やっぱり実力主義がいいと思う

先日Yahooニュースで下記のニュースをみました。
内容は日大三高の監督が高校3年生の最後の大会でベンチ外になる選手が出てしまうことに対する苦悩が書かれています。

私は高校時代野球部で、控え選手で最後の大会はベンチに入れるかどうか当落線上の選手でした。日大三高のような強豪校ではないのでチーム状況は異なりますが、元高校球児の端くれとして選手側の立場から思ったことがあったので、書かせて頂きます。

高校最後の夏の大会3年生全員ベンチ入りすることがいいのか

私は小学1年〜高校3年まで12年間野球をやりました。小学生時代はレギュラーでピッチャーをはじめ全てのポジションを経験し、都大会などにも出場しました。

しかし中学入学前に足を骨折してしまい、足が遅くなり、また守備には恐怖感を抱くようになり、打撃力のみでギリギリレギュラーといった感じでした。

そして高校では軟式から硬式になり、硬球に慣れず打撃も打てなくなり、守備や走塁にはかなり時間を費やしましたが上達せず控え選手となり、最後の春の大会が終了した時に助監督に呼び出され、このままだと夏の大会はベンチから外れることになると言われました。

私の高校は日大三高のような強豪校ではなく、部員数は一学年15人程度で、ベンチ入りが20人なので最後の夏の大会は毎年ではありませんが、割と3年生は温情でベンチに入れてもらえることが多かったように思います。

しかしそんな中でこのままでは外されると言われ、私の中で気持ちがふっきれました。強豪校ではない学校で控えの自分、将来のことを考えると真剣に野球をやるのは高校まで、残りわずかな時間でできることは限られてる、苦手な守備と走塁は捨てて、打撃のみに専念しようと。

そこからは全体練習以外の時間は全て打撃練習に費やしました。そのかいもあって出場した練習試合では毎試合1本はヒットを打っていたように思いますし、そのリズムから苦手の守備もうまくはないものの無難にはこなせていました。

そして最後の夏の大会、見事ベンチ入りすることができました。それが実力で掴み取ったものなのか、それとも温情だったのかは分かりません。

ただ実力でベンチに入ることを目指して練習して練習試合で結果を残したその過程は、その後の私の人生の替え難い財産になっており、温情でベンチ入りすることが見えてしまっていたらその財産を手にする事はなかったと思います。また頑張った結果実力でベンチから外されていたとしても、私のその財産が色あせることはないと思います。なのでやっぱり実力主義がいいなと思っています。

日大三高は強豪校で、一学年20人以上いると思うので、全員上手くても誰かをベンチ外にしなければならず、監督としては温情すら許されない選択で苦悩されているんだと思いますが、それが許される環境にいた私が実力主義が良いと思っているのでそこは悩まれなくても良いかなと思いました。

またベンチ外になった3年生に何と言えばいいのか悩まれているとありましたが、当時の私を思い出し仮に私がベンチ外だったとすると

「打撃練習頑張っていたな。ちゃんと見ていたぞ」

頑張っていたところを見ていたと言ってもらえたら十分だと思います。

ベンチ外の選手に何と言うべきか苦悩される優しい監督さんですから、きっと選手が努力しているところを見ていると思うのでそれをそのまま伝えてあげればいいのかなと思いました。

おまけ

ちなみに私の最後の大会についてですが大会1週間前に盲腸になりました(^^;)さいわい薬で散らして2日で退院し大会には間に合いましたがなんともふわふわした状態で大会を迎えました。

そして1回戦、大量リードしていたこともあり途中出場することができ、この半年頑張っていた打撃練習のかいもありタイムリーヒットを打つことができました!

しかしその後まさかの牽制アウト!

これが私の12年間の野球人生の最後のプレーになりました。
我が野球人生に悔いなし(笑)

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