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大型台風の接近に寄せて Vol.6

燃料系の針が随分と下を向くなか、まだアクアラインの入口すら見えず、鴨川で状況を見極めてから出発した方が良かったかも?なんて弱気が頭をもたげ出したころ、後部座席に座っている嫁が「携帯のアンテナが立った」と喜びに溢れた声。
GoogleMapが表示され、アクアラインへのガイドがスタート。
渋滞の列を離れ、真っ暗な細い道を左に右に曲がりながら、30分ほど進むと、アクアラインの入口に到着。
しかし、アクアラインも大渋滞しており、ノロノロ運転。
ガゾリンの残量を計算するとギリギリ横浜のガソリンスタンドに辿りつけると判断し、今夜の宿は横浜と決める。
時刻は、21:00を廻っており、まだ渋滞の最中だが、ネットで横浜のビジネスホテル(子連れOK)を探すが、どこもチェックインが22:00までとか、子連れはダメとかで断られ、宿泊場所もみつからない。孫は疲れ果ててグッタリとした表情で寝ており、切羽詰まった状況。
渋滞ので止まった車の中で、スマホからホテルを探していると、今夜「空き」が表示されているホテルを発見。
嫁に直接電話をして、宿泊交渉をするように頼み、ホテルへ電話。
23:00までのチェックインなら宿泊可能との返事に宿泊予約をお願いし、なんとか宿泊場所も確保。
23:00まで残り90分、残り距離は30km、普通ならなんら問題ない距離と時間だが、安堵はできません。
横浜ベイブリッジを渡りきったところから、渋滞は急に解消して通常スピードで走れるようになったが、ガソリンメーターの針はEを指し、航続距離も5kmと表示されており、ガソリンスタンドまで、エアコンをOFFにして、省エネで走行。
無事、ガゾリンスタンドに到着した時、グッタリしていた孫が、キャッキャと騒ぎだし、車内は一気に明るいムードで一杯。
ホテルに到着すると、街路樹は根元から倒れ、割れたガラスを応急手当しているお店も見えます。
近くコンビニにいくと棚には、おにぎりやパスタなどが並び、とっても嬉しい気分。
24:00から、とっても遅い夕食を孫と取りながら、電話が繋がらない親父を思って、ホテルの窓から空を眺めたのを覚えています。

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