28歳で4回転職してるプロダクトマネージャーの話

はじめまして。えのもとと言います。noteはじめてみました。

僕は、働き方や生産性にすごく興味があって、ミレニアルな価値観にすごく共感する28歳(2018年11月現在)です。

都内のIT企業でプロダクトマネージャーとして仕事をしていて、主なスキルセットは下記の4つです!
プロダクトマネジメント:コミュケーション戦略・コンセプト設計・企画立案
プロジェクトマネジメント:アジャイル・スクラムでのPJ管理
分析:GA/SQLでの定量分析・UX手法での定性分析からの課題発見
組織開発:階層型→チーム制への転換・運用など

今日は自分がどんなことをしていきたい人間で、どうして4回転職していて、今どうなっているのか?を自己紹介・ブログのプロローグがてら話せればと思います。

もっと人間的にみんなが働ける社会にしたい

「ライフ・シフト」や「ティール組織」のような
みんなが人間的に生きる社会にしていく、という価値観にすごく共感しています。

世の中がもっとニュートン科学のような要素還元主義から、複雑系のような自己組織化された方向性に進むといいと思っています。
性悪説にたって中央集権で管理したりするのではなく、各人を信頼して各々が自我を手放して、プライベートや仕事を分けずありのままの自分でやりたいことを自己実現して、多様な生き方が生まれて、そこから社会がよくなっていくはず、と信じてやまないです。

4度の転職の理由

そんな価値観を持っているのですが、そもそも初めはこうした価値観を言語化もできていなかったです。4度の転職は、自分の中での発見と成長の軌跡だと思っています。

■「意識高い系」だった就活時代
~自分で人生を選択することを決めて、自分探しを始める~

学生時代、俗に言う「意識高い系」だった僕は、大企業ではなく市場価値を高めていけるベンチャーを見ていこう!という気持ちで、就活をしていました。

というのも、理系の大学の化学科にいた僕は、学部内だと9割以上が大学院進学で、思春期真っ只中の自分は、

「本当にやりたいことって、化学?研究職?今まで大学も偏差値的に行けそうなところに来ただけで今までの人生で自分で何かを選択したことってあるのかな?

と悩んでいたからです。
そこで、大学3年生の段階から就活と言う名の自分探しを始めました。
いろいろな会社を見ていく中で自分のやりたいことってなんだ?っていうのが見つかるんじゃないか?と思ったんです。

その際、goodfindというサイトにはすごくお世話になりました。

■1社目:某人材系ITベンチャー
~自分探しを諦めた途端、自分が見えてきた~

そんな中、某人材系のITベンチャーに入社を決めました。
自分探し期間の中で気づいたことは、自分探しをしても自分は見つからない、ということです。

そして、いろいろな社会人の人と会う中で大抵の人が、自分のやりたいことなんてわかってないし、転職していろいろ見ていけばいい、という考えに至ってました。
むしろ、実際に仕事をしていく中で人との差異が明確になって、自分というものが浮き彫りになっていくというのが本当の自分探しなのかな、と気づいたんです。

ここは大学時代の化学の実験経験が役に立っている気がしています。
仮説を何個も立てて、実験を設計して、試していきます。
そもそも最初の会社選びは、「データがほとんどない状態での仮説検証だから、実験としては失敗するに決まってるじゃん」、くらいの感覚でした。

そして、「自分探し」をある意味諦めた自分が1社目の会社を選んだ理由は下記の3つです。
仮説検証の機会を増すために市場価値を高められる会社
転職せずとも実験が多数できるように、いろいろな職種を経験できて事業を多角化している会社
仕事を楽しくしていそうな人がいる会社

そして、この会社では営業~マーケティング、開発含めて、サイトの担当ディレクターになりKPIを改善していく経験を詰むことができました。

■2社目:某クラウドソーシング系ITベンチャー
~市場価値の呪いが解け「コトに向かう」ことで結果的にスキルが伸びる~

そうして1社目にインターン含め3年ほど在籍した中で、自分に向いている職種というのがディレクションだと気づけました。

それは、働き方に興味があったので、課題を設定して、それに向かってチームで仕事をする、ということが、まさに働き方や生産性に直結していると感じたためだと思います。(この頃、まだこの価値観を言語化できているわけではなかったです。)

そんな中、次の会社を選んだ理由はディレクションの専門性を身に着けたい、と思いその分野のプロがいる会社に行きたかったからです。

1社目は地頭のいい人は多く、専門性や知識を身につけることを推奨する環境もあったのですが、そうした専門性や知識が身体知として落とし込めていないと感じていました。それは、ディレクションの専門家がいなく、自分たちで勉強する社風だったことと、市場価値を高めることが目的化してしまっていたからです。

仕事の目的を解決するための手段がスキルであり、結果的に伸びるのが市場価値ですが、就活時期が氷河期だったためか、危機感でだけ仕事をしてしまっていました。
なので、特に目的意識もなく、良さそうなビジネス書を呼んだり、「UX」「統計」などの流行りのセミナーに参加するような形でした。
しかし、手段を目的化すると、市場価値を高めることが目的になって仕事にフォーカスしていない、DeNAでいう「コトに向かう」ということができないんだ、ということがわかりました。

