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読書ログまとめ

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『ウミガメは100キロ沖で恋をする 絶滅から救うため「ウミガメ保護」と45年間闘ってきた男の全記録』

『ウミガメは100キロ沖で恋をする 絶滅から救うため「ウミガメ保護」と45年間闘ってきた男の全記録』

書籍情報なぜ読んだかちょっとウミガメと関わる予定が出たため、事前学習的な感じで読んでみた。

記憶に残ったこと著者は「保護ではなく保全」といい、ウミガメの卵の移植/人工孵化ではなくそのまま自然に返すのが一番と言っている。その理由としては実際にそのやり方が一番ウミガメが増えるからだという。その理由が語られていた。

卵の上下を変えてはいけない

この記事にも以下のようにある通り、ウミガメの卵は胚の発

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『バッタを倒しにアフリカへ』

『バッタを倒しにアフリカへ』

書籍情報なぜ読んだかこの本も結構有名なものでもともと知ってはいたものの、読んではいなかった。ただ、持ち運びやすいサイズでもあるので旅のお供にもっていって読み切った。

記憶に残ったこと書きぶりが軽快でよい

著者はブログや連載で文章を書き慣れているからか、とてもサクサク読める。リズムもよく、読んでいて苦しさもなく、直接おもしろい講演を聞いているように感じる。こういう本はいい意味であまり疲れずに読み

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『絶海 英国船ウェイジャー号の地獄』

『絶海 英国船ウェイジャー号の地獄』

書籍情報なぜ読んだか以下のブログを読んで気になったため購入。

過去に類似した本で海賊の実態の本を読んだら面白かったのもあり、読んでみた。

記憶にのこったことまず記録に残っているのがすごい

この本は当時、1740年の実話について綿密な取材と調査を経て書かれたノンフィクション本である。そもそも300年近く前の内容についてここまでの情報が残っていること自体もすごい。(航海日誌ってかなりしっかり書か

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『習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法』

『習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法』

書籍情報なぜ読んだかもともとこの本の存在は知っていて、ずっと読んでみたいと思っていたのでこのタイミングで買って読んでみることにした。

記憶に残ったこと著者の言語化力

著者はもともとチェスの王者であり、そこから太極拳でも世界王者になる。そして、通常言語化が難しい心理的な動き、身体的な感覚の変化といったようなものの言語化を試みている。そしてそれは実際にかなり洗練された形で文章に落とし込まれている。

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『10年後、ともに会いに』

『10年後、ともに会いに』

書籍情報なぜ読んだか今年読んだ以下の本の中で、クルミドコーヒーきっかけで出版にいたったこの本を知った。そして、この本が世界を旅する話で興味があったので読んでみた。

記憶に残っていること世界の友を訪ねて旅をする

著書は世界の国々から生徒が集まるアメリカの高校を卒業した。そして、27歳のときに、1年間世界を旅しつつ世界各地に住む高校時代の友人を訪ねる。当然ながら当時高校生であった友人も大人になり、

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『アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本』

『アニメオタクの一級建築士が建築の面白さを徹底解剖する本』

書籍情報なぜ読んだかXでこの本の紹介を見て、建築系の本読んだことないけど読みやすそうな本だなと思い購入。

記憶に残ったことアニメやマンガででてきた建築物は各章の導入には使いながらもそこまでガッツリそれらを検証するわけでもなかった。
ただ、それとは別に現実世界の興味をそそる様々な建築物についても例をあげながら建築の考え方や手法について紹介していくのは、建築について何も知らない私からするととてもとっ

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『フィフティ・ピープル』

『フィフティ・ピープル』

書籍情報なぜ読んだか佐久間さんがおすすめの本として紹介していることをたまたま知って、韓国の小説って読んだことなかったと思い、読んでみた。

所感これは非常によい作品だった!

