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「noteで歳時記〔新年〕」 三が日より後も季語を楽しみたい! 編(№041.4)

【はじめに】
この記事では、歳時記に載っている〔新年〕の季語のうち「三が日より後」のものをおおよそ時系列に並べることで、「三が日より後も季語を楽しみたい!」をコンセプトとしています。

「noteで歳時記〔新年〕」分冊記事の一つです。先週の記事はこちら(↓)

※記事を読む上での注意点

・原則的に「全国的な行事」が中心
・現代にも見聞きするレベルの行事をメインに収録しました
・現代では「新暦(太陽暦)」と「旧暦(太陽太陰暦)」が区別せずに混同されていることに鑑み、本記事でも敢えて区別せずに列記しました
(本来の趣旨の日付などは“ちゃんとした歳時記”でお確かめ下さい)

正月4日/羊日

・御用始(官公庁御用始め)、仕事始

・大発会、初立会、初相場

・棚探し
 三が日の年棚の供物を集めて、雑炊などにして食べる行事

正月5日/牛日

《 冬の季語 》
・小寒(二十四節気) 1月5~6日
・寒の入、寒に入る

正月6日/馬日

東京消防出初式

松納、飾納(7日の「松の内」を参照)

若菜野
 旧来は正月上子の日の行事で七種の行事とは別だったが、後に「七種粥」に入れる若菜を野に出て摘む風習を指すようになったとのこと。

・六日年越(七日正月の前日として祝う)

正月7日/人日

・人日(人の日、人勝節、元七、霊辰)

五節句のひとつ。古来中国では、この日に7種類の野菜(七草)を入れた羹(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七種粥となった。日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着した。

日本語版ウィキペディア(1月7日)

七種ななくさ、七草、七草粥

七草とは、様々な観点で挙げられた、7種類の野草・野菜である。
数ある七草の中で、春の七草については、7種の野草・野菜が入った粥(七草粥)を人日の節句(旧暦1月7日)の朝に食べる風習が残っている。

しかし、元々の「七草」は秋の七草を指し、小正月1月15日の物は「七種」と書く[要出典]。この七種も「ななくさ」と読み、一般には7日正月の物を七草と書く。現在では元々の意味は失われ、風習だけが形式として残った。これらの事から、人日の風習と小正月の風習が混ざり、1月7日に「七草粥」が食べられるようになったと考えられる。

七種爪
 新年になって初めて爪を切る日。七草を浸した水に爪をつけ、柔かくして切ると、その年は風邪をひかないと言われている。

七日正月

・松の内、松七日、注連しめの内【関東など】

門松がある期間のことを松の内といい、伝統的には元日から1月15日までを指し、関西などでは依然15日までのままであるが、近年では関東を中心として7日までとするのが多くなっている。松の内を1月7日までとする場合には、6日の夕方や翌7日に片づける場合が多い。
門松を片付けることを「松下ろし」「松あがり」「松払い」「松引き」「松送り」「松納め」などという。

・松過、松明、注連しめ

正月の門松を片付けた後を「松過ぎ」と呼ぶ。

1月第2週月曜日:成人の日

成人の日

成人式(成人祭)

正月8日

・正月事納め(俳句歳時記には立項なし)

餅間もちあい餅間もちあわい、餅中
 大正月と小正月の間=正月8日~14日までの期間を指す表現

初薬師
 毎月8・12日などが縁日とされる薬師如来。
 その年の初めの縁日である正月8日にお参りすると
 3,000日分の利益があると伝わる。

正月9日

宵戎よいえびす
 十日戎の前日(前夜祭、前夜詣)

正月10日

十日戎、初戎

正月11日

・鏡開、鏡割、お供えくずし

江戸時代、新年の吉日に商家では蔵開きの行事をしたが、武家において新年の11日(もと20日)に行われる行事で鎧などの具足に供えた具足餅を下げて雑煮などにして食し「刃柄(はつか)」を祝うとした行事。また、女性が鏡台に供えた鏡餅を開くことを「初顔」を祝うといった。この武家社会の風習が一般化したものである。
江戸城では重箱に詰めた餅と餡が大奥にも贈られ、汁粉などにして食べた。

刃物で餅を切るのは切腹を連想させるので手や木鎚で割り、「切る」「割る」という言葉を避けて「開く」という言葉を使用する(「開き」は「割り」の忌み言葉)。鏡は円満を、開くは末広がりを意味する。
また、鏡餅を食すことを「歯固め」という。これは、硬いものを食べ、歯を丈夫にして、年神様に長寿を祈るためという。

・関東地方中心:1月11日(徳川家光の月命日を避け20日から変更)
・関西地方など:1月16日以降(1月15日が松の内の地域では)
・京都府付近では1月4日(理由不明)

県召あがためし除目、春除目、外官の除目
・帳綴
・蔵開
・鍬始、初肥

正月14日

・左義長(どんど焼き)

・十四日年越
・小年、小年夜、小年越

正月15日

・小正月

傍題:十五日正月、花正月、望正月、望年、若年、若正月、二番正月

おんな正月、正月

正月16日

仏正月
 新年になって初めて仏を祭る日のことで、1月16日に行うところが多いが、その他の日付の地域もあるとのこと。

1月第3週頃:歌会始

歌会始、歌会始の儀

歌会始(うたかいはじめ)は、和歌(短歌)を披露しあう「歌会」で、その年の始めに行うものを指す。現在では、年頭に行われる宮中での「歌会始の儀」が特に有名。

正月20日

二十日正月、団子正月、二十日団子、骨正月、頭正月
 1月20日のことを指し、この日は正月の納めの日、または仕事始めの日とされる。新年の季語。

※初三十日、初晦日、晦日正月(はつみそか)
 新潟県六日町地方での、大晦日ではなく正月末日に「そば」を食べる風習


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