JIYOUMOTOHASHI

大分県出身東京在住の高校国語教師です。 趣味は読書・音楽(邦ロックメインでフェスと箱ライブ参戦中)・スポーツ(バスケアメフト陸上・観戦)・古着・スニーカー・ロードバイク・ジョギング。 つらつらと思ったことを書いていこうと思います。

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大分県出身東京在住の高校国語教師です。 趣味は読書・音楽(邦ロックメインでフェスと箱ライブ参戦中)・スポーツ(バスケアメフト陸上・観戦)・古着・スニーカー・ロードバイク・ジョギング。 つらつらと思ったことを書いていこうと思います。

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    100日後に死ぬワニは100日後に死んだワニになった

    Twitterで話題となっていたきくちゆうきさんの「100日後に死ぬワニ」が一昨日完結しました。ワニはひよこを助けて事故で死んでしまいました。 マンガの在り方、生と死、読者の読み方など、色々なことを考えさせてくれたこの作品。 まずはマンガの新たな在り方を示したこと。ワニは明らかに今までとは違った形で僕らに届いていました。元々は手に取って触れる書籍だったマンガでしたが、ネットの普及によって作者がそれぞれのホームページに公開するようになった。それらをまとめるコミックサイトも出

      • ヴィレバン行く?

         休日の何もない日、とりあえず街に出てみる。さて何をしよう。映画でもいいけど見たい作品はない。カフェでもいいけどもう飽きた。ウィンドウショッピングもし終わった。さてどうしよう。  じゃあヴィレバン行く?  そうなる場所。遊べる本屋ことヴィレッジバンガード。地方には主要都市に一つくらいしかないけど、サブカル好きがこぞって集う変な場所。そう、「変な場所」としか形容のしようがない。本屋でもあり、雑貨屋でもあり、服屋でも駄菓子屋でもある。  あの独特の匂いに、黄色いPOP。言っ

        • 背負う

           今日部活動の3年生を送る会があった。久々にコートで見る姿。少し前まで毎日見てきたんだけど、もう代が変わっていて学校からもいなくなってしまうということを実感して寂しくなった。  バスケが大好きで、才能がある子達だった。僕が監督になって初めて3年間教えた代。  彼らが入学するタイミングで、監督になった。ミニから高校まではバスケに全力で取り組んでいたけど、大学では別のスポーツをしていた。指導者としては素人といっていい。もちろん、バスケは大好きで、プレーヤーとしてはそれなりに実

          • ノートと心のnote

             文字を書いてきた学生時代。幼稚園の頃は画用紙に、小学生からはノートに。意味あるものから意味ないものまで、自分の意志で綴ってきた字。  言葉には魂が宿ると言われている。字にはパーソナリティが宿ると思う。僕の代弁者、それが字。僕にしか書けない字。文字を扱う仕事なのに、時には読めないと言われる汚い字。でも、それは僕の分身で、世界で自分にしか創れないものだったりする。だから、字っていうのは自分自身を表す大事なもので、人間が産み出した唯一のコミュニケーションツールだと思う。  学

            権利の主張について

              インターネットの普及、SNSの世界的な拡がりに伴って、超情報化社会が実現された。少し前までは考えられなかった、世界のどこにいても、好きな時間に好きな情報にアクセスできる時代が到来している。  日常生活はよりオープンになり、権利の主張が叫ばれる世の中にある。人間が社会生活を営む中で、それぞれに権利が存在する。特に民主主義では。また、権利には自らが持つ権利を主張する権利が付随している。これをみんなが主張したらどうなるか。  世界は回らなくなる。だから個人は社会で生きるため

            夢はもう見ないのかい

             つい先日、3度目の卒業生が巣立っていった。今は1,2年生の学年末試験だけど、自分の問題も無くて担任のクラスもない。心にはぽっかりと穴が空いている。そんな卒業生へ送った言葉を遺しておきたい。  卒業おめでとう。今日という日を迎えられたこと、心から嬉しく思います。教員生活9年目で、有難いことに3度目の卒業生を送り出させて頂きました。卒業式の最後のHRで、僕は毎回このように原稿を用意しています。それは、胸がいっぱいになり、何もないと上手く話せないためです。ただ、原稿があってもこ

            汚いものを綺麗だということができない

             基本的に自分が思ったことを言わないと伝わらないと考えて生きている。そりゃあそうだ。相手のことをまるっと理解するなんて無理。根拠はないけど、時々主体である自分自身のことすらわからなくなる人間が、全然別のことを考えている他人のことをわかるわけがない、と言うのが持論。    だから「わかるよ」なんて簡単に言って欲しくない。「わかるわけないじゃん、自分だってわからないのに」と思ってしまう。もちろん普段からそんな尖っているわけではない。ある程度は察することが出来るし、単なる共感や話の

            あの娘はどこかの誰かと援助交際

             眠れない夜を優しく包む 恋のメロディ  30を超えたアラサーの僕の頭の中にも、高校時代と変わらず流れ続けるフレーズと荒々しいギター。二日酔いで目覚めた後の死ぬほど痛い頭に響いてくるのは峯田さんの声だった。  はっきり言って昨日は飲みすぎた。18時スタート、新宿。食センから始まった会は明け方まで延々と続いた。アラサーのおっさんたちのナンパに引っかかる女の子はいなかった。JISで飲んだグループはそこそこ盛り上がったけど、気が付けばチェンジで残された僕たちはすごすごと店を後に

