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【2021年度当初予算概要 高齢者デジタルデバイド解消事業】

こんにちは!
学生インターンの吉村宗純です。昨今はコロナの影響もあり、いち早いデジタルデバイドの解消が求められています。まずは利便性を知ってもらうこと、そして楽しさに気づくことができれば、きっとよりよい暮らしに繋がるのだと思います!
この記事では、2021年度の高齢者デジタルデバイド解消事業について紹介していきます!


渋谷区は基本構想として「あらゆる人が、自分らしく生きられる街へ。」を掲げています。デジタル機器を皆さんが使いこなすことで、誰にでも平等で自由な暮らしが得られると考えています。
この事業は、シニアの方々に向けて、より質の高い暮らしを届けるために構想されているプロジェクトです。この先のWithコロナ時代において、新しい生活様式ではスマートフォンを初めとするデジタル機器が生活の質(QOL)を高めると期待されており、高齢者のデジタルデバイド解消は喫緊の課題となっています。
渋谷区は実証事業として令和3年9月から2年間、65歳以上のスマホ未保有者最大3000人を対象にスマートフォンを無償貸与(希望者のみ 通信料・通話料も区が負担)する計画を立てています。スマホ貸与を通じて様々な情報やサービスを高齢者の方も享受できるよう、またこれからの生活様式に備え得ることが期待されるでしょう。
区が貸与するスマホにはシニアの方々の暮らしをより豊かにするための仕組みがたくさんあります。そのため、これらのスマホ貸与による期待目標はシニアの方々のスマホ端末やインターネット環境への慣れと、それらで得た実証データを今後のさらなるデジタルデバイド解消事業へ役立てることです。なお、情報は個人が判明しない方法で匿名的に収集されます。

QOLを高めるデジタル機器

人生100年時代に備え、不断に変化し続けるネット社会への適応は必要な能力となります。また、その手段としてスマホやPCの活用が欠かせません。一方で、65歳以上の方々は電子端末に対する苦手意識があり、敬遠してしまっているケースも多々あります。この事業で重要になるのは、スマホ貸与のみならず、その後のケアの部分だと私は考えています。いかにスマホは楽しいものか、どのようにして暮らしが豊かになる過程を体感させることができるか、この点だと思います。
高齢者のデジタルデバイド問題に関しては、森田も2月に行われた2020年度第4定例会の本会議にて個人質問をしました。内容は、2021年度のスマホ貸与事業に関する質問で、貸与後のフォローは適切なものか、貸与期間終了後のアフターフォローはあるのかなど、より踏み込んだものでした。その他にも、渋谷区と学生が協力をして、シニア向けのスマホ教室を開講してはどうかなど、この問題を非常に重要なものと考えています。何より、高齢者の方がデジタル機器の利便性と楽しさに気づくこと、そして暮らしがより豊かになることをモットーと考えています。
貸与されるスマホには種々のカスタマイズが施されており、それはいずれも利用者の暮らしを豊かにする機能ばかりです。ここで簡単に紹介致します。
まずひとえにQOLを重視したカスタマイズが施されています。それは以下のものです。

<防災情報>
→確実な情報伝達により、ネットでの情報共有速度を体感して頂けます。

<介護予防・フレイル予防>

→対面での講座やワーク内容をネット環境でもご利用頂けます。

<オンライン申請(キャッシュレス決済)>

→現金を持たない人が増える中、キャッシュレス利用により、空き巣などの現金ならではの犯罪予防にも繋がります。

<健康アプリ>
→日々の健康で豊かな暮らしを支えてくれます。オンライン健康相談と併せて利用することで相乗効果も狙えるでしょう。

<見守り>
→単身でお住まいの方など、身のまわりで心配をされている方のための機能です。

スマホ貸与の内容とケア

次に、私が要点と考えていた利用支援についてです。貸与に応じて、区では以下の取り組みを企画しています。
<講座やコールセンターの設置>
→利用中の不安やご質問をお話し頂ける機会です。

<個別相談会など、継続的サポートを構想>
→スマホ貸与期間終了後の継続サポートに関してです。

<今までの講座を拡充し、機器の操作に加えてアプリケーションやキャッシュレス決済利用の講座も実施>
→さらなる使いこなしを目指される方に対しては、アプリ利用やキャッシュレス決済などの詳細に関してもフォロー致します。その他、得られたデータをどのように区が活用していくかという点についてです。

<利用データを活用した効果検証>

→新規事業や既存事業の改善に繋げる:主に今後のデジタルデバイド解消事業に繋げる他、利用者の方のご利用傾向から区民の方々のニーズを模索していきます。

<サポート員について>
・デジタル活用支援員制度
→スマホの操作に慣れている区民等を対象に、デジタル活用支援員を募集・育成・登録して活用します。
→育成研修:シブカツで高齢者向けスマホ教室の指導員リーダーの育成研修を実施
→スマホ相談の相談員や講師として地域の高齢者を支援する役割を担う。

さいごに

皆さん、国が行っている高齢者デジタルデバイド解消事業と聞かれてすぐに思いつくものはありますでしょうか。デジタルデバイド解消事業に着手する民間企業を公募で募り、開発費用を負担すると行った取り組みがなされています。ですが、皆様の目に見えるハッキリとした政策はあまりありません。一方、渋谷区のような自治体が独自に高齢者デジタルデバイド問題に取り組むことはとても意義があります。その重要性をしっかりと認識しているからこそ、渋谷区はスマホ貸与といった大々的な施策を講じることになりました。検索ツールで「デジタルデバイド 解消 スマホ貸与」と検索してみると、渋谷区の取り組みが多くヒットすると思います。流行の発信地である渋谷は施策においても積極的な行動を取っていかなければなりません。そういった渋谷区の攻めの姿勢を少しでもお伝えできていたらよかったです。
高齢者デジタルデバイド解消事業は、近年から言われていたデジタル社会への以降に向けての取り組みに加え、コロナの影響により早まった非接触型社会への移行のためにも重要な役割を果たします。医療進歩による長寿命化によって、現在の若者にも決して無視のできない内容となりました。デジタルデバイド解消事業は様々な分野の複合的な取り組みが必要です。まずはその第一歩として、このような取り組みに多くの方の協力が得られれば嬉しいと考えています。対象者以外でも、この事業の意義を知り、世に広めていくことは大きくこのプロジェクトに寄与することでしょう。この記事が少しでも情報発信に繋がればよいと考えています。ここまでの拝読ありがとうございました。
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