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オタクとサブカルの違い

アマゾンprimeでなんとなく『ポプテピピック』をみてたら「サブカルクソ女」という単語がでてきて、「サブカル」って単語が、まだ生き残ってるんだなと、嬉しくなった。

「サブカルクソ女」によって、蔑称へと変化をとげたサブカル

「サブカル」は「サブ・カルチャー」の略語で、メイン・カルチャー、つまり主流文化ではなく、簡単にいうと、一般受けしない、大衆向けではない文化を差す言葉である。

サブカルはジャンルや趣向を差すものだったが、「キモオタ」とか「クソオタク」といった感じで、「サブカルクソ女」という単語が成立したおかげで、「サブカル」も、問題のある人に使う蔑称に格上げ(さげ?)された感じがある。

オタクはダメで、サブカルはクズ

『オタク』は、好きなものに固執しすぎて、他のことがおろそかになっている人であり、それが故に他人に迷惑をかけることで、蔑称となる。

具体的にいえば、
・自分の好きな話題しかしない
・お風呂に入らなくて臭い
・容姿に無頓着などなど

他人との付き合いで、不足してる部分が多く、ダメな部分が多いので、オタクは、人間としてダメな人として使われる。


対して、『サブカル』は、サブカルチャー知識(アニメ、漫画、映画、音楽などなど)を、自分のアイデンティティにしてる人のことを差す。

「アイデンティティがあるだけいいじゃない」とも思うけど、オタクにも良い面、悪い面があるように、サブカルにも悪い面がある。

オタクは自分の好きな作品内に倒錯するのに対し、サブカルはオタク知識や作品理解の深さでマウントをとり、あまよくばモテたい、というオタク文化や対人に依存しているところに厄介さがある。

具体的にいえば、
・作品の好みで、人の価値を判断する
・オタク知識でマウントをとる
・マイノリティとしての誇りがあり、プライドが高い

オタクは「好きな作品と自分」で自己完結しているのに対し、サブカルは、あくまで“サブ”が必要であり、そのため、他人や、他の文化と比較して「マイナーである」とか「珍しい」という付加価値が必要になってくる。

サブカル男子はサブカル女子の夢をみるが、サブカル女子はバンドマンの夢をみる

サブカル男子は、自分の知識や考察を理解できるサブカル女子を求めるが、サブカル女子はコンテンツの化身、音楽の擬人化であるバンドマンを求めるので、サブカル男子は相手にされない傾向にある。

サブカル女子が追い求めるバンドマンは、経済的に不安な側面を埋めるべく、選べる範囲で現実的でしっかりした相手を選ぶため、サブカルを拠り所としているサブカル女子は報われないことが多い。

またサブカルのフィールド圏内にあり、近しい存在である「オタク」や「腐女子」はそもそも三次元に執着がないので、サブカルによるセックスアピールはあまり報われないことが多い。

バンドマンの次はYouTuber

最近はバンドマンブームも下火になってきたので、これからサブカルクソ女は、バンドマンではなく、YouTuber、ニコ生主、実況者あたりを求めるようになる。
サブカルクソ男たちは、相変わらずサブカル女子を求めるので、彼女たちが好きな配信者が紹介したり、実況してるコンテンツの消費がアイデンティティとなっていく。

バンドマンは音楽的な才能や、バンドメンバーとうまくやっていくコミュニケーション能力はもちろんだけど、集まって楽器の音を出せる環境が求められたのに対し、動画配信者はやろうと思えばスマフォがあればなんとかなるので、だいぶ敷居はさがった、はず。

以前と変わらず、才能や、カリスマ的なものがないと大成するのは難しいジャンルではあるものの、サブカル女子にアプローチする分には大成しなくても大丈夫なので、サブカル男子がサブカル女子を狙うのならば、消費だけではなく、自分も配信していくのが現実的な時代になったんじゃないかと思う。

以上、バンドマンになれなかったサブカルおじさん視点によるオタクとサブカルの違いでした。

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