思い出の先生方

ご機嫌いかがでしょうか。Yukiです。
今回は僕が学生時代にお世話になった先生の中から、僕の心に響いた先生をご紹介します。

中学時代のM先生


中1の頃の担任で美術の授業、所属していた文化部顧問でお世話になったM先生。
的場浩司さんに似たキリッと、シュッとした顔立ちながら、「テキトー男」こと高田純次さんのようなひょうきんさのある先生。
そんな僕が心に響いた瞬間というのは、いじめの相談をしたときだった。フケのことでいじめられ、シバかれることが多かったことを相談したところ、M先生は即座に動いてくれた。親への連絡のほか、ホームルームでもそのことを僕の名を出さず、落ち着きのある口調で諭した。その結果、エスカレートすることはなかった。迅速で非常に優しさを感じた。
僕以外の他の生徒に対しても同様で、人前が苦手な人、場面寡黙の人などどういう人でも丁寧に優しく、ときには笑いを交えて接していた。方やアカンことには徹底的に厳しかった。
いじめのニュースを見ると、相談を放置、後手に回す、先生がいじめに加勢するなど、M先生とは真逆の対応を取っているのが違和感を感じた。もし他の学校で同じような目に遭っていたら対応は大きく違っていたことかもしれない。運が良かっただけかもしれないがかなり助けて頂いたと思う。感謝してもし切れない。

高校のE先生


現代文の先生で、僕が所属していた弓道部の顧問のE先生。
E先生は冷静沈着で「あまり怒りたくない」という言葉の通り、厳しい言葉でも、淡々と理性的な口調で叱っていた。それによって僕も含め多くの部員は腑に落ちるスピードが早く、皆が一丸となって改善に努めていた。また、インターハイ、近畿大会などへの出場実績が多数あって、上手い先輩方が最も信頼する先生だった。僕はというと自己否定が酷くて心の中では自信が無かった。それでもE先生は温かく見守ってくれていた。可能性を見出そうとしてくれていたのだろうか。
また、E先生の授業も非常に良かった。授業では居眠りのペナルティを設けているが、質が良く、授業のスピードが丁度良いからノートが取りやすかった。丁度いい緊張感もあって、眠るのがもったいなかった。さらにE先生の喋りも心地が良く集中しやすかった。それらのこともあってか、テストの成績は50点台またはそれ以下である他教科よりも高く、70〜80点台を連発していた。
部活の指導とともに授業の質も高い、こういう先生はなかなかいないのではないだろうか。

凄腕のT先生


高校時代からもう1人ご紹介。T先生は物理担当の先生でアメフト部の監督、何度も全国大会への出場を成し遂げた実績を持っている。
高1の頃に物理の授業でお世話になっていたが、授業は非常にユルくて、他愛もない話をしていたら、チャイムがなってしまっていたり、テストで赤点でも大目に見てくれて、補習を回避できるなど器の大きさがあった。
それでも、部活のときは人が違うようにスイッチが入る。部活を切り上げて塾へ向かうとき、凄まじい怒号がアメフト部から響き、振り向くと遠くでT先生が叱っていた。あのユルい授業からは正反対の熱血ぶりだったのを覚えている。
体罰が大きく報道される昨今だが、T先生は厳しくも暴力に関する噂が流れたことは一度も無い。僕と仲が良いアメフト部の元クラスメイトからもだ。
もう1つ、T先生の人間性が感じられる瞬間があった。ある部集会で先生は、高校合併後の新校名のことについて淡々とこう言った。
「なんでなん?」
その顔は怒りを越して、悲しみも通り越した何とも言えない表情。実は学校名の公募の結果、合併する別の校名が引き継がれることになり、校名が消滅することになったからだ。続けて先生は当時我々が校歌を覚えていないことにも言及した上で、「愛校心」の足りなさを指摘していた。
これを機に、学校は大きく動いた。体育の時間を利用し、校歌を練習するために時間を割くことになった。その結果、僕を始め、校歌を皆が覚えたことによって、全体の声量が大幅に増した。僕の中での話であるが「愛校心」が増して、今や母校を誇りに思えるまでになった。
あのときの佇まいといい、皆にグッと突き刺さる言葉といい、そして淡々とした表情。それだけで大きく動かす力がある。なんとも言えないような強いオーラをT先生は持っていたと僕は思う。
他にも綴りたいがおそらくT先生に関しては1つの記事でできてしまいそうなのでまた今度にしよう。

どの先生も


いかがでしたでしょうか。
今回は3人だけでしたが、他にも思い出のある先生はたくさんいます。自己否定があって、信じられる人が減ってしまった中で、先生から癒し、少しの勇気などを頂きました。もちろんいい先生ばかりではありませんでしたが、温かな先生方が過半数だったのは救いだったのかもしれません。
先にも書いた通りT先生に関しては他にも綴りたい思い出があるので、また改めて綴りたいと思います。
それでは、また。

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