見出し画像

【本紹介】『2022年版 夏井いつきの365日季語手帖』【祝! Rxの句 小さく掲載】

【はじめに】
この記事では、2021年12月19日にYouTube「夏井いつき俳句チャンネル」にアップされた動画『【365日季語手帖】2022年版が完成しました!』を元に書籍『2022年版 夏井いつきの365日季語手帖』を紹介していきます。

※【2021/12/24追記】私も1句だけ投句したのですが、それがチラッと本の中に掲載されていますので、ぜひ探してみて下さい!(嬉しい!!)

「俳号:Rx」は五十音的にも最初の方に出るので有難い

毎年、版を重ねている『365日季語手帖』とはどういった本でしょうか?
(書籍のリンクを貼っておきますので、興味を持った方はぜひご予約を!)

0.『365日季語手帖』について

基本的な概要や活用方法については、創刊以来、毎年変わっておりません。なので、ちょうど昨年(YouTubeチャンネルが始まった年)にアップされた動画で詳しく説明していて、その内容を私が記事に纏めてあるので、そちらをご参照頂ければと思います。

今年は、2022年版の「Amazon」の書籍紹介欄に書かれてる文言を引用し、特徴をおさらいしていきましょう。

『プレバト!!』の俳句コーナーで人気の夏井いつき先生の季語手帖2022年版です。365日の季語とその季語を使った俳句を学ぶことができ、実作もできる一冊です。

【特徴】
1 毎日一つずつ、季語を知ることができます。
2 毎日その季語を使った名句を鑑賞できます。
3 その週の季語を使った俳句を、毎週一句書き込めます。
4 自分の句を、応募要項に沿って郵便ハガキで投句できます。

昨年版を使ってご応募いただいた俳句の中から特に優秀なものを、暦の俳句として本編に採用しています。また、おしくも暦の俳句への掲載を逃した句の中からも、視点の良さや味がある句を巻末で発表しています。

『2022年版季語手帖』でご応募いただいた俳句についても、特に優秀なものは、今年度同様『2023年版季語手帖』の暦の俳句として本編に採用予定です。みなさまからの投句お待ちしております!

特に、【特徴】に書かれている項目が大事です。見ていきましょう。

1.毎日一つずつ、季語を知ることができます。

書籍の名のとおり、1日1つの季語(すなわち1年で365個)の季語が紹介されています。しかも、誰でも知っている季語ばかりでなく、最近はかなりマニアックなものも掲載されるようになりました。

恐らく、この本に載っている季語365個を全て把握している方は、ある程度の句歴のある人でも居ないのではないでしょうか。(それこそ、夏井組長の様に、歳時記を読むのが趣味という方で果たせるかどうかでしょう)

その季語も基本的には、季節感にあったワードが並んでいるので、別に俳句を読まなくても、その本を1日1回、手に取って読むだけでも季節の移ろいを感じることが出来ます!(私も最初はそうやって楽しんでいましたよー)

2.毎日その季語を使った名句を鑑賞できます。

ただ、無機質に季語を並べているのではなく、その季語を使った古今東西の「名句」が紹介されています。最初の頃は夏井組長のご家族の句作なんかも多かったのですが、そういったものだけではなく、松尾芭蕉や正岡子規に、高浜虚子、引いては梅沢富美男(名人)なども紹介されたことがあります。

季語のことを知る上で、「季語」を良く体現した「例句(できれば名句)」を鑑賞する事が、作句との両輪で上達に向けて非常に大切になってきます。

「俳句/俳人レベル」の記事の中で、私が「作句数」と並んで「鑑賞の数」を指標に取り入れたのもこのためです。これについては夏井組長の新著である『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句鑑賞の授業』をご参照ください!

3.その週の季語を使った俳句を、毎週一句書き込めます。

そして、この本の特徴的なのは「読者参加型」なところです。むしろ、この1年に句を募って翌年の『季語手帖』に掲載して初めて成立する感じです。

ただし、読者から句を募集するだけでなく、俳句を作ってみよう! という参加しやすくする工夫に溢れています。その最たるものが、1週間の終わりに「フリースペース」が設けられている点です。

※「概要」を知ってもらうだけにするため、画質を敢えて落としています

「今週学んだ季語を使って一句!」と右上に書かれており、更に、考える上でのヒントになるような「一言アドバイス」までついています。

最初のうちは、1週間に7個の季語が紹介されていますが、その中で思いついたものを1つでも良いから何か書いてみましょうよ、と勧めています。

「7個紹介されているから7句読まなきゃいけない!」とノルマの様に感じてしまうと、長い1年間を続けることは難しいです。だからこそ、最初は、「1句でも出来た凄い!」と自分を褒めつつ行きましょうと、裾野の皆さんに寄り添った構成になっています。

夏井「これは読む本というよりは、使って書き込んでいく本。」

と昨年の記事にも引用しましたが、「読む」というより「書き込む」タイプの本だという事ですので、皆さんぜひ紙で買って書き込んでいきましょう!

4.自分の句を、応募要項に沿って郵便ハガキで投句できます。

4つ目の特徴が、実は今年からの「変更点」だそうなので、少し丁寧に説明しましょう。

2021年版の帯には「投句数なんと12,000句超え!」の文字が。

昨年度まで、はがきとインターネットの投稿フォームから句を募集してきた「季語手帖」ですが、今年(2022年版)から大きな変更点があります。それが、募集チャネルの「はがきへの1本化」です。

夏井「あんまりガーッって来た時が大変で。」
家藤「こちらの想定以上の句が来ると、入り口が詰まるというか、今までの記録が消えてしまうということがあったので。」

( 冒頭動画4分40秒頃【抜粋】 )

恐らく、「緊急のお知らせ」と題して、昨年夏に再投稿を募っていた時期があったかと記憶していますが、あまりにも人気になりすぎて、ネット応募が上限に達してしまったのではないかと思います。

ラジオ番組「夏井いつきの一句一遊」などでも夏井組長が強く悔やんでおられますが、「良い句がたくさんあるのに紹介しきれない」ことを申し訳なく思っておられる様で、そうしたトラブルを避けるためにも、ややハードルは高くなりますが、今年から「ハガキでの応募」に限定することとなったようです。

しかし、でも「プロフェッショナル」でも少し紹介されていましたが、夏井組長の様々な媒体に携わる中で、あまたな「投句」を真正面から選句されておられます。その負担を軽減させつつ、毎年の風物詩として継続させるために「ハガキのみ」とした決断を支持したいと思います!

皆さんも、お近くの書店などに並んでいるのではないかと思うので、一度、お手に取ってパラパラ眺めてみて下さいませ!

※ どこかに小さく私の名前もあるかも知れませんよー!(再度、宣伝)

私の句を見て欲しいというより、この書籍やコンセプトを知るキッカケになって欲しいというのが私の思いです。ぜひ「365日季語手帖」と共に、充実した俳人ライフをお送り下さいますよう~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?