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ハラスメントのキモ=世の中に客観はない

国がパワハラ、セクハラのガイドラインを出すそうです。定量的指標と異なり、定性的な基準は難しいと言われます。

従来、定性的な基準は「普通の人が普通に考えた場合」を基準にするのが一般的で、たとえば、専門家や幼児、あるいは精神的に疾患を抱える人を基準にすべきではない、とされています。

で、ハラスメントはどうか。とくに私の世代みたいに「しごき」、「地獄の何日間の特訓」、「愛の鞭」なんてごく普通、というかむしろ美化されていた時代に駆け出し社会人を過ごしてきた世代には、一見判断が厄介です。

でも、じつは簡単。基準は「人がどう考えるか、受け止めるか」ではなく、被行為者がどう感じるか、にあるのです。端的には「普通の人は不快には思わず笑い飛ばすようなあ」という基準は通用しない。相手がどう感じたか、が全て。

ハラスメントの基準は「客観性」にはなく「主観性」にある。肝に銘じたいものですね。

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