夏の終わりの雨
空が泣いている。私の心みたい。窓ガラスを伝う滴は私のほほを伝う涙。
霧がかった道の先。私の未来みたい。
もうどこにも誰にもたどり着けないかもしれない。
振り返ったら、そこにある。
きれいな雨が降って来たときに思った日々。
大きな心であの人を愛していよう。
歩いてきた道の中にある煌めき。
お彼岸には行くからね。
来年はお盆はこの部屋にいるから帰っておいで。
夏の終わりには必ず嵐がくる。
今日もそんな夕方。
ほら、薄日が指してきた。
私の答えかもしれない。
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