選挙#2 (エッセイ)
投票の意義について引き続き考えている。自分に与えられた一票は、なんと無価値なのだろう。わざわざ投票所に出向き、時間と労力を選挙に割くというのは、なんと無駄な行為なのだろう。選挙に行かなければならないという言葉は、道徳以上の何物でもない。
自分が世の中を回している人間なら、選挙のたびに世の中が変わるなんて危なっかしくてしょうがないと感じるだろう。思想もない有権者の気分に振り回されれば、それこそ社会は立ち行かなくなる。こうして一票の価値は削りに削られて、やっと私の元に届いたのだろう。
今朝は選挙カーとすれ違い、「防衛費倍増に団子反対」というメッセージを見た。私は防衛費をガンガン上げて、日本に世界の警察になってほしいと思っている。防衛費を福祉に回すなんて、ずいぶん消極的な平和だ。なんつって。