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週刊!リハマガ! ~整形リハビリの考え方~

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2020年10月の記事一覧

肩関節の滑液包 ~それぞれの滑液包の特徴と役割を知る~

滑液包は全身の至る所に分布しています。滑液包の機能は「構造物に対するストレスの軽減」や「関節の動きを引き出す」ことが主な役割となります。 特に肩関節は可動性が大きく、周辺組織も多く存在しているため、ストレスを軽減させるため、肩峰下滑液包、烏口下滑液包、三角筋下滑液包、肩甲下滑液包などの滑液包が多く存在しています! これらの滑液包は肩関節の運動に重要なのですが、滑液包に過剰なストレス(摩擦や圧縮)が加わると、腫脹や炎症などの問題が生じ、肩の疼痛や機能不全に関与してしまいます

スクリューホームムーブメント(SHM)の基礎から治療まで!

膝関節伸展を行う上で、スクリューホームムーブメント(以下:SHM)は重要になります。SHMは大腿骨と脛骨の骨形態によって、主として生じると考えられており、”膝関節伸展0°~30°の間において、脛骨の外旋が大きく生じる”ことをいいます。

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アキレス腱断裂 評価・介入編

前回はアキレス腱断裂の基礎編について記載しました。今回の記事はその続きになります! 疫学・原因・臨床的な特徴を知っていても、評価・介入ができなければ頭でっかちになってしまいますよね💦 前回の基礎的な内容をしっかり理解したうえで、この記事を読んで頂けると嬉しいです。 前回の記事はこちらより確認ください! 5.アキレス腱断裂の評価問診、視診・触診、筋力、関節可動域、整形外科的テストなどアキレス腱断裂を評価する方法は多くあります。一つ一つ説明していきます! 5-1.問診ア

アキレス腱断裂 基礎編

突然ですが、アキレス腱が断裂するとどの様な症状が出現すると思いますか? 一般的な症状として、足関節底屈筋力の低下、アキレス腱周囲の疼痛、歩行障害が出現することが多いです。気をつけるポイントとして、歩行障害の程度は人それぞれ異なることです。 私が経験した症例では ・最近、自転車から降りたときにアキレス周囲の違和感が強くなった という方で、疼痛の訴えは強くなく、自転車・独歩にて来院されました。 アキレス腱炎の症状が増悪した可能性を疑ったのですが、エコーを撮影すると、アキレ

膝関節伸展制限 ~後方組織の問題を紐解く~

膝関節伸展制限が存在すると ・術後の患者の転帰が悪化する ・異常歩行を引き起こす ・膝OAの発症リスクの増大 ・膝関節伸展筋力の低下 などといった問題が生じます。 膝関節伸展制限と歩行の関係性を考えてみると、伸展制限が存在すると立脚期における十分な安定性と荷重分散が行えません。そのため、四頭筋の活動が大きくなり、関節への負荷(圧縮ストレス)も増大します。また、膝関節不安定性や負荷が増大することで関節変形や疼痛に繋がります。 機能面だけではなく、膝関節伸展制限は日常生活にも

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足根管症候群がわかる!

足部から踵にかけての疼痛や痺れは多様な原因があり、評価を行っても確信できる原因にたどり着くことは少ないように感じています。 例えば、足部に疼痛や痺れを出現させる疾患として、以下のようなものが挙げられます。 今回は稀な疾患である足根管症候群について説明していきたいと思います。 足根管の発生率は報告されていません💦ですが、男性よりも女性の方が発生率は高いと報告されています。私は足部の形が影響しているのではないかと考えています。 また、どの様な年齢にも発生し、20~40%が

内側広筋斜頭と膝関節機能 知っていることは真実ですか?

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshikiです! 今回は臨床で着目されている内側広筋斜頭について記載していきたいと思います。内側広筋斜頭が「なぜ?」臨床で着目されているのかというと... ・膝蓋骨の内側安定性を高める ・膝関節最終伸展域で筋活動が高くなる ・膝蓋大腿関節症では、内側広筋が萎縮している などがあり、非常に重要な役割が多いからです。 なので、臨床において内側広筋斜頭を強化する介入が多く行われています。 ここで一つ疑問になるのが... 本当に内側広筋斜

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