NPB新ユニホーム2024
NPB(日本野球機構)の12球団では、毎年どこかの球団がユニフォームを新しくする。この項で言うユニフォームとは、通年着用するホーム用とビジター用のユニフォームを指すものとする。2024年シーズンは、東北楽天ゴールデンイーグルス(ホーム・ビジター)、読売ジャイアンツ(ホーム・ビジター)、横浜DeNAベイスターズ(ビジター)という3球団5種類の新しいユニフォームが仲間入りした。今回はそれらの特徴や私なりの感想をまとめていきたい。
東北楽天ゴールデンイーグルス
今年球団創設20周年を迎えたイーグルスは、ホームとビジターの両方をマイナーチェンジした。
ホーム
イーグルスのホーム用には前面にラケットラインが復活した。しかし、単なるラインではなく、クリムゾンレッドとゴールドの2本が入っているのである。
ロゴや背番号部分も同様の色遣いとなっており、これによりユニ全体に統一感が出るうえ、レトロ感がありながらモダン感もある、良い変更だと思う。ラケットラインを外して襟ラインを入れるユニが増えた(オリックスや巨人、阪神など)今でもカッコよく感じる。20年間の歴史がある「RAKUTEN EAGLES」ロゴを継承しているのも良い。以下の新ユニフォーム発表の動画も気合が入っている。
ビジター
ビジター用にもラケットラインが取り入れられた。こちらは遠目では少しわかりにくいかもしれないが、ホワイトとゴールドの2本のラインが入っている。ホーム用と同じコンセプトで作られているのは◎。ただ、胸に加えて右袖にも全く同じ「Rakuten」ロゴが入っているのは、くどく感じてしまい残念である。何処かに「Tohoku」という文字を入れてほしかった。
読売ジャイアンツ
球団創設90周年を迎えた伝統の読売巨人軍は、ホーム用とビジター用の両方をリニューアルした。巨人は2年連続のユニ変更である。
ホーム
ホーム用に関しては、マイナーチェンジといっていい。2023年度のユニと比較して大きな変更は無い。ただ、その中でも特徴的な変更がある。まずは襟元と袖口のラインがリブになっている点だ。東京ヤクルトスワローズのユニに用いられているものに近いか。よりカッコよくなったと思う。そして、空白地帯だった右袖に「TOKYO」ロゴが入ったことも素晴らしい変更。これまでは左袖には「YOMIURI」ロゴが有るのに、右袖は真っ白というアンバランスな感じが気になっていたので、バランスが取れるようになった。また、賛否両論あった背ネーム無しを継続しているのも個人的には良い事だと思う。昨年よりなされた変更だが、否定的な声に屈してたった1年で背ネーム有りに戻すほうがカッコ悪いと感じるからだ。選手が誰か分かりにくいだろうが、NPBでは巨人だけの特長として続けていってもらいたい。
ビジター
ビジター用はフルモデルチェンジといいだろう。最も大きな変化は、ロゴ等の縁取りからオレンジ色を廃した点だ。近年ではカラフルなユニが増えたが、その流れに逆らうような変更だ。2010年代の阪神タイガースや中日ドラゴンズなどで行われていた、モノクロユニが帰ってきた感じだ。平成生まれの私からすると斬新に感じてカッコいいと思う。また、ホーム用と同様に袖と襟元はリブ仕様に、そして空白地帯だった右袖には「GIANTS」ロゴが入って見栄えが良くなっている。
横浜DeNAベイスターズ
ベイスターズは昨年はホーム用のみの変更だったが、今年はビジター用のみ刷新された。
ビジター
ビジター用はこれまでは縦のストライプ柄だったものが、波形(斜め)のストライプ柄に変更された。縦ストライプ縛りだとネタ切れやマンネリの不安が付きまとうが、斜めにしたのは思い切った変更だと思う。ベイスターズはDeNA体制となった2012年から昇華プリントを採用しているが、今後もその手法でしかできないカラフルなデザインを期待したい。また、以前は単一カラーだった袖にも模様が入っていて、ユニの全体としての統一感が増している。
私はベイスターズファンなので、このレプリカユニフォームも近いうちに購入するつもりだ。
一方で少し心配なのは、青色に変更されたロゴ等の視認性である。白い縁取りが付いているが、昨年より採用された広島東洋カープのビジユニの二の舞にならないか危惧している。
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