東京2020、閉幕。
こんにちは。
前回はオリンピック以前に色々書きすぎたので、
今回は内容についても書いていきましょう。
ただ色々書こうと思っているうちに、オリンピック終わっちゃったよ。
なんてこったい。
なので今回は全体を通した感想でも書いていこうと思います。
⒈開会式
まずは開会式。皆さんご覧になったでしょうか。
賛否両論あったようですが、私的には非常によかったなと感じました。
無観客ということで、若干盛り上がりにかけたように見えましたが、逆に日本らしく、荘厳な雰囲気と、また新しさを兼ね備えた演出だったと思います。
特に面白かったのが、ドローンの演出と、ピクトグラムの演出ですね。
ドローンの演出に関しては、シンプルに声が出ました。
「うわっ、すごっっ!」って。笑
立体的に空に創り上げられた東京オリンピックのエンブレムが、ものの数秒で地球儀に。
実際にそこにあるようにはとても思えず、最初はCGだと思っていました。笑
当日は家でテレビで見ていましたが、遅くまで残業していたら直接見れたかも、、、
ピクトグラムに関しては、1964年の前回の東京オリンピックで開発された競技マークをさらに進化・発展させた今回の競技シンボルについて、パントマイムで表現するというものでした。
最初は困惑しましたが、徐々にハマっていきました。
ユニークすぎて、いい意味で日本らしいなと。笑
あれを本番あのクオリティでやるとなると、どれだけ練習を重ねたことか、、、。
カメラマンやスタッフとの連携も素晴らしかったです。
⒉新競技について
競技で見ると、今回のメダル獲得数は金が27個、銀が14個、銅が17個と、史上最多合計58個ものメダルを獲得しました。
もちろん母国開催というアドバンテージはあったものの、日本のスポーツレベルが世界に通用することの証明になったと感じましたね。
新競技も数多く登場し、競技レベルでは私自身初めて観る競技が多くありました。
例えばスケートボード、スポーツクライミング等のアーバンスポーツなどですね。
海外では国際大会が多く開かれており、すでにメジャースポーツとなっていますが、日本ではまだまだ浸透度が低いように感じます。
そんな競技を初めて観たのですが、率直に、非常に楽しめました。こんなかっこいいスポーツがあるのかと。
本当に名前の通り、街中の風景に溶け込んでいる光景が、正式に競技となるとかなり見え方が異なりました。
スケートボードであんなに跳んだり回ったりするのっていったいどういう原理なんでしょう、、不思議すぎる、、
しかも日本が金メダル!感動しましたねあれは。
あとはバスケの3X3ですね!スピード感もあり、展開も早く、観ててとっても楽しめました。疲れえぐそうですけど、、笑
こういったスポーツは、正直オリンピックがなければ試合自体観ることがなかったと思うので、いい出会いができたなーと感じています。
⒊男子サッカー
その中でもやはり私が一番注目していたのは、男子サッカーですかね。
今回のメンバーを見ると、世界的にも一目置かれている久保建英選手や、堂安律選手を中心に、オーバーエイジとして経験豊富な吉田選手や遠藤選手、そして酒井選手などを加えた、バランスの取れた力のあるメンバーでした。
本来オリンピックのサッカー競技は年齢制限があり(24歳以下)、若手の選手を中心にチームを構成します。(プラスオーバーエイジ3人)
そのためこれまでは、国内リーグ所属の選手中心のチームでした。
それが今回の選手を見ると、、22人中海外所属の選手がなんと半分の11人!(オーバーエイジ含む)
こんなこと今まで考え考えられませんよ、、!24歳以下の若さの代表で半分以上海外所属とは、、
日本のサッカーが世界からも注目され始めているのが窺えますね。
