広報から見たノアのイッテンゴの裏側

広報から見たノアのイッテンゴの裏側

2020年1月4・5日と後楽園ホールで『プロレスリング・ノア』の大会が開催されました。2日間共に超満員となり多くの激闘が生まれ、「これぞ聖地後楽園ホール!」という凄まじい熱狂でした。

4日は『GHC4大タイトルマッチ』が開催され、メインイベントの「清宮海斗VS潮崎豪」戦は夜10時近いにも関わらず、多くの声援が飛んでいました。きっと今後も語り継がれる大会となるでしょう。

さて、私達SNSチームはというこの日に向けて事前から準備を行っていました。お陰様で4日は東京のトレンド24位、5日はなんと東京のトレンド2位というSNSでも大きな盛り上がりを見せることが出来ました。

そこで今回のnoteは、1月5日「REBOOT」後楽園大会でのSNSチームの裏側を公開します。

公式アカウントが「ファン目線」でツイート

1月5日「REBOOT」は、『プロレスリング・ノア』初の試みで「全対戦カードが当日の入場曲で発表」というコンセプトの大会でした。

画像1

ノアのSNS担当さんと、どういう内容にしていこうか?と何度も打ち合わせをして、テーマが決まりました。

「お客様と同じ目線でSNS実況しよう!」です。

対戦カードもわからないのであれば、一緒にお客様と盛り上がってしまえばいいじゃないか!ファンの気持ちでツイートしよう!と、なりました。

いざ当日となり、僕らも久しぶりにそわそわしてます。

ファンの皆さんと同じ状態ですから、「誰がくるんだろう?」とか、「どういうカードになるんだろう?」など、ワクワクして準備を進めていました。

運営がファン目線でツイートを行う際のトラップ

実はこの時トラップが二度ありました。

もちろん対戦カードはスタッフ全員が知らないわけではないんです。音響担当や進行をコントロールする方は知っていなければなりません。準備中、音響担当さんに呼び止めれられます。

音響担当「花澤さん、今日の進行なんですが..」
花澤「ちょっとまってください!今日の対戦カードは言わないで!SNSでファンの皆さんと一緒になって実況するんです!」
音響担当「あ、はい..」

きっと、なんでそんなに張り切っているのか?くらいの感じに見えたんでしょう。こんなトラップを二回かわしながらいざ本番です。

武藤敬司選手の登場で思わず大歓喜!

大会がはじまり、僕らもSNS実況をスタートしました。
この日NOSAWA論外選手が予告していた「杉浦軍のX」の乱入もありながら、なんとか実況をしていきます。
※ディック東郷選手とは予想つきませんでした。

休憩を挟み、SNS担当さんと「後半戦もこの感じいこう!」と再確認をして別れた後、事件が起こります。

そう、武藤敬司選手がサプライズで登場するのです。実は、ノアのSNS担当は武藤敬司の大ファン!

思わず感情丸出しのツイートが出てしまったようです。「お客様目線で行こう!」とは言ったものの、まさかここまでとは思いませんでした。

しかし、このツイートが一番エンゲージメント(反応)が高かったのです。

お客様と同じ目線でSNS実況しよう!」をテーマに呟いた事で、これまでと大きく違う現象が起こりました。

ファンの皆さん公式にリプライをくれる

ファンの皆さんがTwitterの公式アカウントをリプライ(返信)をくれるんです。

その結果、自然と多くの呟きが生まれて、東京のトレンド2位というところまで行きました。

「お客様と同じ目線でSNS実況しよう!」という試みは、私達にとっても大変勉強になる一日でした。そして何より運営側としても、めちゃくちゃ楽しかったんです。

1月10日から開催されている、『GLOBAL Jr LEAGUE』でも、皆さんと一緒に楽しむようなツイートを心がけています。

これまでSNSの運用として、私は下記の部分にフォーカスしてきました。

・情報を丁寧に発信する
・お客様の導線をつくる


これが間違っていたとは思っていません。この2つは、情報発信の基礎だと思っています。この基礎が出来て初めて次のステージに上がれると思っています。
この5日は、プロレスリング・ノア同様、SNSチームとしても一段ステージがあがったと感じています。

noteで発信して変わったこと

なぜこういったnoteを書いていくのかというと、もちろん私自身の考えを整理するというのもあるのですが、多くの方にSNSの使い方や、これがこういう結果になった!などのノウハウを知ってほしいと思ったからです。

先日、後楽園ホールにてKAZMA SAKAMOTO選手に話かけられました。私はこれまであまりお話した方ではなかったのですが、こう言われました。

画像2

「花澤さん、またnote書いてください。めっちゃ参考になりました。」

この一言が本当に嬉しかったです。だからこそ、読んでくれた人になにかプラスになるような記事を書いて行きたい。そう思ったノアのイッテンゴでした。

写真提供:プロレスリング・ノア