
事例紹介) グロービスAI経営教育研究所(GAiMERi) 様
はじめに
2021年3月から業務委託で「グロービスAI経営教育研究所(GAiMERi) 」様(以下、GAiMERi )をお手伝いさせていただいております。
GAiMERi は GLOBIS AI Management Education Research Institute の略で、AIを使って以下のようなことに取り組んでいます。
学習データの集積と可視化、解析、分析評価
ケースメソッドに代表されるグロービスらしい対話型、記述型の学習プロセス、ティーチングメソッドのAIによる最適化
レポートや入試エッセイの評価支援に代表されるAIの支援による既存業務の高質化/省力化
詳しくは、以下のページを参照ください。
この記事では、弊社(代表の私が)が主に関わったプロジェクトをご紹介します。
GAiMERi は活動内容や成果をオフィシャルに発信してくれていますので、リンクした記事と合わせてお読みいただければ幸いです。
役割
AI・機械学習以外は何でもやってます。(いわゆるフルスタックエンジニア)
CloudFormation で AWS上に環境構築し、バックエンド(Node.js / Python / Go)、フロントエンド(Nuxt.js、Next.js)を実装、GitHub Actionsからデプロイします。
働き方
99% リモートワークで、週24時間程度、自宅でお仕事してます。
Slack のハドルでコードレビューやペアプログラミングしながら日々、実装していってます。
数ヶ月に1度くらいの頻度で出社して、打ち合わせや会議に参加します。
レポート採点支援システム
受講生が提出したレポートをAI(自然言語処理)で解析し、採点基準に照らし合わせて採点支援するシステムです。
面接のときにシステムの画面など見せていただき、大学院がそんなことをするのかと驚いた記憶があります。
主に、以下のように関わりました。
前任の業務委託のエンジニアさんが作ったシステムを引き継ぎました
当時、管理画面がなかったので、私が1人で実装しました(Python3 / Vue2 / Nuxt2 / Vuetify2)
レポートをエンジニアが踏み台サーバーでコマンドを叩いて取り込んでいたのを自動化しました
管理画面からスケジュールを登録すると、決まった時刻に取り込みが開始されます
エラーなどあった場合は、原因など詳細を Slack に通知するようにしました
GAiL(Globis AI Learning)
大学院や法人研修の受講生が復習として問題を解くことができるサイトです。一般公開されてはいますが予備知識がないと解けないかもしれません。
文章問題の正誤判定にAI(自然言語処理)を活用しています。
私が参加した直後(2021年4月頃)から GAiL の問題を「ナノ単科」でも使えるようにするというプロジェクトが立ち上がりました。
主に、以下のように関わりました。
GAiL の API を「ナノ単科」に一部提供
元々あった Go の API に「ナノ単科」向けのエンドポイント、認証(Server to Server)のためのミドルウェアを実装
管理画面に「ナノ単科」用の設定を追加
アンケート分析システム
大学院の授業終了後にとったアンケートをAIで分析、分類し、様々な改善につなげるためのシステムです。
主に、以下のように関わりました。
GAiMERi に参加してはじめて、1からシステムを構築しました
Go で実装した API を AWS SAM (Lambda) で実行
Vue3 / Nuxt3 でフロントエンド(SPA)実装
インフラは CloudFormation で AWSに構築
アンケートデータを取り込むバッチプログラムを Go で実装
GAiChaL-2.0
スマホで隙間時間に復習できるツールです。(WebなのでPCでも利用可)
生成AIが解説およびフィードバックをしてくれます。
初代 GAiChaL が、LINEのアプリとして提供されていましたので、2.0 の名前が付いています。
(ご利用には解除コードが必要となります)
主に、以下のように関わりました。
1からシステムを構築
バックエンドもフロントエンドも1つの Next.js アプリ内に実装
Next.js アプリを AWS SAM (Lambda) で実行
管理画面も Next.js + AWS SAM (Lambda) の構成
先日、GAiMERi の佐々木 健太さんが、情報処理学会 コンピュータと教育研究会 176回研究発表会 にて GAiChaL-2.0 の取り組みを発表してきてくれました。
私の名前も連名で載せていただきました。(感謝)
おわりに
業務委託という立場でありながら、技術選定やインフラの構築など幅広く自由にやらせてもらっており、やりがいを感じながら楽しく開発してます。
引き続きチームに貢献できるよう頑張っていきます。