グライダーで空を飛ぶ
何度も読み直した本のひとつが、外山滋比古『思考の整理学』だ。その本で最初に出てくる章に「グライダー」というものがある。そこでは、学校教育を主な例として、受動的に知識を得ることをグライダーに、自分で物事を発明し、発見することを飛行機に例えている。言われた通りに物事を進める能力だけに長けている人は、今後コンピュータに仕事を奪われるといった文章で締められており、著者はグライダー兼飛行機のような人間になることが理想的であるとし、続く章でそのためにどのようなことを心がければよいかを考