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え!?本当にいいの?ACMの会員特典が凄すぎる(エンジニアの学習とスキルアップに役立つ大量の情報にアクセスしよう)

このnoteは[Ateam Brides Inc. Advent Calendar 2020]の18日目の記事です。
エンジニアと一緒に働いている人にも読んで頂きたい為、こちらに記載しています。

はじめに

システム開発をしているエンジニアの方、日々の学習・研究・技術課題の解決で使える情報源に困っていませんか?

普段Web上のリファレンス、技術ブログ、SNSで技術情報を入手しているエンジニアの方、体系的な知識の習得に困っていませんか?

企業内でエンジニアの教育に携わる方、どんな教育機会を提供したらよいか悩んでいませんか?

プログラミングや開発が面白くて技術書をいっぱい読みたい方、技術書を買うお金足りていますか?

コンピュータ分野の国際学会ACMには、会員の学習とスキルアップをサポートするための特典があります。今回ご紹介する会員特典を上手に利用して、学習・研究・技術的課題の解決に役立ててみましょう。

※この記事でのエンジニアは、ソフトウェアを開発する人とします。

誰向けに書いた記事か

・ これからエンジニアになろうとしている人
・ プログラミングや開発が好きでたまらない人
・ 読みたい技術書が多すぎてお金が足りない人
・ スキルを伸ばしたい、学び直しをしたいエンジニア
・ 日々業務で技術的な課題に直面しているエンジニア
・ エンジニアを雇用している企業の経営者、人事、教育担当者
・ エンジニアになりたいと考えている子を持つ親

どうなってもらいたいのか

 ACMの会員特典によって、大量の技術情報にアクセスできることを知り

・ 自己学習のリソースとして活用ができる
・ 日々の技術的な問題・課題解決に対して、情報の入手先が増える
・ 技術的な競争力を高める投資先として予算確保に動ける
・ 組織からエンジニアに対して、有用な情報を与える機会が増える
・ エンジニアに興味のある子供の学習をサポートする手段が増える

記事を読んだ後の推奨アクション

1. ACMの会員特典が自分や、関わっているエンジニアに必要なものか検討する
2. 教育担当や決裁権がある人にこの記事を読ませる
3. 自分で予算確保する または教育担当に予算確保してもらう
4. 実際にACM会員になって、学習を行う
5. 良い体験、悪い体験どちらを得ても、周りに伝える

この記事を読まされた側の人は、相手が現状の学習環境に課題か不満を持っているかもしれません。力になってあげてください。

最初に結論(まとめ)

・ ACMの会員特典を活用すると、大量の技術書とeラーニングを活用できる為、スキルアップ手段の候補として有力キルアップ手段の候補として有力
・ 年会費は$99から(技術書約3冊と同じくらい) ※学生は$19から
・ 企業ならACM Preferred Employer Programに参加して、
 実質的な年会費を安くできる

ACMってなに?

Association for Computing Machinery (計算機械学会) のことです。
情報系の学生であれば、学校から会員資格をもらってたりして知っている人は多いと思います。
一般にはACMが表彰している「チューリング賞」の方が有名かもしれません。

どうやって会員になるの?

学生会員とプロフェッショナル会員の2つがありますが、
学生じゃなければプロフェッショナル会員一択です。

オプションつけなければ
学生会員は年会費$19
プロフェッショナル会員は年会費$99

このページで必要事項を記入して会費を払えば登録完了です。

企業であればACM Preferred Employer Programに参加を検討しよう

社員に福利厚生としてACMのプロフェッショナル会員の資格を与えることができます。
一人あたり年会費$99で、オプションのACM Digital Library(追加年会費$99)のアクセス権までついてきます。
実質半額ですね。

ACM Preferred Employer Programの内容はこちらを参照

ACMの会員特典

毎月Communications of the ACMという雑誌が送られてきたり、
技術系の電子書籍、eラーニングが利用し放題になります。

詳しい会員特典については、こちらのページを見てください。

ACM Learning Centerの凄さ

数ある特典のなかで、このラーニングセンターからアクセスできる情報が半端なく多いです。

後述する
・O'Reilly Online Learning
・Skillsoft
・Elsevier ScienceDirect
といった大手出版社、eラーニングコンテンツホルダーが持つ数万件のリソースにアクセスできるようになります。
一生かかっても読み切れる自信がありません。

閲覧し放題な為、特定のトピックに絞って複数の技術書の一部だけを拾い読みすることも気軽にできてしまい、大規模な図書館を自分専用に持っている感覚です。

年会費を考えると「こんなに使っていいの?」と不安になる内容で、お金の流れがどうなっているか、とても気になります。

アクセスできるコンテンツには日本語がないけど、それほど問題にならない

技術書読み放題とか夢のような特典ですが、日本語のコンテンツがありません。
オンライン書籍であればChromeの翻訳機能でざっくり日本語訳がつくれるので、個人的には気になりませんでした。
動画コンテンツは手強いですが、出てくる単語がほぼ技術用語なので、事前に関連書籍をざっと読んでおけば洋画を字幕なしで見るよりハードルは低いです。

