GAFAは何を掴んできたか?ースコット・ギャロウェイ「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」ー

Google, Apple, Facebook, amazon

日常的にどれだけこれらの企業のサービスと関わっていますか?
自分もそうですが、関わりがない、といったことはまずないと思います。
書店でこの本を見かけたとき、
どんな企業で、どのように利益を挙げているのか?日常に浸透しているにもかかわらず、意外と知らないな、と感じました。

もちろん、それらの企業のサービスは知っていますし、CEOや創業者の名前は耳にします。
しかし、そのサービスの裏でどのように利益を得ているのか?
そのリーダーのもとでどのように会社が動いているのか?
よく知りませんでした。
そして、どのように急成長を遂げたのか?とても気になりました。

日常に浸透している割に、その中身がよく分からない。
そんな疑問からこの本を読んでみたいと思いました。

早速ですが、それぞれの特徴を以下のようにまとめました。

amazon

・膨大な情報から消費者の求めるものを、最低価格で大量に提供する。
・薄利多売でも、自社用に開発したシステムを他者にも使用させたり、ビジョンと成長を語ることで資金を獲得。
・その余裕ある資金力で、他を追随させない物流などのインフラを構築するとともに、新規事業を次々と手がける(致命的でない失敗を繰り返す)。

Apple

・テクノロジーではなく、魅力を売りにしている。
・高級ブランド店のような「アップルストア」という店舗を持つことで、製品を高級品に押し上げた。
・その結果、低コスト、高価格を実現(世界での台数シェアは14.5%にもかかわらず、全利益の79%を占める)。

Facebook

・マーケティングの最上流部である、消費者が「認知」する部分。
・人間の「他者と関わりを持ちたい」とする気持ちを原動力にしている。
・人々の行動に関連するデータが、規模(より多くの人に)とターゲティング(それぞれに的を絞った)能力の両方をもつマーケティング(広告)を可能にしている。

Google

・人間の「知りたい」気持ちを原動力にしている。
・どれが広告の影響を受けないもので、どれが広告なのかを明確にすることで、検索の中立性を維持し、人々の信頼を勝ち取った。
・その信頼から、人々はより多くの質問を投げかけ、それが莫大なデータとなっている。

GAFAに共通するもの

著者がGAFAに共通する要素として挙げているものを紹介します。

・商品の差別化
・ビジョンへの投資
・世界展開
・好感度
・垂直統合
・AI
・キャリアの箔づけになる
・地の利
引用:スコット・ギャロウェイ著|「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」より

書き方としては全体的に否定的に書かれているように思います。
良い部分も悪い部分も両面を伝えようとしていると思います。
FacebookとGoogleについては、amazonやAppleよりも内部情報が少ないように感じました。

内容が濃い上に、400ページを超えるため、読み終えるのに他の本よりかなり時間がかかりました。
章ごとにゆっくり読み進めていくのがよいかもしれません。


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