山路力也

フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家。著書「トーキョーノスタルジックラーメン」他。連載「SENSE」「シティ情報Fukuoka」他。TV「郷愁の街角ラーメン」(BS-TBS)レギュラー。「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えています。

僕が僕で在る為に

山路もこう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

すべて見る
  • 11本

書くことと話すことの違い

 今年から音声による情報発信を始めてみた。きっかけは言うまでもなく「Clubhouse」である。コロナ禍により自宅警備員が急増したタイミングでの日本上陸で、多くの人がこぞって音声によるコミュニケーションを楽しんでいたが、自宅警備の任務が解かれて野に放たられるや否や、閑散とした場となってしまった。夏草や兵どもが夢の跡。  とは言え、音声によるコミュニケーションの可能性を改めて感じることが出来たのは収穫だった。音声の場合は文章では表現し辛い「抑揚」「律動」を伝えやすい。そして何

心配する人しない人

 珍しくバスに乗った。街を走る路線バスではなく、空港まで行く高速バスだ。自宅から歩いて5分のところから、空港直行のリムジンバスに乗れる。とても便利だ。  普段は車で移動しているので、電車やバスなどを使うことは稀である。だからこそ、久々に乗る公共交通機関に対しては事前の準備が欠かせない。車は自分で運転するので行く先を間違える事はないが、電車やバスは行き先を間違えると知らないところに連れて行かれてしまう。だから事前に何度も確認をする。  日本の鉄道は世界一時刻に正確だと聞いた

スキ
5

超高齢化社会の断片

 駅前のコーヒーショップでカフェラテを飲みながら時間を潰していた。学生たちがノートを広げていたり、サラリーマンがパソコンを叩いているような、セルフスタイルのよくあるチェーン店だ。  僕の席の近くに一人の女性が座っていた。歳は70歳前後ではなかろうか。身なりもしっかりとしていて、煌びやかな時計やネックレスなども目を引く。中でもキリッとした眼鏡が彼女を知的に感じさせた。  そこに同じくらいの年齢の女性がやって来た。どうやら待ち合わせていたようだ。いくつになっても女性はお喋りが

スキ
1

天職

 トイレットペーパーを交換するのが私の役目だ。誰かに任されているとか頼まれているとかそういうことではなくて、なぜかいつも私の時にロールが終わってしまうのだ。だから私が取り替える。これまでに何百、何千ものロールを交換してきた。  そんなの偶々だろう、あるいは使う量が多いのでは、と思われる事だろう。しかし、これが家だけではなくデパートやレストラン、ホテルなどでもそうなのだとしたらどうだろう。いつ何時どんな場所でも交換の機会は突然訪れる。私の中では、トイレットペーパーを交換するこ

ラーメンに関する幾つかの考察

ラーメン評論家がラーメンについて稚拙ながらも真剣に考えてみる試み。

すべて見る
  • 2本

ラーメン店を見極めろ

 世にこれだけのラーメン店があると、当然のことながら色々な業態のラーメン店がある。大手の激安チェーン店から、自宅で自分一人で営んでいる個人店まで。もちろん他の飲食でも基本的には様々な業態があるのは同じだが、ことラーメンに関してはその部分に関して消費者側の受け止め方が実に曖昧なように感じている。  分かりやすく言えば、例えばハンバーグを例に取った場合に、ファミレスのハンバーグと街の小さな洋食店のハンバーグ、あるいはステーキ屋さんのハンバーグ、ビストロのハンバーグ、それらを十把

スキ
14

ラーメンのスープは飲み干すな

 よく、ラーメンの食べ過ぎは身体に良くないと言われることがある。油分も多くカロリーも高く、野菜が少なく栄養バランスが悪いなど、人はラーメンをそんなイメージで悪者扱いするわけだが、冷静に考えてみれば、ラーメンよりも遥かに油分が多くカロリーも高く野菜も少ない食べ物など、世の中にはいくらでもある。例えば「とんかつ定食」などカロリーはラーメンの倍はあるし、野菜など水でさらして栄養分の抜けた千切りキャベツ程度。ラーメンばかりが目の敵にされるのが不憫で仕方が無い。  しかし残念ながら、

スキ
33