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日々と進捗

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いわゆる日記。日記をつけないと忘れちゃうんだよね。
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2020年4月の記事一覧

異世界転移SF映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』

日本ではカルト映画で有名、らしいけど、普通にいまみても、おもしろくて、よくできた映画だった。 調べてみたら、公開当時は本国ソ連では1570万人の動員を記録、とのことで、1980年代のソ連の人口は、1億3900万人 なので、ほぼ9人に1人は劇場に足を運んだ、ということなので、ここまで流行ると、カルト映画というよりは、ソ連(ロシア)人の国民的映画、だろう。 映像もいいし、脚本もいいし、重たいものを描いているけど、映像はずっと軽やか、いい映画だ! なんで今まで観てなかったんだろ

ノイズとスカトロジーのカルトSF映画『神々のたそがれ』

AmazonPrimeで、気軽にみる映画もいいんだけど、こういう時期だからこそ、ちょっと観るのが大変な映画も観ておこうと思って、カルト映画好きにおすすめしてもらった『神々のたそがれ』を観た。 小説を映画化するとき、だいたいの監督は行間を美しいとか、かわいいとか、かっこいい映像で埋めていくんだけど、アレクセイ・ゲルマン監督『神々のたそがれ』は放屁とか脱糞とか臓物とか、いわゆるスカトロジーで埋めていく。 力いっぱいうんこ普通に撮ったら、一発ネタで終わるようなコメディ映画なんだ

『ザ・フォール/落下の王国』を観て、たくさん泣いた。

映画館だと、いくらか我慢してしまうけど、家でひとりで映画をみてると、ラストシーンとかで不意に「うっ、うぇぇぇ、えっえ…」と泣いてしまうことがある。 今回、盛大に泣かされたのは、『ザ・フォール/落下の王国』だ。 吹き替え版をみて泣き、あまりにおもしろかったので、次の日、字幕版をみてやはり泣き、続けて監督のコメンタリー版をみて、また泣いてしまった。 劇場にいけないのはさみしいけど、家でなら気軽に号泣できるのはメリットではある。 こんな状況だから、泣ける映画をみるのも良いのだ

PVから読解する柴田聡子の「結婚しました」

歌詞の読解というのは、大変なわりに、正解がなく、その上、需要もない、という何一つメリットのない行為だが、せっかくの自粛連休なので、こういった苦行を試みてみるのも一興である。 今回扱う柴田聡子の『結婚しました』は、曲も歌詞もPVも素晴らしいし、なによりレコード会社であるP-VINE, Inc.がYouTubeにオフィシャルビデオを公開してくれているので、やりやすい。ありがとう、P-VINE, Inc. (とはいえ、一般的にはPVと歌詞はまったく関係のないことのほうが多く、む

「炎の音は聞こえない」 近所が火事になって思ったこと

夜中寝ていたら、外から「パリンパリンパリン、シャーン、パリーン」というガラスの割れる音が聞こえた。 誰かが、外でビール瓶でも落としたのかな…とまた寝なおそうとした。 さらに大きな音で「パリンパリンパリンパリンパリンパリン、パーン、パシャーーン」とガラスの割れる音。そのあと男性の怒声。 なんて言ってるか、わからない。 ケンカでも、してるのか? うるさいなぁと思ったけど、声がまったく止まないので、部屋をでててみると、窓がオレンジ色に輝いていた。 窓をあけてみると、向いの家