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なあなあ、初めて買ったCDってなんやった?のB面

音楽好きの行武姉弟に、青春時代の音楽について語ってもらいました。

曲の知識量がすごかったです。

また、僕がCDを使って好きな女の子と仲良くなった方法も公開しています。

(聞き手:シオン)

音楽再生メディアの変遷

シ:僕も小6で洋楽聴きながら「俺イケてるやん」って思ってました。

一同:

シ:それ以降は高1にiTunesで買ったLady GagaのBorn This Wayが最初かな。

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弟:iTunesが話題に上がる時点で、ジェネレーションギャップがあるよね。

シ:YouTubeで聴き始めたのも小6ぐらいでした。

姉:うわージェネレーションギャップ。うちらはCDをMDに録音してたんだよ。

シ:MDは使ったことないな。

弟:主要なメディアは、大体通ったよね。カセット、CD、MD、MP3も通って、ストリーミングも体験してるし。

シ:カセットって、ウォークマンで聴くやつですよね。

姉:最初は何も録音できないところがあるから、こうやって穴をグリグリやって頭出しをするんだよ。

シ:それは僕もやったことあります。小学生のときにV6のラジオを録音してました。

姉弟:

弟:おもろいなそれ。

弟:ウチは録音するためのMDじゃなくて、MDで販売されたSimon & Garfunkelのアルバムとかあったもん。

姉:CDに変わるものだと思ってたもんね。

シ:なんでならなかったんですかね?

姉:別にMDである必要がなかったんじゃない?

シ:MDの前にデジタルが来ちゃったとか。

弟:そうだね、MDの直後にMP3になったのかな。中学のときに初めてMP3プレイヤー買ったのを覚えてる。

姉:MP3プレイヤーの次はiPodだったな。

90年代の娯楽

シ:小学生当時、他にどんな娯楽があったんですか?

弟:それはグッドクエスチョン。スーファミとゲームボーイ。

姉:あと、たまごっち。

シ:90年代ですかね?

姉:そうだね、90年代だね。

弟:「あの歴史上の90年代ですか」みたいな言い方笑

一同:

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(あの90年代です)

シ:僕が生まれた90年代ですね笑

弟:ケータイなんてなかったし、友達と外で遊んでたな。

シ:だから、その時代は音楽も娯楽の中で一軍レベルに入ってたってことですよね。

弟:かなりメインストリーム。それに歌番組も多かったよね。

姉:夜もヒッパレ。流行ってる曲を別の人がカバーする番組。土曜の夜にそれを観て寝るのが大人っぽいわけよ。

シ:なるほど!

姉:個人的には、夜もヒッパレと金田一少年を観て寝るっていうのが大人の時間だった。

シ:

弟:確かに音楽のエンタメレベルは高かった。主役も主役。

シ:夜もヒッパレを観てないと、学校で話についていけないとかは?

弟:そこまでではない。昔の山口百恵とか松田聖子までではなかった。

シ:みんなの興味が分散してるのか。

弟:でも今ほどは分散してない。ちょうど間くらいの感じ。

姉:今はジャニーズ以外にも韓流とか熱を上げる対象が多いじゃん。それがジャニーズだけ、みたいな印象。

アイドルショップで売ってる手鏡の裏にKinki KidsとかSMAPの写真がついてて、それを制服の胸ポケットに忍ばせておくっていうのがあった。

シ:

弟:持ってたよな、V6か誰かの。

姉:Kinki Kidsのを持ってたんだけど、別に好きじゃなかった。

シ弟:

弟:なるほどね、ただ持っとかなあかん。

姉:そうそう。関西なまりで親近感を持っていただけで、別に好きではなかった。

一同:

シ:みんなの推しメンがいたわけですね。

姉:そうそう。

シオンの女の子と仲良くなる方法

シ:僕は小6のとき英語の勉強のために、家にあったHELPを聴いてました。

その後、高1でiPodを手に入れて、iTunesでダウンロードを始めました。

姉:CDよりもiTunesが先なのか。

シ:YouTubeで聴けたから、CD一回も買ったことなかったです。

その後、BUMP好きの女の子と仲良くなりたくて、高3で初めてCDを買いました。

夏休み全部かけて、BUMPのアルバム全部聴いたんですよ。

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(好きな子のために聴いたアルバム)