            悲しくてやりきれないからこそ、あの素晴らしい愛をもう一度

             フォークをたまに聴く。普段はロックとポップなんだけど、ふとした時に聴きたくなるのが、「かなしくてやりきれない」とか「あの素晴らしい愛をもう一度」とか。パッチギが好きで何度も見ているからかもしれないけど、静かにリズミカルに心に染みていく音楽ってあんまりない。  そもそもロックが好きなので、どこか荒々しく、激しいものを好んで聴くんだけど、フォークはそれとは違うアプローチだから面白い。ギターの歪みやベースのバッキング、ドラムの当てのないソロにテンションが上がる。でも、フォーク(

            I won`t cry,cry,cry.

             何気なくTwitterを見ていたらPIZZA OF DEATHのツイートでツネさんが亡くなったことを知った。嘘だろうと思った。は?って感じで信じられなくて受け入れらることが出来なかった。少しぼーっとして、改めて見直したらやっぱ理本当のことだった。何もする気が起きなくて、ベッドに寝転んでいると、頭の中にメロディが流れてきた。  my heart feels so free 、last of sunny day、growing up、the sound of seret mi

            誰かの思想に触れるとき

             尾崎世界観さんの「泣きたくなるほど嬉しい日々に」を読んだ。自分の好きなバンドマンのエッセイは時々買って読んでいる。峯田和伸さんの「恋と退屈」は何度も読んでゲラゲラ笑って泣いた。野田洋次郎さんの「ラリルレ論」は授業で使ったことがある。共感することがあるかと言われると、そういうわけでもない。どちらかというと、自分が好きな唄を作る人たちの感性に触れたいからという理由。  アーティストの人たちの人生は、僕らとそれほど違うわけでもない。しかし、その原体験や表現者になった経緯を知るこ

            働く理由はわかってもらえないことをわかることから始まる

             今日は久しぶりに3年生の登校日でした。卒業まであと少し、大学受験でクラスの半分くらいしか登校できなかったけど、顔を見て話せて楽しかった。  今年は毎日の学級日誌でとにかくその時々に考えたことをめいっぱい書いてみようと思って、ずっと続けてきた。誰に読んでもらえるかもわからない僕の独り言。それでも、その時のその生徒たちと過ごすことを形にしたくて書いてきた。それこそ、このnoteに綴る文章と同じように、頭の中に浮かんでくる考えを文字にした。趣味の話もあれば、学校生活の話もあって

            誰かを好きになるってなんだっけ?

             33歳になったんですが、この感じがよくわからないと感じることが最近多い。周りは第1次~第3次までの結婚ブームを終え、同年代で飲める人が少なくなってきた。ちなみに、第1次とは大学で付き合ったカップルたちが結婚する24歳~25歳、第2次とは社会人になって付き合って結婚する25歳~28歳、そして第3次は三十路を前にした28歳~30歳くらいまで。  そんなブームも終わり、最近結婚式に呼ばれることもめっきり少なくなった。ありがたいことに、これまで20~30回くらいは招待してもらった

            「論理的な文章」のはなし

             共通テストが終わり、いよいよ大学受験が本格化してきました。受験生みんなが希望の進路に進めますようにと、日々願いながら過ごす毎日です。  先週、主に文系の希望者対象に私大現代文講習を実施しました。傾向として感じたのは、中堅私大までは共通テストのような傍線部読解の問題よりも、漢字(読み書き)・語句(熟語)・空欄補充・脱文挿入といった問題が多いこと。つまり、知識面と日本語自体の読解で確実に点数を積むことが大事です。一方で、GMARCHの上位校からは共通テストと同じ解き方で対応す

            白銀ジャック

             時々読みたくなる本とか作家さんがいる。好きな作品化と言われるともちろんそうなんだけど、それだけじゃなくて自分の気分に合わせて読みたくなる物語。楽しくなりたいときとか、しんみりしたいときとか。個人的には石田衣良さん、赤川次郎さん、村上春樹さん、村上龍さん、東野圭吾さん、恩田陸さんなど。  10年ぶりの大寒波に襲われている日本。凍結が怖くて自転車ではなく電車で通勤した2日間、寒い=雪という単純な連想から東野圭吾さんの「白銀ジャック」が読みたくなった。  ドラマ化されていたり

            愛を伝えたいだとか?

             開きたくないのに目が開いて、思わず顔をしかめてすぐに目を閉じた。猛烈に頭が痛い朝。完全に二日酔いで宿酔というやつだこれは。起きたくないけど起きてしまったことを後悔する。   昨日のことを思い出してみた。確か新宿で友達と飲んでて、二次会で隣の席の女の子グループと仲良くなった。その後西新宿のカラ館に行って、テキーラ一気したんだっけ。その後は記憶が曖昧。右手にはくしゃくしゃのレシートを握りしめているから多分タクシーで帰ったんだと思う。  とりあえず水を飲みたいと思ってベッドを