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2021/6/1 言い訳

田舎ののんびりとした平和ボケした世界で、漫然と時間を過ごし、無責任な夢物語を妄想してスクスクと生長してきた。
もの作りが好きだった私は小学校の卒業文集に、2つの職業を夢として掲げた。
中学では美術部と運動部の見学に行き、何となく、ある運動部に入部した。
現在漫画家になったある同級生は、最初バスケ部に入り、後に美術部に移って絵の技術を磨いていた。
なぜか私は夢への遠回りを選択し、3年の引退まできっちりとスポーツに取り組んでしまった。
その頃、ようやく高校入試にあたふたし始め、何も分かっていないまま、普通科の公立高校で上から二番目の学校と、私立高校を受験した。
美術や工芸を学べる高校があることは知っていた。
一方の夢を目指すに当たって、昔母から言われた、「じゃあ東京藝大だね」という何気ない言葉を何も考えず信じていたから、
お勉強も出来なきゃ東京藝大には入れないんだから、高校は普通科でちゃんと勉強しないといけないんだと言い聞かせた。
多分それは逃げだった。

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