ゆめぞう
紡いだ命が幸せならそれでいい
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紡いだ命が幸せならそれでいい

ゆめぞう


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ぼくはパンダ。
パンダの星で産まれて、
パンダの星で育った。

でもぼくはパンダじゃないの。
まわりのパンダと色が反対なの。
それに、考えていることもいつもみんなと反対なの。
おまけにみんなより怖がりなの。

それがばれるといじわるされるから
みんなと同じになれるように
ふつうのパンダを演じているんだ。

パンダの星にはなんでもあるし、なんでもある。
とっても住みやすくて、便利な星だから
みんなしあわせにくらしているんだ。

だけどぼくは、ちっともたのしいとおもわない。
みんなおなじうごき。
みんなおなじからだ。
みんなおなじしゃべりかた。

ぼくだけちがう。
ぼくだけうそつき。
ぼくだけがひとりぼっち。

もう、こんなくるしいの、いやだ!
だからぼくはこの星を出て行くことにした。

目的地はどうしようかな、、、



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まだ設定が浅く名前すらも無いけれど、現時点でこの子の物語を紡ぎ出すとこんな感じだろうか。

キャラクターを描くときは好きなものとか魅力的に感じたものとかいわゆる「自分の外側にあるもの」を基本的にモチーフにしているけれど、この子は違う。
わたしの内側に隠れた気持ちや考え方と同じものを持っている。

ちょっと恥ずかしいけど包み隠さず言うと
この子はわたしだ。

わたしは人一倍物事の刺激を感じやすいところがある。
それ故に生きづらさも抱えていた。

まあでもこの気質にはちゃんと名前があって、それ故に生きづらさを抱えているのは自分だけじゃないらしい。
っていうのはさいきん知ったのだけれども、わたしは専門家ではないし知識もネットで得た浅はかなものなので下手にそれについて語るのは控えておく。ここからはあくまで「わたし自身が感じている生きづらさ」について話そうと思う。

必要以上に周りの音や声に気持ちを持っていかれる。それ故に誰かと長時間一緒に居ると辛くなる。精神的な疲労で連勤明けの金曜日の夜とかお出かけから帰ってきた休日の夜は家に帰ってから身体が動かないことが多い。
周りの顔色とか機嫌ばかり気にして、空気を読むことばかり考えてしまう。
しょっちゅう被害妄想でぐるぐる悩む。
ちょっと指摘されただけで自分の全て否定された気持ちになる。
「あのときああすればよかった、、」ってしょっちゅう1人反省会をしている。
思っていることを口にして相手のことを不快にさせるのはつらい。それだったら自分だけが嫌な思いをするほうがマシだと思ってしまう。
だからお願いとか誘いとかが断れないことが多い。
本当の気持ちがうまく言葉にできない。

具体的に説明するとこんなところだろうか。
まだまだあるけれど語り尽くそうとしたらキリがない。

楽観的な人たちが器用に上手に生きているように見えて羨ましかった。
周りと同じところで楽しめなかったり周りより過剰に傷ついてしまったりするわたしは「普通」にすら馴染めていなくて、
人間なのに人間じゃないような気がして、
それがすっごい嫌だった。

「この生きづらさを糧に、何か描けないかな?」
ある日ふとそんなことを思った。

最初に思いついたのは漫画だ。
今までそういう生きづらさを抱えてきたよ!っていうエッセイ漫画的なものを描こうと思った。

でもそれをした上で怖いのは周りの反応だった。
「生きづらさを抱えたかわいそうな人間」だと思われてしまうのではないか。それは嫌だった。

作品を通じてわたしのことを知ってほしいとか、周りの人たちがわたしの生きづらさに気づいて気遣って欲しいとかそういうのじゃない。

ただ純粋に、気持ちが楽になりたい。
それだけだったのだ。

どうせ描くことでしか昇華できないのであれば、いつもみたいに明るい方向を向いている作品を描きたいんだけどな、、、。

あ、そうか、それだ!!
それでいいじゃん!!!

じゃあもういつもどおりの絵を描こうと思ったとき、なかなかに良い案を思いついた。
「自分の文身キャラクターを生み出して、作品の中でその子に幸せや希望をたくさん見せてあげる」というものだ。



そうして生まれたのが
「あべこべでせんさいなパンダ」
名前は決まってない。
強いていうなら磯部焼きみたいな色してるから「いそべちゃん」にしようかな〜とは思っている。(それで良くない???)

一般的なパンダと色が真逆。
すっごく怖がり。
彼は除け者扱いされないように必死に中身も外見も「普通」を演じ続けてきたけど
それに疲れちゃって、ちょっと外の世界見てみようかな、、、ってなる。

そうして彼は
今置かれている場所が世界の全てではないということに気づく。

彼にとってこれが新たな世界の入り口になればいいなと思って描いた作品がこちら↓


嫌なことばっかり考えてたらマジで心を捨てたくなる。
でも心を捨てたら良いことも考えられなくなっちゃう。それはかなしい。

そうだよね。
どうせ考え事しないと生きていけないなら、
できるだけ楽しいこと考えていたいよね。

君がいいことたくさん考えられるように
わたしは素敵な世界を彩っていかなきゃね。

たくさん面白い子に出会って
優しさを貰って、愛を知って、
素敵な世界をたくさん観ておいで。



そんな風にしてわたしの抱え生きづらさは楽しい空想に変わっていくのだ。
それが作品で形になる創作活動はわたしの生きる糧だ。冗談抜きで絵を描けなくなったら死ぬかもしれない。

作家として自分の作品を出す活動を始めてもうすぐ2年経つけれど、わたしの作品を好きって言ってくれる人たちがどんどん増えてきていて、少しずつ認められてきたんだなって感じている。

ただわたしは本当に自分の心を満たしたくて自分が描きたいものだけを描いているから、作家として周りの期待に応えるなんて優しいことは出来ないと思う。

急にありえない世界へ行くかもしれないし、
簡単に手のひらを返してしまうことだってあるかもしれない。

それでも後ろめたさを感じず、自分のやっていることに常に自信と誇りを持てれば良いなと思う。

あわよくばそれがついて来てくれる人たちや、応援してくれる人たちのことを大切にするための方法になればいいなと思っている。


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