"光集めて、響け遠くへ"

 今回のnoteは、舞台『魔法少女、辞めます。』の日々の感想をまとめてお届けします。なので日付ごとに感想が書かれておりますので「あ〜、こんなこと思ってたんだな」と思ってご覧ください。

2022/07/16
 初日公演。一つ前のBキャストのお手伝いから参加させていただいていたので劇場の雰囲気は掴めていました。私の属するCキャストってすごくマイペース?というか、団結力はあるけど個人プレイというか。それでも舞台に立てば7人全員で創り上げているっていう体感があってすごいなって思いました。
 本当に、気がついたら終わってて。でもそれは悪い意味じゃなくていい意味で、あの世界でミミとして生きている時間に集中できて、自我が舞台であまり出てなかったなーといった感想でした。緊張も全然しなかった。ずっと楽しかったです。前回の初舞台からさらにステップアップするために、気をつけなきゃいけない点とか、そういう点を意識しつつも自分らしいお芝居ができた公演だったんじゃないかなって思いました。

 また明日も。みんなでキラキラ輝いていきたいと思います。

2022/07/17
 2日目公演。すっごくすっごーく、楽しかった!相変わらず時間が過ぎるのがあっという間でした。自分の中で、「ミミとして生きる」っていう時間でいっぱいになってる実感があります。
 1人で舞台に立つ時も、昔の自分なら怖いなって怯えてたと思うんだけど今の私は自信を持って「私を見て!」ってできていて、お客様の視線を独り占めできるあの瞬間が大好きになっていました。キラキラできていたかな。
 毎日少しずつお芝居が変わって、みんなとのやり取りが変わっていくのが舞台のいいところ。お芝居楽しいです。私、お芝居が好きです。
 そう2日目で思えて幸せです。見てくださった皆様、関係者の皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
 明日もまた、ミミとして堂々と生きようと思います。

2022/07/18
 折り返しだったらしい。ちょっとだけ、疲れてる感じがあったんだけど、みんなの顔を見てアップをしたら安心したのかいつものテンションになれました。
 舞台に立っている間って本当に自我が消えて、“ミミ”だけになるのが不思議で。あの仕組みってなんなんだろう。でもすごく楽しい、楽しかったはず。夢中になってるってことは楽しいってことなんだろうなぁ。
 お芝居が前より好きになった?って今考えて、好きになったより「人生の中での当たり前になった」って気がします。帰ったら手を洗うように、寝る前はお風呂に入るように、私は板の上で芝居をする。そういうことなのかなってぼんやり思いました。でも当たり前だからって感謝を忘れちゃいけないよね。共演者の皆様がいて、音響や演出や制作といった関係者の方がいて、お客様がいる。たくさんの方がいて私は初めて板の上に立てる。そのことをもう一度胸に刻みました。
 2日おやすみ、そうしたらまたミミに会える。

2022/07/20
 延期が決定しました。

2022/09/26
 延期が明けてようやく初日。もう私はお芝居したくてしたくてしたくて……たまりませんでした!!!それを口には出さなかったんだけど、演出家さんとか相方のなかにはバレてたみたいでちょっと恥ずかしかったです。
 久しぶりのお客様の前でのお芝居は楽しすぎて、「私輝いてる!」って思いました(笑)私が主役よ、私を見て!って思った瞬間も。
 でも、なんだろう。お芝居が好きだ、大好きだ、私の生きる理由にしたいって思えた1日でした。

2022/09/29
 2日空けて、他のキャストが「あと1公演」って言ってる中我々はようやく2日目。時の流れ違うな〜って思いました(笑)
 初日よりめっちゃ緊張して、大丈夫かなできるかなって思ったけど、ちゃんとできてよかったです。キラキラできた気がする。
 お芝居ってむずかしい、わからない、って思うことの方が多いけど、わからないけど楽しくて、これを自分の存在証明にしたいなって思いました。ありゃ、1日目と同じこと言ってるや(笑)

2022/10/01
 10月です。なんと今日は、マチソワの2公演でした!人生初体験。
 そんな私はどうやら本日絶好調だったらしく。らしくというのは、周りに言われたけど私にその自覚はなかったからです(笑)でも今日もすっごく楽しかった!!楽しい時間は早くすぎるって本当だなっと思って、気がついたらいつも終わってるんです。
 あと、カーテンコール。「ありがとうごさいました」って言わせていただくことができるのがすごく嬉しかったです。役者になって、皆さんに役者にしてもらえて本当に良かった。
 明日。よろしくね、ミミ。

2022/10/02
 おはようございます。始まりがあれば終わりがあるのと等しく、舞台にも終わりがくる。いよいよ今日が千秋楽です。
 昨日が2公演で、急に速度が上がった感じ……こわ……。
 はてさて、どうなるのか。……いや、どうしようかな!楽しみです!

 終わりましたーーっ!いや、楽しかったです!どのシーンもずっと楽しくて……楽しいというより、ミミとして生きていられたなって実感がすごく強いです。皆本当に最高だった!すっごく素敵だった。キラキラしてたよ、私たち。
 観てくださった皆様、共演してくださった皆、演出してくださった星さん、関係者の皆様、本当に本当に、ありがとうございました。
 ミミは私にとって、大切な子です。これからもずっと一緒にいようね、ミミ。


それから
 私、ずっと舞台を見ている側だったんです。
 キラキラした光の中で、キラキラ輝いている人たちを見て、すごいな素敵だなって思う反面、「私もそこに立ちたいな」って思っていたんです。
 それが今、あの光の中に立たせていただいている。ずっと憧れていた光に照らされている。
 舞台が始まる前、照明を見つめていました。照明に手を伸ばしました。その光はやっぱり眩しくて、自分があそこに立てていたのが夢みたいで、でも、手が届きそうで。

 私は、役者です。でも、私が自分から役者になったわけじゃないんです。共演してくれる皆がいて、演出家さんや制作さんや演出助手さんをはじめとした関係者の皆様がいて、そして貴方。観てくださる貴方がいて。私は、たくさんの人に"役者にしてもらった"んです。
 だから、本当にありがとうございます。私を役者にしてくれて、ありがとうございます。このご恩をもっともっと大きな形でお返しできるように、これからもがんばります。笑顔で、走り続けます。

 本当に本当に、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?