生とは何か?
タイトルが哲学本チックですが,「生」の読みは「なま」です。
北星の夏の風物詩としてジェラートの移動販売車というのがあります。ただコロナ直前ぐらいに移動販売車の冷蔵庫が壊れたとかで今はその業者はやっていません。ところが,今年は別の業者がやってきてくれました。ぶぉー!ぶぉー!ぶぉー!(ホラ貝)
1つ500円(ダブル)で売られており,学生が列を作っていました。
ですが,私が気になったのはのぼりに書かれているもの。
ジェラートに生とは?
「生」って「生菓子」のようにあんこを使ったお菓子がある一方,「生肉」のように焼いたり煮たりしないものがあります。あと,ちょっと特殊かもしれませんが「生ビール」は瓶ではなくサーバーから注ぐものですね。北海道方言の「生寿司」は本来「きずし」と読むそうで。
いつの頃からか「生どら焼き」のように生クリームが入ったものを指すことが増えましたが(最初見たときビックリしました),「生キャラメル」のように生クリームを使って柔らかく仕上げたものもあります。
こうしてみてみると,認知言語学で卒論を書くのに使えそうな気がしないでもありませんが,専門外なのでよく分かりません。
さて当初のジェラートの生に戻ります。実はこの話を学生達にしたところ,聞いてきてくれました。お店の方によると,ジェラートに使う果物は通常冷凍するのだけど,これは冷凍せずにいる(ので食感とかが違う)そうです。
冷凍していないというものだと「生肉」の意味が近いのですが,表に出ているものではなく,中身(素材)の方が生だったという意味では「生どら焼き」に少し近いのかもしれません。
いずれにせよ「生」はもう少しバリエーションがありそうなので,夏休みの宿題に調べてもいいと思います。そういうときはこんな役に立つ本もありますので,ぜひ。