弟:青春。

姉:かわいい。

シ:10月くらいに「君もBUMP好きなんや」みたいな感じでアプローチしていきました。

一同:

弟:「こっちも全部カバーしてまっせ」

シ:カバーしてまっせスタンスです。

姉:これはめっちゃいいエピソード。記事にしたほうがいいよ。

弟:これは好感度アップやな。

大人になるのが恥ずかしい気持ち

シ:大人になっていくのを親に見られたくない話はちょくちょく出てきますけど、なんで恥ずかしいんでしょうね?

姉:背伸びに気づかれるのが恥ずかしいんだよね。

弟:それまでに茶化されたことなくても、感じてしまう。ウチの父は茶化しがち。

シ姉:

弟:母は過度に反応しないというか、なんならそれを後押しする動きを見せてた。あれは上手い。

姉:うんうん。

弟:例えば、眉毛整えるハサミは「これ使ったら?」って母親から言われた覚えがある。ちょっと先行して、大人の階段を登りやすくしてくれてた。

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(眉毛ってすぐ繋がりそうになるよね...)

シ:ウチも母親から「眉毛整えたら?」って言われました。

姉:

弟:自分でも意識しだしてた頃だったから、恥ずかしいとかより、むしろありがとうっていう感情に近かった。

シ:亜沙実さんがアンケートに書いてる「友達と買い物に行くときが恥ずかしい」ってどういう感情ですか?

姉:それまで私は服に興味なかったけど、なんかダセえなって気づいてたんだよね。でも、ファッション雑誌買うのも恥ずかしい。

弟:くっそわかる笑

姉:「友達と遊びに行く」のと「ファッション雑誌を見て友達と買い物に行く」って違うと思うんよね。

弟:確かに。

姉:いつもと違うことをしてるから、恥ずかしいなって思ってた笑

シ弟:うんうん。

姉:子供が女性になっていくのが恥ずかしかったのかな。性別が発生するというか。

弟:なるほど。

姉:自分の中で興味はあるけど、抵抗感もあって、その変化に気づかれたくなかったのかも。

弟:今までの自分と違う方向に行ってることに自分でも気づいてるってことか。

姉:スポーツブラだったのが、普通のブラジャーになったときに「変わっているぞ」っていう。

シ弟:あーなるほど。

姉:下着に関しては私は抵抗感の方が強かったかも。だんだん慣れていくんだけど、その過程が恥ずかしい。

今まで子供の自分を親は見てたわけだから、性別の色がついていく自分にあんまり気づいてほしくないみたいな。

弟:あー子供目線でそうなんや。親目線やったら分かるけど。よく自分の子供に性を感じたくないみたいな。子供でも感じるんやね。

姉:性別が変わっていくっていうのと、第三者に見られる意識。

大人になると当然なんだけど、カッコつけてるってちょっと恥ずかしいよね。

シ:これが大人の階段なんですかね。このシリーズはいつも亜沙実さんが最後にうまいこと言語化して終わってますね笑

一同:

シ:編集してて毎回思うんですよ「最後にいいこと言ってんな」って。なんか考えてるんですか?

姉:考えてないよ笑

シ:まとめが上手いっていうか。

姉:ありがとうございます。そういう仕事してるんで笑

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今回のインタビューの感想としては、ただただ楽しかったということです。

僕の知らない時代の音楽シーンをこの2人は知っているので、勉強になりました。

紙面の都合で載せていないですが、亜沙実さんが教えてくれたNate Jamesの『The Message』という曲がかっこよくて好きです。

僕が高校生のときに、好きな女の子と仲良くなるために使ったこの手法もぜひ参考にしてみてください。 

男女問わず、音楽を通して生まれる関係って、なんだかカッコよくないですか。

〈取材・文=シオン(@co13n)〉

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