しかもあくまで所属だけを見ると、久保選手(レアル・マドリー)、板倉選手(マンチェスター・C)て、、
どちらも世界一を何度も取った名門チームですよ、、?すごすぎるって、、
ということで熱が入ってしまいましたが、まとめると金をも狙えるメンバーが揃っていたのです。
予選が始まり、それはより強く感じられました。
初戦の南アフリカ戦こそ苦戦したものの、続くメキシコ戦やフランス戦には快勝。日本のサッカーはここまで来たかと。
流れるようなパスワーク。相手のディフェンスを1枚は必ずかわすような個人技。そしてゲーゲンプレスのような前線からのハイプレス。
まさにハイレベルな世界のサッカーを見ているような気分でした。
予選突破し、ついに決勝トーナメントへ。3回勝てば金メダルの、負けたら終わりの一発勝負です。
初戦はニュージーランド戦ということで、世間的には余裕で勝てるのでは?という雰囲気が流れていました。
FIFAランク的にもかなり下ですし、直接対決の成績も優勢でした。
誰もが快勝と思い込んでいた試合ですが、結果を見ると0-0で延長戦の後、PK戦で辛くも勝利。
余裕と思われた試合では、予想外の苦戦を強いられました。
これが決勝トーナメントの怖さだと、改めて感じましたね。
あの試合は正直、ニュージーランド代表の方がいいゲーム運びをしていました。どこか気合いというか、絶対に負けたくないという気迫が感じられました。
そこに若干日本の余裕と、予選の疲れが重なり、非常に難しいゲームとなりました。
この試合を支えたのは、ご覧になった方ならわかると思いますが、吉田選手だと思います。
あとはもちろんPKを止めた谷選手ですね。
彼の気迫や、プレーで他の選手を引っ張っていく姿には、感銘を受けました。
あの苦しい試合を勝ち切れたのは、今までの日本サッカーとは異なる点を見せてくれたと感じました。
しかし、この試合の代償は大きく、次のスペイン戦では善戦したものの、延長戦の末敗れてしまいました。
スペイン代表は24歳以下にもかかわらず、フル代表が半分以上いるというとんでもないスター軍団。
日本はスペインのパス回しについていけず、常に攻め込まれる展開。いつも見せていた連携は影を潜め、単調な攻撃ばかりとなってしまっていました。
そんな中でも、ディフェンス陣を中心に集中した守備で、なんとか防いでいましたが、防戦一方のまま延長戦へ。
そこで出てきたのがアセンシオ選手(オーバーエイジ)。久保選手も所属する常勝軍団レアル・マドリーで点取り屋として常に活躍している選手です。
、、なんでこのクラスの選手が控えで、しかもこの時間に出てくんねん。思わず関西弁になりますよ。あれは。
迎えた延長後半。一瞬の隙でした。これまで出来る限りプレスをかけていた守備陣が、わずかの綻びを見せました。
アセンシオ選手がボールを受け、日本の選手が寄せに行くが一瞬遅れる。
その直後、アセンシオ選手の左足から放たれたシュートは、GKの手の届かない位置を抜け、ゴールに吸い込まれていきました。
言葉が出ませんでした。あと5分。それさえ耐えればPK戦になり、可能性は十分にありました。
吉田選手を中心にその後攻めに転じますが、無常にも試合終了の笛。
崩れ落ちる選手や、空を見上げる選手。私も自宅で崩れ落ちました。
選手が一番思っていると思いますが、見ていた私もとっっっっっっっても悔しい。
あれ、この感じ、前にも感じたことがあるような。
2018年、ロシアW杯のベルギー戦だ。あの時も、一時2点リードまで差を広げたものの、後半に2点決められてすぐさま同点に。
そしてラストワンプレーでカウンターを受け失点。そのまま敗戦となり、2018年のW杯はそこで終わりとなりました。
その時も、もうほんとに悔しくて、寝れなくて、ウイニングイレブン(サッカーゲーム)でベルギーをボコボコにした記憶があります(?)
