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夏野菜のスパイスカレー。

母の好きな手料理は何かと聞かれると色々とあって悩ましいが、
オムライス、ハンバーグ、餃子。

そして、『カレー』は外せない。

ふっくらと炊きあがった白米を楕円形の深皿に“これでもか!”と盛って、
母のお手製カレーをかけて食べていたのを思い出す。

具材は玉ねぎ、大きく乱切りにしたじゃがいもと人参。
そして角切りの牛肉。(鶏肉の時もあったけれど、よく覚えているのはビーフ)

大きくカットされた人参とじゃがいもは、ホクホクとしていて甘い。
角切りのお肉も固かったりパサパサしてなくて、丁度いい塩梅。
これを無心になってかきこむ。カロリーなんて気にしないんだ。
なんと言っても若いんだから。

また、外せないのはカレーの付け合せ。
“福神漬け派”と“らっきょう派”に分かれるそうだ。

最初は福神漬けだった様に思うが、
最終的には“らっきょう”がわが家のカレーの付け合せの座を勝ち取った。
あの甘酢に漬けられた“らっきょう”を、カレーと共に食べるのが至高なのだ。

さてさて、カレーの思い出話を書き出すと止まらない訳だ。
The 日本のおふくろの味―――カレー。

そもそも、日本のカレーといえば欧風カレーがベースになっている。
インドからイギリスを経て日本に伝わったそうだ。
なので、日本では欧風カレーが一般的なのだとか。

かのクラーク博士も米食は推奨しなかったが、
カレーライスだけは例外だったそうだ。
少年が大志を抱くにはカレーライスが大事だったのだ。(そんな訳は無い)

そんな欧風カレーを私もずっと食べてきたのだが、
最近はスパイスカレーが流行っているのだそうな。

市販のカレールーも間違いなく美味しいのだけれど、
自分でスパイスから調合して作るとなると様々なカスタマイズが出来る。
自分好みに染めてカスタマイズ出来るだなんて、何ともそそられるではないか。

という訳で、季節物の夏野菜を使ったカレーを作ってみた。

▶レシピ

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▼材料(2人前)
・玉ねぎ…………………………1個(角切り)
・にんにく………………………3かけ(すりおろし)
・生姜………………………………1かけ(すりおろし)
・鶏ひき肉………………………100g
・豚ひき肉………………………100g
・オリーブオイル……………20ml
・白ワイン………………………100ml
・ホールトマト缶……………200g
・塩…………………………………適量
【A】
・コリアンダー………………大さじ1
・ガラムマサラ………………小さじ1
・ターメリック………………小さじ1
・カレーパウダー……………小さじ1
・一味唐辛子……………………小さじ1
【B】
・パプリカパウダー…………小さじ1
・甘酒………………………………大さじ3
・ヨーグルト(無糖)…………大さじ2
・白だし…………………………大さじ1
・ローリエ………………………1枚
【C】
・パプリカ(赤/黄)……………1/2個
・ししとう………………………6個
・ズッキーニ……………………1/2個
・オクラ……………………………2個
【D】※ターメリックライス
・米………………………………………2合
・お水……………………………………適量
・ターメリック…………………小さじ1
・バター……………………………10g

▶作り方

1) ターメリックライスを準備します。お米を洗って【D】を全て炊飯器に入れて炊飯しておきます。

2) フライパンにオリーブ油を入れて、生姜とにんにくを加えて弱火で炒めます。

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3) 生姜とにんにくの香りが立ってきたら、玉ねぎを加えて中火で中の水分が無くなって茶色になるまで炒めます。(目安としては25〜30分程)
※へら等で押し付ける様にしながら炒めていくと綺麗に炒まります。

4) 【A】をしっかりと混ぜ合わせます。そして、フライパンに少しずつ加えて馴染ませます。馴染んだら塩を少量加えておきます。
※あとで調整するので、ひとつまみ程度で問題ありません。

5) 鶏と豚のひき肉を加えて炒めます。ひき肉に火が入ったら白ワインを加えて、ぐつぐつと沸騰させてアルコールを飛ばします。
※ひき肉はお好みの物でも問題ありません。

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6) ホールトマト缶を加えて、トマトを潰しながら煮ていきます。水気が無くなって【B】を加えて、更に煮詰めていきます。最後に味を見ながら塩を加えたらカレーのルーは完成です。

7) 【C】を素揚げにするため、それぞれ下処理をします。
・パプリカ(赤/黄) : 半分に切って、更に縦4等分にする
・ししとう : ヘタを取り除いて、破裂しないように包丁の先で2箇所程穴を開ける
・ズッキーニ : 1cm幅で輪切りにする
・オクラ : 塩で揉み込んで、表面のうぶ毛を取る
(筋が気になる場合は、ヘタどの境界線の筋があるところを包丁で取り除く)

8) 下処理をした【C】を素揚げにして、炊いたターメリックライスとお皿に盛ったら完成です。

おわりに

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スパイスの香りが心地良い。
暑くなってバテてしまっている身体でも、食欲が沸き立つ香り。
まさに夏のカレーとでも言えようか。

夏野菜の素揚げは間違いない。
油の中で火の入った野菜は甘みを増している。
スパイシーなカレーとの対比もあってより甘く感じる。

カレーにはバドワイザーとか軽めのビールも合うと思っているのだが、
やはりお水には敵わない。氷が沢山入ったキンキンに冷えた水なら尚良し。
スプーンをそのコップに浸すかどうかはお好みで。

何よりスパイスの香りを邪魔しない飲み物であることが一番大事。
大事MANブラザーズバンドなのだ。(なのだと言われても困る)

今回はスパイスも最低限のものを揃えただけなので、
スパイスも色々と試してみたくなった。
また違った分量や他のスパイスも買い足して作ってみようと思う。

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