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コロナ禍のライブ、フェスの在り方

こちらの映像は2021年5月3日に放送された日本テレビ系『news zero』での特集VTRの1つ。5連休中に千葉市蘇我スポーツ公園で開催された野外ロックフェス『JAPAN JAM(ジャパンジャム)』における感染対策などを紹介している。緊急事態宣言の最中でありながら、コロナ禍で1万人動員という前例の無いであろう規模で開催された。また、同じく5連休中に「さいたまスーパーアリーナ」で開催された『VIVA LA ROCK(ビバラロック)』も同規模での開催に踏み切った。

主な対策として、検温、消毒、マスク着用などの他、マス目で区切られた観覧スペースでソーシャルディスタンスを保ち、大声、合唱、歓声の禁止、酒類を提供せず、持ち込みも禁止。「密」を避けるために運営スタッフによる呼び掛けも頻繁に行われた。
帰り道も駅まで「密」にならないようスタッフが呼びかけた他、人数を規制して分散させて退場させるなど最初から最後まで細かくなされた。

他局のニュース、ワイドショーで同じフェスを取り上げた際には、近隣住民の不安や会場外で路上飲酒などネガティブな面を強調して取り上げていた。一方、『news zero』では運営の取り組みにスポットを当てるなどポジティブな取り上げ方をしていた。行政、政府から無観客が要請された中で「何してんだ」という声も聞かれるでしょう。ただ、「まん延防止等重点措置(まん防)」適用前の発売されたチケットが観客上限や要請の対象外であったことや自治体からの特例措置が出たことで、千葉とさいたまの2つのロックフェスで大規模動員での開催に踏み切れた。

僕自身は去年の秋から4回ライブに参加、いずれもフェスと同様の徹底した感染対策が功を奏し、1人の感染者が出ることもなかった。
遡れば、去年の2月に大阪市内の4つのライブハウスで「クラスター」が発生し、世間からの風当たりが非常に強くなったのは記憶に新しいところ。批判に晒されるライブハウスをニュースで見ていた僕は非常に悲しくなった。
それでも、ライブハウススタッフ、演者さん、関わる皆さんの徹底した対策やオーディエンスの協力が実を結んで、これまで「クラスター」を抑え込んできた。これだけでも、ライブハウスがいかに安全かを証明できたと言ってもいいでしょう。

とは言っても2週間経ってみないと成功かどうかは分からない。また、千葉のフェスに出演予定だった、「SILENT SIREN(サイサイ)」のベーシスト「あいにゃん」がウイルスに感染していることが発表され、このフェスの出演を辞退するなど、他で感染する恐れなどもある。

今回は大型連休、緊急事態宣言下で2つのフェスが行われてたが、2週間後、感染者を1人も出さず、フェスの安全を証明してほしいことを僕は願ってやまない。
そして、「あいにゃん」が回復して、元気にまた、テクニカルなベースを弾いてくれるように合わせて願う。

最後にインスタに掲載した去年末に行った「サイサイ」ライブでのレビュー。ここでもライブ、フェスの在り方に関わることを綴っているので合わせてご覧頂きたい。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。