて、33件の被害が発生しています。

2億円超という被害額は、例年横ばいで、被害額のうち9割以上が65歳以上の高齢者が占めている件から、高齢者に対する今以上の対策・アプローチが求められます。

<実践できる対策>

特殊詐欺は、顔の見えない相手に対して金銭を要求するケースが多く見られます。そこで、今回は電話においてできる対策をいくつかご紹介したいと思います。

①家族間で合言葉を決める!
先ほども述べました通り、特殊詐欺は高齢者の方に対しての被害がとても多いです。
「家族や知り合いだから」という理由で、電話先の声だけで人を信用してしまう行為は大変危険です。
息子を名乗る人物から電話があった際は、必ず身元を証明するよう相手に促しましょう。
その際に、以下のような手段が有効です
・電話をするときには必ずフルネームを確認する
・家族内で共有した合言葉を聞いてみる

このように電話相手をしっかりと確認することで、詐欺に被害は未然に防ぐことができます。
まだ合言葉を設定していない方々は、ご家族と相談してみてくださいね!

②お金の話になったら、すぐに電話を切る!
特殊詐欺によってお金を盗み出そうとするためには、電話において『お金の話』をする必要があります。
故に、お金の話が持ち出されたらすぐに電話を切るという手法は大変有効です。
電話上でお金の話をすることはさほど多くはないはずです。この意識を一つ持つことは、特殊詐欺に対抗する大きな手段をだと言えます。

また、息子を名乗る人物から電話があった場合は、一度電話を切って自分の登録している息子の番号に連絡をして確認することも効果的です。

③手軽に導入できる電話装置を活用する!
電話装置つきの固定電話・外付けの電話装置を用いることで、被害を未然に防ぐことができます。

・自動通話録音機
通話した内容を録音します。自動音声アナウンス機能と併用します。

・自動音声アナウンス機能
電話機に登録されていない電話番号からの着信に対しては、通話のはじめに「この通話は振り込め詐欺対策のため、録音されます。」等のメッセージが相手方に流れます。録音されるのを嫌がる犯人が通話を断念し、被害を未然に防止する効果があります。

・迷惑電話ブロック機能
民間の迷惑電話対策のセキュリティ事業者が保有する迷惑電話番号リストに登録されている、詐欺に使われた可能性が高い電話番号からの着信を拒否します。

☆渋谷区では、区内の警察署(犯罪抑止担当係)を通じて、「自動通話録音機」を無料で貸し出しております。昨年度は、自動通話録音機900 台、今年度は600台に予算を投じました。森田事務所でもご活用を推奨しておりますので、ぜひご検討ください。
渋谷区にお住まいで、ご自宅の電話機に「録音機能が付いてない方」は、最寄りの警察署「生活安全課」に問合せをして取り付けのご相談をしてください。(但し、機種に寄っては対応できない場合もございます)

<森田由紀事務所の取り組み>

我々森田由紀事務所は、特殊詐欺対策のため、議会を通して以下の活動を推進しています。

①振り込め詐欺防止機能の付いた電話機等の購入費用の一部助成
前述したように、自動通話録音機は高い効果があります。しかし、警察署が高齢者宅を巡回し、積極的に取り付けることはできず、区民の方の申し込みが必要となります。機種によっては取り付けができないものもあると聞いております。渋谷区では、千葉県柏市の詐欺防止対策助成金*を参考に、ナンバーディスプレイ付電話や自動音声アナウンス機能付電話に買い替えをした場合の費用助成制度の策定を実施しています。
ハード面からのサポート体制を整え、かつたくさんの人に対する積極的なサポートを提供することができます。

*千葉県柏市は、多発する振り込め詐欺被害防止の一助として、65歳以上の方に対し、振り込め詐欺防止機能の付いた電話機等を購入した場合の一部費用を助成しています。

②特殊詐欺に対して「防災行政無線」の活用
現在、区ニュースを活用した啓発のほか、犯人らしきものから電話が入ると、「安全・安心メール」が送られています。しかしメールによる警告では、最も被害率の高い70代、80代の方には効果が薄いと考えられます。
そこで、より高齢者にもわかりやすい、「防災行政無線」を、特殊詐欺対策のために活用してみてはいかがでしょうか。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/anzen/bosai/bosai_keikaku/musen.html


③参加型ワークショップである「防犯キャラバン」の開催
警察署と連携して、各地域をまわり、区民のみなさんが主体的に発言できる参加型ワークショップの実施して、入電があった体験談を共有したり、事例を学んで特殊詐欺にあわない強い気持ちと地域のサポート体制を強化します。

森田由紀事務所では、渋谷区における特殊詐欺を減らすべく、様々な切り口から対策を考え、実行できるよう意欲的に活動しております。
この記事を通して、一人でも多くの方が特殊詐欺に対して危機感・興味を持っていただければ幸いです。

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・森田ゆき Facebook ページ 『森田ゆきと渋谷の未来をつくる会』 https://www.facebook.com/goyukitokyo/
・森田ゆき note
https://note.com/ymorita6
・森田ゆきホームページ
http://goyuki.tokyo
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