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【コラム】 ”I” は人格の源泉である(臨体)

”I” は、「この文の話し手」という概念の表現である。

そして私たちは、自分だけでなく他人も ”I” と言えることを知っている。

だから、日本語では相手のことを一人称で呼ぶこともあった。

われは京(みやこ)の人か。いづこへおはするぞ」(『宇治拾遺物語』)
 
you も、he も she も、みな”I”をもっている。

1963年8月28日、ワシントン大行進の集会で  "I have a dream." をくりかえしたキング牧師の演説は有名だが、これは”I” を主語にしたことに特別の意味があった。

you でもなくwe でもなく、”I” をつかったことが、一人一人の人格に訴える力になったのだ。

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