見出し画像

ヘルニアとの戦い

約10年前、とてもヒドイ腰のヘルニアで入院、手術をした。
当時は会社員と週に数回アルバイトのコンテナの荷下ろし作業をしていた。

コンテナの荷下ろし作業は海外から冷凍の肉が届く。
1箱、2キロ位の軽いものから70キロと様々だった。
ホテルで使われる肉や有名牛丼やの肉だ。

コンテナ一台あたり100〜3000個と様々。
場内の室温はだいたい10度くらい、保管庫に入ればマイナス20度
真夏でも防寒着をきて作業するのだが、
荷物を2、30個おろせばもうタンクトップで十分だ。

汗だくだくなのに、吐く息は真っ白って言うのが当たり前の空間。

1箱平均50キロのモノのコンテナが来ると気合いれて1人で降ろす。
コンテナのなかに特殊なベルトコンベヤーをぶっ込み、そこへ人力で下ろしていく。
叩きつけないようにしっかりと。
簡単におろせる機械がありゃいいんだけどな。

コンテナの中の床は凍っててツルツルして踏ん張れないからコツがいるし、安全靴は絶対!
70キロの凍った肉の塊が足に落ちる事もよくある。

パートナーのおっちゃんは膝に落として皿が外れて救急車に運ばれたんだ。

だから、みんなが食う肉は誰かが頑張って荷下ろししてる肉なんだぜww
まぁ、ブラジルとかアメリカの●ガー達も頑張って積んだんだけどww

そんなある日、通勤途中の電車で急に立ってられなくなったんだ。

その前から、腰痛や足の痺れはずっとあったし、オシッコもしずらかった。

そこから、途中下車して数時間椅子に倒れるようにしていた。
なんとか駅をでてタクシーにのり帰宅。

そこから2カ月以上立てなかった…
風呂も1人で入れない。
トイレも1人で行けない。

20秒も立ってられないから、オシッコは尿瓶。
お風呂は当時のパートナーに洗ってもらってた。
風呂場で寝て丸くなってそこにシャワーをぶっかけてもらい洗ってもらった。

(これは自宅の話)

病院に行くのも一苦労だった、座る事も出来ないからタクシーには寝ながら乗る。
『ごめんなさい、怪我してて…』

なんとか診察してもらい数週間ご入院する事になった。
『あの、すぐ入院したいんですけど…』
『まだ検査を色々と…うんぬんかんぬん』

そこからの入院までが地獄だった。

座薬の痛み止めを1日数回入れても痛みは取れない、てか痛み止のやりすぎで頭がおかしくなる。

私も痛みでイライラしているし、パートナーも私の看病で疲れきって実家に帰る始末ww

『せめて、簡単に作れるご飯だけ置いてってください。お願いします』と彼女に言った。

優しい彼女はコンビニで飲み物と食べ物を大量に買ってくれて、家を出て行った。

『札幌一番味噌ラーメン』だった………

しかし、、

つ、作れネーーーーーwww

たしかに簡単に作れるモノってこれだわ。。。

立つ事も出来ない俺がコンロと言う敵に向かえない。
湯沸かしポットも無けりゃ、ケトルもない、、、

鍋に水を入れるのもキチィ、、、

だ、だ、誰かあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!

次回『ハッテン場編』


ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?