見出し画像

YUMEMI.pm「BnB2Cの神髄」

(本記事は、https://yumemi.connpass.com/event/193295/で行った発表内容をnote向けに再編集したものとなります)

 ゆめみでは、「BnB2C」という形態でスマホアプリの受託開発を行っています。さて、「BnB2C」とは何でしょう?その神髄(!?)とは?


 今のスマホアプリ開発の傾向

 受託側からの感覚ですが、昨今のスマホアプリの開発って以下のような経緯に分類できるのではと思っています。

A)(小売・流通業の)オムニチャネルの実現
 記載の通り、元々店舗を持っているお客様が、店舗と連動するスマホアプリによってオムニチャネルを実現したい、と考えるケース。ゆめみだとこのあたり(弊社実績ページより)

B)(きっかけとして)既存のアプリの見直し・作り直し
 Aと並行する場合もたまにありますが、(古いタイプの)Web表示だけのスマホアプリからネイティブを活用したアプリを作りたいケース

C)新規ビジネスをアプリを窓口を前提として作りたい
 新規ビジネスの創出をアプリと共に行いたいケース。ゆめみではこのあたりかな。

これらの傾向から一つ見えることがあります。

 アプリの対象範囲が絞られ、仕様を明確にして作る、というよりは会社全体(あるいはビジネス全体)を対象として、それをアプリに体現すると、傾向が変わってきたのではないかと。これにより、要件定義は大変(ステークホルダーが多くなる)になるし、 開発のみなどフェーズを区切るだけでは、真に使われる、顧客満足度の高いアプリは作りにくくなりました。その結果、BnB2Cの必要性が高まってきたと思われます。

BnB2Cとは?

ウチの工藤元気の記事(↓)を独自に解釈・補足すると、

画像1

 つまり、クライアントと一緒に対等の立場で最初から最後まで一つのサービスを作り、改善し続けること、だと考えます。

BnB2Cの心得

 さて、これを実現するには(私たちに)どんな意識づけが必要になるでしょうか。一つには、そのままですが、「一緒になって作り上げる意識をもつ」事が挙げられます。その際に、大事なのは上下関係でなく役割分担。クライアントや(内部では)PM等と言うと立場が上に見られがちですが、そうではなくあくまでも役割が違う、と意識していく事が大切と考えます。
 また、対等の立場で接してもらうためにはプロフェッショナルとしての信頼感をクライアントに持ってもらう事が必要と考えます。弊社の場合では、スマホアプリでは圧倒的なプロフェッショナルである事を目指し・自負しながらクライアントと接し、信頼を得ています。

 ここからは具体的なレベルでどのような事を進めていけば良いのかを説明していきます。

毎日、短い朝会を行う

 コミュニケーションの頻度を上げる事が大事と考えます。多くのプロジェクトでは週1回、数時間の定例会議を行っていると思いますが、疲れる…あとクライアント(複数部署に跨がる)の間で社内調整を初めてしまう、いやそのコミュニケーションうちいらんやん。それより開発したいわ!ってなるので、SlackやZoomで30分以下、簡単な進捗報告と相談ベースとして行い、長くなりそうなテーマは分科会を別途開催するのが良いかと思います。

カンバンとプロトタイプを積極的に進める

 上記のように会議を短くするとクライアントは私たちが何をしているのかよくわからなくなるケースがあります。そこで、カンバンの活用とプロトタイプによって見える化を積極的に進めていきましょう。
 特に、プロトタイプには、見える化だけではなく、実装時のリスクを先に潰す事ができる、作業見積もりの精度が上がる、終盤でのちゃぶ台返しが起こりにくい、といった恩恵も受ける事ができます。
 また、エンジニアにプロトタイプを作ってもらうことによって、プロジェクトへの主体的な参画を導くこともでき、PMだけでなくメンバー全体を巻き込んだBnB2Cを進めやすくなります。

ドキュメントは共同編集と構造化が大事

 仕様書などを記述する必要が出てきますが、これはConfluenceなど共同編集できる事と構造化された文書を記述できる事が大事かと思います。作図や表計算だとPowerPointやExcelの方が優れているのは否めませんが、元々共同編集に向いているわけではないので、この点やっぱし使い所を見極める必要があるかと考えます。
 なお、レビューをクライアントに行ってもらい、仕様の解釈の違いなどは積極的に抽出してもらうのが良いと思います。

最後に

 と言うわけで、「神髄」というタイトルの割にはあっさりしている感はありますが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!ここには書けないものもいくつかあるので、またそれは別の機会に。
 要は、我々PMだけでなく、プロジェクトに関わるメンバー含めて、エンドユーザーの満足に繋がるアプリを一緒に最短・最効率で作り、改善し続けていくということを今後とも目指していきたいと思います!!!

 あと、今後もゆめみではこのような勉強会を企画していきますので、以下ぜひご登録ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?