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研究のこととか

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論文を書いたので解説漫画を描きました

Stationary Phase, Slow Growth, Persistenceとかの論文メモ

読んだ論文メモの「遅い成長」バージョンです。写真はインド、Puducherryの家具やさんです。 Lag Phase関係は別にしてます 同様に自分が分かればいい、という範囲で書いているので丁寧ではないけど専門が近い人にはめちゃくちゃ有用な気がします。随時更新します。 ガン細胞とバクテリアに共通する薬剤耐性 (2018)レビュー。 バクテリアの薬剤耐性は70年前から研究されているが、最近哺乳類(主にマウス)を用いた研究によって、ガン細胞の薬剤耐性の能力や機構がバクテリアの

Lag Phase関係の論文のメモ

読んだ論文を片っ端から忘れ、引用が必要になった際にまた探して読み直すという、シーシュポスみたいなことをしていたのでメモをつくりました。 自分が分かればいい、という範囲で書いているので丁寧ではないけど専門が近い人にはめちゃくちゃ有用な気がします。随時更新します。 Diauxic Shift (2015)Diauxic Shift の間に観察されるLag Phaseは長年、新しい代謝状態に遺伝子発現を持っていくためにかかる時間だということが示唆されてきた。 しかしgluco

物理学に救われたはなし

こんにちは。姫岡といいます。物理学者をやってます。 小学生のころにいじめられて以降ずっと心に抱えていたモヤモヤが、物理学を学んで少し晴れた、という話です。 いまでは数学も物理も大好きな僕ですが、大学に入るまでマジのガチで嫌いでした。そこから好きになっていく過程は長いのですが、物理のとある『モデル』との出会いが、物理のイメージを大きく変えました。そんなこんなでそれ以降、長いお付き合いをさせていただいています。 ブラジルからの刺客僕自身生まれは日本なのですが、父親が転勤族だ

研究と原体験①

こんにちは。デンマークのコペンハーゲン大学で生物物理の研究をしている姫岡優介といいます。めずらしい苗字ですね。 ここ最近は微生物の休眠状態の研究(解説記事)をしています。昨年の3月に博士号をとったばっかりの駆け出しの研究者です。 デンマークに来て1年、それと同時にプロの研究者として働き始めて1年が経とうとしているので、これから自分はどういう方向の研究をしていきたいのか、研究者としてどう生きていきたいのか、じっくり自分の心に根を下ろして考えたいと思いました。(公開するつもり