生い立ちと創業の理由(走書)

公立小学校・中高一貫の進学校を卒業して東大に進学するも、一貫して授業をほとんど聞かず、学校では寝るばかり。既存教育機関に馴染めないまま抑圧気味に学生時代を過ごす。

その抑圧からか、大学時代に教育系の非営利法人を設立し、指導要領に捉われない共創型の教育を目指す。しかし、「労働集約型で拡張性のないこと」「学生のニーズは共創型ではなくあくまで受験・補習などであったこと」の二点において失敗を経験。
その経験から、「ユーザーニーズを満たし、広く使われるプロダクトを作ること」が、社会へのインパクトの最大化に繋がると感じ、エンジニアリングを学びはじめる。(もともと、幼い頃から中高時代を通して、ブロック遊びや電子工作・プログラミングなど、モノづくりが好きだったことも重なっている)

また、2000年以降の情報化が高度に進む社会において、価値(情報・貨幣・信頼など様々な資本)の伝播の質(より細やかに)と量(トランザクションの総量)が増大するに伴い、近代の中央集権的な価値体系が徐々に個人へと回帰し、自律分散化されていく過程を目撃する。その中で、プラットフォーム戦略=つまり、「全ての人が個々の能力を最大限発揮できるような」(それはシステム的には「もっとも効率的に価値が伝播するなめらかな」)経済圏の創造と、それを直接・間接的に支えるプロダクト群こそが、21世紀の人類史の鍵と確信し、自分の好きな「モノづくり」を通して、ささやかながらその一助になりたいと考えるに至る。

その後、これらの思いを形にすべくAppBrewを創業、様々なプロダクトを考案してお蔵入りさせつつ、5つ目のプロダクトであるコスメのコミュニティアプリ「LIPS」がようやく日の目を見て、今に至る。

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