キャスティング屋が選ぶ「2020年上半期気になった人50」

森正祐紀

2020年7月1日 09:00

2020年上半期、広告・エンタメ業界はかつてない苦境に立たされました。

自粛要請による映画館・劇場・ライブハウス関係者のダメージは今も癒えておらず、広告業界も世の自粛ムードを反映して予算縮小の流れが進んでいます。

かくいう私も、コロナ禍の影響をモロに受けている業界人の一人です。3月後半から仕事の依頼がパタリと止み、現在は多少回復しているものの、例年に比べるとだいぶ落ち着いています。

ただ、裏を返せば時間という資産はたっぷり増えたわけで、ここぞとばかりに本稿執筆のために自宅でさまざまな情報に目を光らせていました。

今期はさまざまなジャンルでwithコロナを逆手に取った新しい企画がたくさん生まれ、「新しい生活様式」に即したエンターテイメントの雛形がつくられた印象があります。恐らくこの流れは下半期も続いていくのでしょう。

＊　＊　＊

ではでは。ここからが本編です。改めて本シリーズに関する恒例の説明をさせてください。

◯2020年1月1日から6月30日までにEvernoteにクリップした249記事を軸に、主に話題性・将来性・インパクトの3点を考慮してセレクト。この半年間で鑑賞した舞台・ライブ・イベント等の出演者、その他弊社案件で実際にキャスティングをさせていただいた方々なども含まれています。ご存知のとおり、今期は3密の観点からリアルな催しはほとんど無くなってしまったので、ネットや雑誌・テレビからの情報収集が多めになっています。

◯また、私は広告映像やPRのキャスティング屋なので、"広告・PRに起用できる人材かどうか／広告・PRに起用したときに面白いかどうか"という視点も多分に入り込んでおります。つまり、この人で企画を立てたい！という感じのセレクトですね。

◯こちらも毎回のアテンションですが、私は若いエンタメ人材の成長と成功をアシストするためにキャスティング屋をやっている節があります。情報収集の上でも「次に誰が来るのか？」に最も重きを置いているので、恐らくほとんどの人が"誰これ？"という感じの人だと思います。あらかじめご了承くださいませ。

過去の「気になった人まとめ」は以下のマガジンに集約してありますので、ご興味ありましたらこちらもご覧ください。

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＜ネクストブレーク編＞

[女優・俳優・モデルたち]

吉田美月喜
汐谷友希
・スターダストプロモーションの2大ネクストブレークガール。永野芽郁・葵わかななどと同じく朝ドラ女優コースにいくんだろうな。

関水渚
・去年から各所で新人女優賞を受賞している逸材。ホリプロのネクストブレークガールの中では一番勢いあるかも。

工藤美桜
・現在放送中の「魔進戦隊キラメイジャー」のヒロイン（ピンク）。2015年に「仮面ライダーゴースト」に準ヒロインの立ち位置で出演していた経緯から、特撮再登板ということで話題に。弊社オーディションでもたびたびお呼びしていただけに、非常に嬉しい活躍。

林芽亜里
・雑誌「nicola」専属モデル。加入9ヶ月で単独表紙を飾るなど、勢いがすごい。10代の子からすると、ポスト・久間田琳加って感じなのかな。

関谷瑠紀
・こちらのニコラ専属モデル。今後が気になる存在

橋本乃依
・一昨年の代ゼミのCMから着実にキャリアを重ねている

畑芽育
・研音が大事に育ててきた原石。ぼちぼち映画・ドラマで見る機会が増えるかも

嵐莉菜
・ミスiD2020グランプリからのViVi専属

福崎那由他
・アミューズの新鋭。朝ドラ出演で話題に

倉悠貴
・涼しい目元。アンニュイでかっちょいい。柳俊太郎くん的な感じ

奥平大兼
・映画『MOTHER マザー』で長澤まさみの息子役に抜擢された新人

[今期は不思議なほどハーフ女子が豊作でした]

雑賀姉妹（カアネ＆サクラ）
・姉妹揃ってレプロに所属

ブリッジマン遊七
・ミスセブンティーン2019

サクラ・キルシュ

アリアナ桜

※偶然だけど名前に「さくら」が付く子が多かった

[withコロナ時代の新しいエンタメを切り開いた]

劇団ノーミーツ

[その他気になったネクスト世代]

グレイス・エマ
・ドラマ「映像研には手を出すな」にて、さかき・ソワンデを見事に実写化。良いキャスティングだなと思ったわ

花柳のぞみ