では、次にラーニングセンター経由で利用できる3つのサービスをざっくり説明していきます

1. O'Reilly Online Learning

日本のエンジニアにも認知度が高い、技術系出版社のO'Reilly Media社が運営するのオンライン学習サービスです。
昔はSafari Onlineと言われていましたが、いつの間にか名前が変わってました。
ACM会員でない場合、月額$49かかるサービスです。
※ACM会員になる前にO'Reillyのサービスを試してみたい方は、10日間の無料トライアルができます。

このサービスでは
・ 技術書(O'Reilly以外にもManningPacktPragmatic Bookshelfなども)
・ カンファレンス動画
・ 学習パス(オンライン講座)
・ 専門家が特定のトピックに対して作成した技術書、動画のプレイリスト
が閲覧し放題になります。

技術書はだいたい1冊3000円以上するので、3冊読めばACMの会費の元が取れてしまいます。

まだ日本語に翻訳されていないものはもちろん、発売前のアルファ版なども読める為、今直ぐ必要な情報にアクセスできるのは助かります。

個人的には一番利用している特典で、サービスの雰囲気を伝えたく、トップページの画像使っていい?とO'Reilly Media社に問い合わせしてるけど、回答が間に合わなくて残念。

許可がおりたら、追記します。
※2020.12.18 追記:
 トップページ画像は複数のライセンスが絡んでくる関係で
 許可がおりませんでした。
 丁寧な回答を頂けたO'Reilly Mediaさんには感謝です。

2. Skillsoft

eラーニングの世界では世界最大規模のコンテンツホルダーです。
書籍の閲覧と動画を中心としたeラーニングを受けることができます。
エンジニアリングだけではなく、ビジネススキル、コンプライアンスなど幅広い分野を学べます。
Skillsoftのコンテンツ自体は日本語のものもあるはずなんですが、英語のコンテンツしか検索できないようです。

1コース1万円以上取られる内容が学び放題なので、1コース受講しただけでも会費の元が取れてしまいます。価格の根拠って何なんでしょうね。

3. Elsevier ScienceDirect

Elsevier(エルゼビア)は、世界最大規模の医学・科学技術関連の出版社です。
Elsevier ScienceDirectは、
エルゼビアの科学・技術・医学・社会科学分野の2,500タイトル以上の電子ジャーナルと39,000タイトル以上の電子ブックを搭載する世界最大のフルテキストデータベースを提供しています。
※タイトル数とか各地域のページによって表示が微妙に違う
※一部ACM Digital Libraryのアクセス権が必要のようです。

ここが扱ってないトピックは無いんじゃないかと思うくらい、広範囲の情報を扱っています。

開発に必要な技術情報へのアクセスはできるだけ制限がないようにしたい

この記事ではACMラーニングセンターからアクセスできる、技術情報を中心についてお話をさせていただきました。
とても良い特典ですが、個人的な観測範囲ではあまり知られていないようです。
また特典の内容と比べると会費が激安とはいえ、個人の出費として約1万円は高いと考え躊躇する方もいると思います。

エンジニアが技術情報にどれだけアクセスできるかは、エンジニアにとっても組織にとっても死活問題につながってきます。
エンジニアとエンジニアを目指す人に対して、周りにいる組織(企業、学校、家族)からも良質な技術情報に触れることができるよう、この記事を提示したり、経済面でサポートして、成長する機会を与えていただけると幸いです。

結論(まとめ)

・ ACMの会員特典を活用すると、大量の技術書とeラーニングを活用できる為、スキルアップ手段の候補として有力キルアップ手段の候補として有力
・ 年会費は$99から(技術書約3冊と同じくらい) ※学生は$19から
・ 企業ならACM Preferred Employer Programに参加して、
 実質的な年会費を安くできる

もう一度記事を読んだ後の推奨アクション

1. 今の自分や、関わっているエンジニアに必要なサービスなのか検討する
2. 教育担当や決裁権がある人にこの記事を読ませる
3. 自分で予算確保する または教育担当に予算確保してもらう
4. 実際にACM会員になって、学習を行う
5. 良い体験、悪い体験どちらを得ても、周りに伝える

この記事を読まされた側の人は、相手が現状の学習環境に課題か不満を持っているかもしれません。力になってあげてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

次の記事はデザイン力ゼロの私からは”神”に見える
デザイナーの@naomunaomuさんがお送りします!



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