2社目ではプロジェクトマネジメント・分析のプロのもと、プロジェクトを進めることで、ディレクション関連スキルが伸ばせたのはもちろんですが、仕事の目的に向かうことが重要で、スキルや知識はあくまで手段という考え方・仕事OSを身につけることができたのが非常に有意義でした。

■3社目:某大手ITサービス日系企業
~働き方・生産性の価値観を、初めて言語化できる~

自分の中での仕事のOSや専門性が身につき、自信がついてきましたが、1社目と2社目が同じ「ITベンチャー」というくくりでも、全くプロジェクトマネジメントで推奨される動き方が違うということ(ステークホルダーマネジメントやアジャイル・ウォータフォールなど)に気づけました。

働き方や生産性のためには、仕事の進め方を個人が考えればうまくいく、と盲目的に思っていましたが、組織風土によって大きくそれが変わるのではないか?と仮説を持ちました。
良くも悪くも、個人でできることの限界と、そもそもの課題設定によって大きく生産性が変わるというのは自分の中でのパラダイムシフトでした。
そもそもの無理なお題の場合成果も出ないし、お題の設定によって成果は大枠決められていると言えます。

どうやれば効率的になるか?みんながワクワク働けるのか?をここまで追求してる自分がいることにこのとき気づきました。
自分は働き方や生産性に興味があるんだと言語化できた瞬間です。

そこで、「ベンチャー」と真逆のイメージを持つ、「超日系企業」の昭和的な価値観の会社に行こうと思いました。
全く違う文化にいくことで、どの文化でも通用するポイントがわかったり、その本質がつかめると思ったためです。

ここでの様々なプロジェクトを通して、プロジェクトマネジメントとして共通している本質、を身につけることができましたし、大量のユーザーを抱えたサービスでしたので、ビックデータを分析するスキルも身に着けていくことができました。

■4社目:某不動産系IT上場企業
~パラレルワークや戦略策定・組織開発の実務を通して、自分の価値観の解像度が上がる~

3社目で様々なPJを経験する中で、社内政治の存在が大きく仕事に影響を与えることが大きな発見でした。
そして、仕事の生産性や働き方を突き詰めるには、組織体制や戦略・方針が重要ということがわかりました。
プロジェクトマネジメントの「ステークホルダーマネジメント」や「コミュケーションマネジメント」、「スコープマネジメント」などを突き詰めていくと、組織開発や戦略ストーリーを策定することにつながるということです。

そんな提案ができそうなボトムアップの社風で、社内風土改善に先進的な取組をしていた4社目に転職をします。

ここでは、サービスのコンセプト作りから、組織体制やロードマップを引くなどの、組織開発やプロダクトマネジメントの経験を磨くことができました。
社長を巻き込んでサービスの戦略を作り、組織を分業からチーム制にして、ミッションにコミットしやすくなる組織作りができたことが貴重な経験です。

また、この時期にパラレルワークでNPOや企業で業務委託として複業をしていました。さらにいろいろな組織の違いを感じ、新しい働き方がどういうものか?を経験することで、自分が価値観が明確になったんです。

そしてこの時様々な働き方やスキルを身に着け実践した経験を通して、自分の中の生産性・働き方の考え方が鮮明になりました。
今まで重要なことを見落としていたことに気づいたんです。

ワクワクするビジョンを常にありのままの自分で追いかけたい

そんな紆余曲折を経て今に至るのですが、自分は仕事の本質を見失っていたということに気づけました。

1社目~4社目は言うなれば、仕事をあくまでスキルの交換として捉えていて、フリーランスのようにスキルと賃金を交換するような感覚で仕事を捉えていたのです。
しかし、本質は仕事もプライベートも関係なく、共通のビジョンに共感して進んでいくことだと思います。

それは、組織開発やプロダクトマネジメントをしていると仕事にも現れ、組織のありたい姿や価値観・文化を規定することが必要で、それは「ミッション・ステートメント」という唱えるための念仏ではできません。
プロダクトマネジメントをする上での、プロダクトビジョンも、ただ売上や利益が欲しいからでは描けません。
ここで気づけたのは、心からビジョンに共感し、それを追いたい!と思うことが結局は生産性や働き方を変える・今までのパラダイムを超越することにつながることということです。

そこで、ビジョンと自分のありたい姿という基準で5社目を選びました。大好きな趣味のスポーツと、テクノロジーをかけ合わせたプロダクトマネジメントの事業をしている会社です。
今までスキルを伸ばせるか?という観点だけでしたが、心から共感していないと、組織開発もプロダクトマネジメントも本質的にはできません。

会社が残業時間規制や労働組合などの不信感や敵対心ではなく、1つのコミュニティとして自由にいろいろな人と関わり創発できる場になることが大事だと思います。
それに伴って我々個人も自分の価値観とビジョンを持って、社会と関わっていく、そんな形をまずは自分自身で実践できればと思います。

このブログでは、そんな考えが少しでも広まったり、キッカケになるようなネタを皆さんと一緒に考えていきたいです。
よろしくおねがいします。

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