「炎の音は聞こえない」 近所が火事になって思ったこと

夜中寝ていたら、外から「パリンパリンパリン、シャーン、パリーン」というガラスの割れる音が聞こえた。

誰かが、外でビール瓶でも落としたのかな…とまた寝なおそうとした。

さらに大きな音で「パリンパリンパリンパリンパリンパリン、パーン、パシャーーン」とガラスの割れる音。そのあと男性の怒声。

なんて言ってるか、わからない。
ケンカでも、してるのか? うるさいなぁと思ったけど、声がまったく止まないので、部屋をでててみると、窓がオレンジ色に輝いていた。

窓をあけてみると、向いの家が火事。

一階の玄関や、窓から1メートルくらい赤い火柱があがり、それが天をむかって、ぬらぬらと生き物のようにうごめいている。

誰かが消防署に、通報している声が聞こえる。
とりあえず、家をでて、外にでると、炎はあっという間に、二階へと燃え広がり、巨大な火柱となっていた。

庭にあるホースを使って、水をかけようとしている人がいたけど、もうそういうレベルではない。

炎はどんどん大きくなり、隣接する家に燃え広がろうとしていた。

その後、3分後くらいに消防団が到着。
消防車3台による消化活動によって、30分くらいで、火の勢いは治った。
隣家には、完璧に燃え移ることはなく、壁を焦しただけですんだ。

そのあとも、消防団の消火活動は続き、家に戻れるようになったのは、3時間後くらい。

待ってる間、何もすることがないので、スマフォで火事の情報について調べてたけど、いまリアルタイムに火事が起きているのは、自分の区域だけではなく、他にも3区域くらいで火事が発生していた。

こんな偶然に、同時多発的に火事なんか起きるものなのか?と検索してみたら、日本では、年間で38000件の火事が起きているらしく、1日100件は起きている。
つまり、この火事は、ニュースにもならない、ありふれた火災事件らしい。

次の日の朝になって、家事になった家をみてみたら、柱だけが残り、他は真っ黒に何も残っていなかった。
当然、ニュースにもならなかった。よくある日本の風景のひとつらしい。

・炎の音は聞こえない
めちゃくちゃ巨大で、荒ぶっていたけど、炎自体は音をたてない。
ガラスの割れる音や、警告する男性の声で気付いた。

・通報は早くする、重複してもいい
私は炎の大きさや、騒いでる男性がいたから、もう誰かが通報しているものかと思っていたが、その時点では誰も通報してなかった。
炎をみたら、とりあえず通報しよう。
あと5分遅れていたら、隣の家に燃え広がっていたかもなぁと思うくらい、炎はあっという間に成長する。

・近隣の人も、2、3時間くらい家に戻れない
炎がなくなっても、くすぶっていて、簡単に「鎮火」扱いにはならない。
煙が家に充填している可能性もあるので、危険性からしばらくは家に戻れない。
冬の家事のときは、コートとか暖房着をもって、外へでるのを忘れずに。

・マスクがあったほうがいい
今も若干喉が痛いのだけど、家事は有害な煙をまきちらすので、近くで見物すると、その煙を吸ってしまい、喉や胸が痛くなるので、近くにいる必要があるなら、マスクをつけたほうがいい。

現場からは以上です。

まー、ウィルスも怖いけど、その他にも怖いものがたくさんあるなと感じた1日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?