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Hamburg は美しくも、雨と風が激しくて

ドイツ人は旅行好きである。

むしろ好きとかいうレベルを通り過ぎ、衣食住と並んで「生きるために必要なもの」として染み付いている。

毎週木曜日あたりになると
「今週末の予定は?どこか行かないのか?」
と、会うひと会うひとに尋ねられる。

うっかり「特にないかな…」と答えようものなら、老いも若きもスマートフォンやパソコンを開いては、推しの街を検索し、いかにその街が美しいか、食事が素晴らしいか、熱を持って語るのだ。

そうは言っても今のドイツは Covid-19 第4波の真っ只中。連日、新規感染者数の記録を塗り替えながら、今週はついに1日6万人を越してしまった。

それでも

「おまえ、今週末はどこに行くんだ?」と。


「おまえ、気は確かか?」と問い返したくなる。


そういえば、今年で退任するメルケル首相が2020年3月のロックダウンに踏み切った際に行った演説が、日本でも話題になった。

個人的に印象に残ったのは

…こうした制約は、渡航や移動の自由が苦難の末に勝ち取られた権利であるという経験をしてきた私のような人間にとり、絶対的な必要性がなければ正当化し得ないものなのです。民主主義においては、決して安易に決めてはならず、決めるのであればあくまでも一時的なものにとどめるべきです。しかし今は、命を救うためには避けられないことなのです。

というくだり。
なるほど、旧東ドイツ出身のメルケルが言うからこそ響くフレーズだと、思わず唸ったものだ。


だが、今になって思う。


違う、そうじゃない。


ただひたすらに旅行が好きなだけなのだ。


そんなわけで、小心者の東アジアのおじさんは、第4波が今のピークに入る少し前に Hamburg に行ってきたから、その話をするよ。

Why Hamburg?

なぜ Hamburg を選んだのか。たくさんの人から薦められたから、ただそれだけのことである。

DB Navigator で ICE のチケットを買う

ドイツに来たら必須のアプリ DB Navigator

iPhone

Android

乗り換え案内アプリ。アプリ内でチケットも買えます。

こちらでヨーロッパの新幹線(失礼)こと ICE のチケット購入。
早割みたいなのがあるので、5日以上前に購入するといいらしい(実習に来ていた医学部の学生さんが教えてくれた)。

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“Saver fares” を設定すると安めのチケットが出てきます。今回は往復、市内の周遊券、ICE の時間・座席変更が可能なチケットを選択。

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ドイツ生活ですっかり早起きになったので、7時台に出発。

ハンブルク中央駅 Hamburg Hbf

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ドイツ人は屋外では混雑しててもマスクをしません。ですが、屋根の下ではどんなに換気がいい場所でもマスクをします。その代表例が駅舎。

ハンブルク市庁舎 Rathaus

ドイツというと、ノイシュバンシュタイン城に代表される城巡りが有名ですが、地元の人たちはお城と同じぐらい市庁舎も自慢してる気がします。

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多くの市庁舎が内部に展望台とレストランを持っています。いまは入場制限として 2G (ワクチン接種証明、コロナ回復証明のいずれかの携行が必要) を導入していますので、証明書をお忘れなく。

聖ニコライ教会 Mahnmal St. Nikolai

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第二次大戦で焼け残った教会。内部に博物館と展望台があります。高いところが苦手なので展望台は上っていませんが、たぶん市庁舎を眺めるにはいい角度だと思う。

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ハンブルク美術館 Hamburger Kunsthalle

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今回の個人的な目玉。美術館、博物館も 2G が導入されていますので、接種証明書(EU域外での接種の場合はパスポートも)の携行を。

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食事

レストランも 2G を導入していたのですが、日本では考えられないほど密になっていてどうしても気乗りせず、ホテルのレストラン、スーパー、スタンドを利用しました。2日目の昼だけは港近くのお店でいただきました。なお、休日の13時前なら飲食店も比較的すいています。

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Hamburger Pannfisch @Gasthaus Heimathafen 

港近くの Baumwall (U-Bahn) 駅前にあるお店です。パンフィッシュは港湾都市ハンブルクの名物で、3種類の魚のソテーをマスタードベースのソースでいただきます。サケ、タラ?、サワラ?みたいな3種類、絶品でした。付け合せの Brautkartoffeln (いわゆるジャーマンポテト) も、カリカリとしっとりが絶妙なバランスでまざり合いながらボリューム感もたっぷり、満腹になります。シンプルな味付けも日本人好みだと思います。英語、カード払いOK。

新市街 Neustadt〜倉庫街 Speicherstadt

港近辺です。ハンブルクは北海からエルベ川を 100 km ほど遡上した街なので、港町と聞いてイメージするような磯臭さはありません。ですが、カラスや鳩よりカモメが多いという謎の現象が見られます。

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写真を見返すと晴れていますが、これは単に晴れてるときに写真を撮っているだけの話で、だいたい雨と風です。泣きたくなるほど寒かったよ。

家路

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帰りの ICE の写真がありませんが、立ち乗りも出てました。座りたい方は DB Navigator での予約をオススメします。ちなみにその日のドイツでは Covid-19 の新規感染者が2万人を越えてました。お父ちゃん知らんで。

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