それと同様、今までの日本代表ならここまで悔しくはなかったと思います。
日本が世界の強豪と渡り合える、そしてあわよくば勝てると感じていたからこそ、本当に悔しくて、選手の涙を見て私も涙を流してしまいました。
W杯でも感じましたが、結果的にはまだまだ世界との壁は厚かったですね。
あの一瞬の集中力・決定力が、今の日本と世界の差なのかなと改めて感じました。
続く3位決定戦では予選では勝利したメキシコとの対戦でした。
他の強豪国と比較して、どうしても選手層が薄い日本は、これまでフルで出続けていた選手の疲れが明らかに出ていました。
続け様に失点し、いい攻撃の形が作れないまま、失点を重ね敗戦となりました。
試合終了後、久保選手は涙が止まりません。他の選手も目に涙を浮かべていました。インタビューでほとんどの選手が完敗だ、と仰っていましたが、悔しさは滲み出ていました。選手こそ、戦えた実感があったからこそ、結果が伴わない悔しさってありますよね。
久保選手に関しては、常に世界的に注目の的とされ、測り切れないほど大きなプレッシャーの中闘っていたと思います。
久保選手はそんな姿はあまり見せていませんでした。
でもあの涙を見た瞬間、改めてまだ久保選手は20歳の若い青年だということに気付かされました。
これまでどれほどのプレッシャーの中闘ってきたことか。結果を出して当たり前という中で闘うのがどれほど難しいことか。
もう選手全員にお疲れ様と言いたいです。感動をありがとうございました。
甘いと思いますが、この経験は必ず次に活きてきます。出場チームの中で最も試合をしたチームですからね。
主力で期待された選手が怪我などで、それまで出ていなかった選手が代わりで出るようになり、期待以上の活躍を見せてくれました。
板倉選手や相馬選手、中山選手の活躍は目覚ましいものがありました。
今後必ず日本を背負う選手になるだろうと、今からワクワクが止まりません。
そして、来年にはカタールでW杯が開催されます。
今回成長したメンバーや、これまでフル代表で闘ってきた選手を併せ、日本全体で世界との戦いが始まります。
今回の経験を受け、ベスト8の壁を超えることを期待しています。
いや、サッカーで書きすぎかて。完全にやりすぎました。
好みですぎてるって。
⒋他競技について
他の競技も本当に面白かったですよ!!!
柔道の阿部兄弟も本当に感動しましたし、レスリングの圧倒的強さには衝撃を受けました。
ただ、バドミントンの桃田選手や奥原選手、水泳の瀬戸選手など、金メダル確実と言われた選手が金メダルを逃すパターンも多くあり、競技スポーツの難しさを感じた大会でもありました。
陸上にもかなり期待をしていたのですが、個人では予選で敗退となり、リレーはバトンミスで敗退となってしましました。
こちらもこれまでとは期待度が全く違ったので、とても落胆しました。
ふう、競技はこれくらいですかね。
⒌閉会式
最後は閉会式です。
入ってくる選手の、競技を終え、緊張から解き放たれた、楽しそうな顔がまずは印象的でしたね。
演出としては、光の粒子?でオリンピックのマークを表すのが本当にすごくて、これもまたCGだと思っていました。
あれ、本当にどうなっていたんですか、、?詳しい方がおりましたら、ご教示ください。気になって夜も眠れません。
あとは全体的にスカパラのライブのような感じで、選手たちもリラックスして皆楽しそうにしていたので、あれはあれで良かったのかなとも思いました。
閉会式も若干賛否両論あるそうですが、その気持ちは十分にわかります。派手にも、荘厳さにもより切れていなかったので、少し中途半端な演出になってしまったように感じました。
しかしこのご時世でやれることはやったと思いますので、関わった方々には、本当に感謝と労いの言葉を送りたいと思います。
最後には、次のオリンピック都市への引き継ぎ?が行われましたが、やはりあの映像はワクワクしますよね。
前回のリオの際、安倍総理がマリオの姿で登場し話題になりましたが、今回も次のオリンピックが楽しみなるような映像を見せてもらいました。
⒍総括
今回の未曾有の事態の中、初めてのことばかりのオリンピックの開催は、関係者の皆様は本当に多くの苦労をされたと思います。
やると決めた以上、やり切ってくれたことには感謝しかありませんし、日本だからこそここまでできた、という事実は確かにあると思います。
今回のオリンピック開催には、常にさまざまな批判がありましたし、それは仕方のないことだと思います。
その中でも、開催してくれてよかったと思う人は必ずいますし、力をもらった、感動したという人は多いと思います。私もその一人です。
前回の記事に書いたように、このオリンピック開催をマイナスに捉えられるのではなく、前向きな、ターニングポイントのイベントとしてなればいいなと思いますし、私たちがそうなるように行動をしなければならないと強く感じました。
出場した選手の皆さん、改めて本当にお疲れ様でした。
まだまだパラリンピックがありますので、楽しみましょう!!
とんでもない長文、そしてほぼ自己満足ですが、ここまで読んでくださった方はありがとうございました。
読んでくださりありがとうございます。より面白い、興味を持ってくださる文書を書けるよう、精進して参ります。