全部で450ページ強で登場人物ごと50もの短編があるため、1作はおおよそ10ページ弱。それでも一人ひとりの個性や心情、想いというものに強く引き込まれるような物語になっている。

異なるタイプのキャラクターがそれぞれ色々な悲し

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『ダークパターン 人を欺くデザインの手口と対策』

『ダークパターン 人を欺くデザインの手口と対策』

書籍情報なぜ読んだか知人がSNSで紹介しているのを見て、ダークパターンの定義ってよくわかってないなと思い読んでみた。

記憶に残ったこと本書はいわゆるダークパターン(著者はよりバイアスのない表現にするためにDeceptive patternと呼んでいるが)について、事例とともに網羅的にわかりやすく説明する本である。

基本事項のわかりやすい解説

ダークパターンで狙われる人間の認知の脆弱性と、その

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『行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険』

『行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険』

書籍情報なぜ読んだか以下を読んだのと同じきっかけ。

記憶に残ったことキルギスの話と同じく(時系列的にはモロッコが先だが)サバイバル力が強い。
ばんばん現地の人に話しかけて、交渉したり助けてもらったりしているが、実際どんな感じでやっているのだろう。(そんなに簡単にできるとは思わないのだが、慣れの問題なのだろうか…)

また、たまにさらっと出してくる話もぶっ飛んでいる。
歌舞伎町でキャッチやってNo

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『アルジャーノンに花束を』

『アルジャーノンに花束を』

書籍情報なぜ読んだかX(Twitter)で、最近また人気がでているとかでてないとかというポストをみた。そして、名作というのは聞いていたので読んでみた。

記憶に残ったこと長年読まれている名作ということもあり、深い本であった。
※以下を書くにあたり、適切な単語選びができていない場合もあるが、これらの単語を使うことに差別の意図はありません。

知的障がい者としての実体験を、知的障がい者じゃなくなった当

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『イーロン・マスク 上/下』

『イーロン・マスク 上/下』

書籍情報なぜ読んだか昨年、発売されて話題にはなっていたが、長いのと他に買ってある本もあり読めていなかった。ただ、kindleのセールで見つけて、買って読んでみることにした。

記憶に残ったことイーロンはもちろんwebや記事で色々な噂/話を見ることは多い。その逸話の中にはもはや都市伝説みたいなものもある。ただ、そういったものは断片的な情報で、一つのまとまった文章ではないので、イーロン・マスクという存

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『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』

『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』

書籍情報なぜ読んだか『アルジャーノンに花束を』を読み、非常に深い話だなと感心していたところで、この話の誕生秘話的な著者の作品があると知り読んでみたくなった。ただ、おそらく絶版になっておりAmazonにも新品では売っていなかったのでメルカリで購入。
読んでみておもったが、この本が絶版なのはもったいない。『アルジャーノンに花束を』自体が改めてブームになっているのであればこの本ももう一回刷られないものだ

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『ジェット旅客機の秘密に迫る 「安全」「高速」「快適」を支える機体と運航のメカニズム』

『ジェット旅客機の秘密に迫る 「安全」「高速」「快適」を支える機体と運航のメカニズム』

書籍情報なぜ読んだかちょっと軽めの本を一旦挟みたいなと思い、自分の身近にあるものであまり知っていないものについて読んでみようと思った。
その中でこの本を見つけたので読んでみた。

記憶に残ったこと全部がつながる話というよりは、飛行機に関する知識を一つ一つ紹介するような形式であるため、おもしろいと思ったことを2つほど

飛行機雲の温暖化への影響

なんと、飛行機を飛ばすことででるCO2排出よりも、飛

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『草原の国キルギスで勇者になった男』

『草原の国キルギスで勇者になった男』

書籍情報なぜ読んだかランニングするときに旅に関する話を聞きたい気分だったので、spotifyで旅に関するpodcastを探してみた。その中でたまたま以下のpodcastを見つける。これを聞いてたら話がまあおもしろくてぶっ飛んでいるw
高野秀行さんの本も大好きなので、この人が書いた本も読まねばと思いamazonで探して購入したのがこの本。
そしてやはりおもしろかった。

記憶に残ったことこの本は作者

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