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『スポーツビジネスのマネタイズと可能性』イベントレポート後編

皆さまこんにちは。YELLtum広報担当です。
遅くなってしまいましたが、2021年5月13日に開催した弊社主催イベント『スポーツビジネスのマネタイズと可能性』のレポートの後編をお届けいたします!!!

※前半の記事は下記より。

スポーツと地域活性の可能性について

テーマは「スポーツと地域活性の可能性」について。福山シティFCと福山市立大学の提携が始まったことについて、樋口氏が「大学とは『活力ある地域社会及び学生の未来創生に寄与する』ことを目的として、提携させていただきました」と狙いを話してくれました。

「学生さんと共に色々な取り組みをしたり、企業さんとコラボさせていただくことで、地域のリクルート活動の支援などもできると思っています。
また、まだ構想段階ではありますが、学校に通いながらU-22や23などの年齢制限のチームを持ち、人材育成を一緒にできないかなどの話も出ています」(樋口氏)

「実際にチームが活躍することによって地域での盛り上がりに繋がるケースは多いですが、結果が出ていなくても地域と密着しているチームはあります」と話すのは、フットサル元日本代表キャプテン北原氏。

「日本の文化とスポーツの適合性みたいな話だと思うんですけど、広報結果が出てるから地域が盛り上がっているというわけではないと個人的には思っています。スポーツを通じて何を体現したいかという理念をしっかりと持っているスポーツクラブは、チームとして結果が出ていなくても、地域との密着性は高いと思いますね」(北原氏)

また、北原氏が現在ビジネスとして関わっているチームのCriacao新宿では、スポンサー企業から一方的に資金提供を受けるだけではなく、地域の課題解決に向けた新しいビジネスモデルを一緒に構築するという事例もあります。新型コロナウィルスの影響により、スポンサー企業がいなくなったというケースもある中で、このような考え方は今後注目されていくのではないでしょうか。

スポーツ選手のセカンドキャリア

スポーツ業界の根深いテーマとしてずっとある、スポーツ選手のセカンドキャリア問題。活躍していたスポーツ選手の次のキャリアとしてどうしていくべきなのか。実際に選手として活躍していた北原氏に話を聞いてみました。

北原氏が現役時代に疑問に思ったことは、アスリートの間で「自分たちはスポーツしかやってこなかったから」という、「しか」という言葉を使う選手が非常に多いということ。「なぜこういう言葉を使ってしまうんだろうと考えたときに、学校教育の体育の文化に原因があるのではないかと思いました。スポーツと教育は分け隔てて考えるべきではありません。しかし、現在の教育現場ではそれらがかけ離れているために、はたから見るとアスリートはスポーツしかやってきてないとなってしまっているのではと考えました」(北原氏)

「アスリートが、自身の競技にどのような『競技特性』があり、どのような『教育的価値』があるのか、自身がどういった強み弱みがあるのか、という競技の棚卸しと自身の棚卸しができれば引退した後も活躍できる人材になれると思います」(北原氏)

北原氏が上記を先ずはサッカーを例に棚卸しをしてくださったのがすごく分かりやすかったので下記にまとめてみました。

①脳から一番遠い足で行うので情報伝達の部分でミスが起こりやすい
②雨や風の変数があり、地面の状態などによりミスが起こりやすい
③11対11という多い人数で行う競技
④監督の介入が試合前かハーフタイムしか行われないため、ミスがあれば自分たち11人で解決していかなければいけない

以上のことから、『問題解決能力』がとても重要であると共に、問題解決のためには選手たちだけでコミュニケーションを取らなければならいので『コミュニケーション力』も求められます。さらに、コミュニケーションをによって問題解決ができたとしても、お互いに信頼できていないとプレーができないので、『信頼関係構築力』も必要ということになります。

「棚卸した状態で、引退した後のキャリアに繋げることができるかだと思います。自分が活躍できるフィールドはどこだろうというところから逆算していくと、自分が競技を通じて得た能力をどう活かせるのかというプラスの方に行けるんじゃないかなと思っています」(北原氏)

海外では、若くして引退した選手に留学の機会を提供

次のテーマは海外と日本の違いに関して詳しくお話ししていただきました。海外では、若くしてプロの世界を諦めた選手のための取り組みがあるとフットボールライターの結城氏が紹介。

「20代早々だったり10代の後半で選手になれず、他の道を選ばなければならないような若い子たちに対して、就職先を見つけられるようなアプローチするという話をよく聞きます。有名なのがガーナの『ライト・トゥ・ドリーム』というアカデミーです。プロになれなかった選手が全員アメリカの大学へ留学するような権利が与えられるようです。セカンドキャリアも含めた支援をしているアカデミーの成功例としてよく話を聞きます」(結城氏)

スポーツ選手のセカンドキャリア問題。日本だけではなく、世界中で対策が練られているようです。私たちに希望を与えてくれるスポーツ選手が、スポーツを通じて得られた価値を活かし、他の分野でも輝けるような世の中にYELLtumを通じて少しでも力になれればと考えています。

最後に

今回のイベントでは、コロナ禍のサッカー業界のお話からNFT、さらにスポーツ選手のセカンドキャリアまで幅広くディスカッションしていただきましたがいかがでしたでしょうか。今後もスポーツ業界を盛り上げるべく、様々なイベントを開催していきますのでTwitterやnoteをフォロー頂けると大変嬉しいです!

改めて、お忙しい中ご登壇いただいた皆様、時間を割いてウェビナーに参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。引き続きエールタムをよろしくお願いします!

PS.

なんと公式キャラクターもこれからのタイミングで「ブラタムくん」が誕生していましたのでこちらの動向も要チェックです✍️


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