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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2021年5月の記事一覧

大腿四頭筋の肉離れ

みなさんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。 大腿四頭筋(特に大腿直筋)はハムストリングに次いで肉離れが生じやすい筋肉です。これは、大腿直筋が羽状構造を呈しているため、強い力を発揮できることや二関節跨ることが影響していると考えられます。 今回の記事では、大腿直筋の解剖に着目して肉離れを考えていきたいと思います。 ~確認事項~ 記事の内容は論文に沿って記載しております。記事の内容には、論文を読んだ私なりの解釈も含まれています。詳細に関して

外閉鎖筋の重要性を知っていますか?

外閉鎖筋は股関節深層外旋6筋の内の一つですが、一つだけ浮ている筋肉だと思います。 走行を見て頂けると、他の外旋筋とは異なり、股関節下方に位置し、前方から後方に向かっている走行しています。また、後から説明しますが、体積も外旋6筋の中でも大きく、神経支配も異なっています。 深層外旋6筋のなかでも、特徴的な外閉鎖筋には他の外旋筋とは異なる役割があるのではないかと想像できますよね? 今回は特徴的な”外閉鎖筋”について、解剖・機能を深堀していき、エコー画像から考えられる、トレーニ

肩関節不安定性と肩甲骨の関係

肩関節不安定性がある場合、皆さんはどこから介入していますか? 私は問診や整形外科的テスト、可動域を評価した後、必ずと言っていいほど肩甲骨から介入します。 では、”なぜ肩甲骨なのか?”というと、肩甲骨は肩関節の土台となる重要な部分だからです。 みなさん「家」を考えて下さい!家は基礎の部分、いわゆる土台がしっかりしているから、建物がその上に建てることができ機能的に働くことができます。しかし、建物を田んぼや沼の上に建ててしまうと、家は傾いたり、沈んでしまいます。 私は肩関節

フットコアシステム

人間の足部は多くの関節と複数の自由度を持つ複雑な構造を呈しており、静的な姿勢や動的な活動において重要な役割を果たしています。 立位時には、足部全体で体を支持しています。歩行時では、足の接地時に可動性を高め、負荷を軽減させる役割と蹴り出しの際に足部を硬くし安定性を向上させることで、効率的な歩行が出来るようになります。 また、足にはバネのような特性があり、足を踏み出すたびに弾性エネルギーを蓄えたり放出したりします。これは、足部内在筋および外在筋によって制御されるアーチの変形に

Ankle sprain Update ~足関節捻挫の最新情報 part-2~

今回の記事は前回の記事の続きになります。前回の記事を読まれていない方は是非、合わせてお読みください! 今回の記事の内容は病期における進行の考え方、足関節捻挫の評価方法、介入を中心に記載していきます! 1.足関節捻挫の介入の基本的な考え方足関節捻挫は受傷から1~2週間を急性期と考え、フォローアップ期間(12か月)を亜急性~慢性期と考えていきます。 基本的に足関節捻挫後の考え方として、仕事やスポーツへの早期復帰、足関節の機能改善、捻挫の再発予防を考え、評価・介入していきます

腱板筋の血流と腱板断裂を考える

理学療法士を含むセラピストは筋肉、骨、靭帯などの知識については豊富に持ち合わせていますが、血管や神経の走行や解剖の知識については疎い場合も多いと思います。 そういう私も学生時代や臨床に出てすぐは、血管や神経の事を考えずに臨床をやっていることがほとんどでした。 最近では、神経の解剖や役割がセラピストのなかでも認識が深まり、勉強会でも着目されるようになり、神経に対する評価やアプローチの幅が広がり、患者への対応も変わりつつあると思います。 では、血管についてはどうでしょうか?