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「もう一回、アイドル、やりたい」黛冬優子に輝きがあった、という話【第2回シャニマスオンリーぼかます番外編 後日談】

 「ふゆ」を守るために猫を被り続け、生き抜いてきたはずの黛冬優子ちゃんを一度は引き剥がした「女の子達の永遠の憧れ」。
 それが、アイドルでした。
 逃げ出すための言葉なら、冬優子ちゃんならいくらでも思い浮かぶでしょう。だけど、それでも、事務所に戻って、「もう一回、アイドル、やりたい」とプロデューサーさんに伝えた、という彼女そのものに、輝きがありました。

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 2023年最初のボカロイメソン投稿は「第2回シャニマスオンリー ぼかます番外編」から。
 シャイニーカラーズは2018年4月24日のサービス開始からプレイしていて、白瀬咲耶ちゃん(アンティーカ)、西城樹里ちゃん(放課後クライマックスガールズ)がお気に入りでしたが、冬優子ちゃん(ストレイライト)の変化球を思いっきりフルスイングしてホームラン、ということで担当になった経緯があります。浅倉透ちゃん(ノクチル)に揺れ動くこともありましたが(

 冬優子ちゃんの登場は2019年4月5日。「ふゆ」を初めてみた時、「ここから変化していくのだろうな」というアッサリした気持ちはありました。ある意味、表と裏があるという展開もまた、ステレオタイプで考えていたのです。
 で、やはり裏があって、気が強くて口が悪くて。カメラマンに本当の笑顔ではないと言われて本性を表したとき、そうだよなぁ、と反応した自分がいました。

 だけど、冬優子ちゃんには輝きがあったわけです。僕が「おかえり」と言って、冬優子ちゃんの担当プロデューサーになることが出来たほどに。

 夢は叶わない、願いは届かない。
 だから歩くのを止めてしまうのか。
 努力は報われない、誰も認めてくれない。
 だから走るのを止めてしまうのか。
 止まってしまうのか。

 冬優子ちゃんの担当になったからこそ、止めずに彼女の過去までたどり着けたのですが、後々のイベントコミュで、冬優子ちゃんは小さい頃に他の人が理想の「ふゆ」を認めてくれなかった経験をして、だから猫を被る選択をして、「ふゆ」を守る決意をしました。
 ということは、「ふゆ」を守れなければ、アイドルである必要はない、と考える可能性もあります。だけど、それを忘れられるほど、アイドルは楽しかったのです。

 そして、冬優子ちゃんは決めます。
 「『これがふゆ』って、胸を張れるアイドルになりたい」

 「アトラクトライト」のニコニコ動画投稿日は2019年4月13日です。もしかすると、同じ時期に誕生したアトラクトライトと冬優子ちゃんはつながるべくしてつながったのかもしれません。

  そして、「ほんとのふゆを見せたらみんな嫌いになる」と思い込んでいた冬優子ちゃんと「冬優子ちゃんに裏表があって当然」と思い込んでいた僕だからこそ、足跡は交わって、出会うことが出来たのだと思います。


 ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。

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